『Animelo Summer Live 2016 刻 -TOKI-』サプライズたっぷりの2日目全アクトレポート

SPICER
 (C)Animelo Summer Live 2016/MAGES.

(C)Animelo Summer Live 2016/MAGES.

Animelo Summer Live 2016 刻 -TOKI-
2016.8.27(SAT)さいたまスーパーアリーナ

26日に引き続いて開催された『Animelo Summer Live 2016刻-TOKI-』、通称アニサマのライブレビューをお届けしていこう。全23ユニットが出演しての豪華なライブは、フィナーレまで満足が詰まったセットリストの妙を見せるものとなった。早速、順を追って解説していこう。

トップバッターとなったのはB.B.クィーンズ。バックダンサーにA応PならぬB応Pを引き連れての登場。自身らのアピールソングを存分に披露しながらステージに登場し、観客を煽ってフロアを温めることにも余念がない。アニメ『ちびまる子ちゃん』主題歌、「おどるポンポコリン」では場内が早速一体になってコールを送る。このようにしてアニサマ2016の幕は切って落とされたのだった。

2番手に登場したのはA応P。スクリーンからおそ松さんたちが呼びこむ形で登場し、場内はそれぞれの推し松カラーのペンライトに切り替わってカラフルな印象に。勿論歌うは『おそ松さん』のOP「はなまるぴっぴっはよいこだけ」「全力バタンキュー」の2曲。どちらも少し緊張が見られたが、しっかり歌いきって会場の温度をキープさせた。

3番手は『BanG Dream!』からリアルに降臨したバンドPoppin'  Partyが生演奏を披露。全員なかなかの演奏技術を持っていたが、大橋彩香の演じるドラムス・山吹沙綾のドラミングが個人的には好評価。いままでPVでしか見てなかったので正直な話ピンとこなかったが、ライブで演奏を見ることによって努力の成果などが見え、「がんばれ!」という気持ちがグッと高まったので、ライブで見たのは大正解だと感じた。気になっている人は是非ライブに足を運んでみてはいかがだろうか。オーディエンスコントロールもなかなかのものなので、盛り上がること請け合いだ。「Yes!  BanG_Dream!」「STAR BEAT! ~ホシノコドウ~」の2曲を披露。音楽クリエイター集団Elements Gardenが制作しただけあって楽曲もカッコいいものに仕上がっていた。

次は『響け! ユーフォニアム』のOP、EDのコンボが炸裂する。イントロPVが演者の登場を促し、OPを歌うTRUEがステージに上がってくるという演出でスタート。さすがの歌唱力と経験値が物を言ったのか、ここに来て初めて緊張を感じないステージングを見ることができた。声もしっかり張っており、美しい歌声を堪能。そのオーラはドラマチックな世界観でさいたまスーパーアリーナを満たしていった。

その後には宇治北カルテットの4人が同作品のEDでおなじみ「トゥッティ!」のイントロに乗せて登場。名曲と謳われるだけあって場内にはひときわ大きな歓声が起きる。前曲「DREAM SOLISTER」から引き続いてホーン・セクション隊が演奏を彩り、魅力的なステージになっていた。bpmの早いこの楽曲に合わせて、場内のキンブレも大暴れして一層の盛り上がりを見せていた。

この盛り上がりを受けて登場したのが実力十分のシンガー、Lia。2010年以来の出演となる彼女が披露したのが『Charlotte』のOP「Bravely You」。豊かな声量から紡ぎだされる歌声と、コーラス部分を合唱する観客とのコラボレーションで場内の熱気がまた高まっていく。

場内が十分に高まったところでLiaが繰り出したのが、往年の名曲である「鳥の詩」。イントロで大歓声が起き、場内に感動の渦が広がって一体化していく。歌声が朗々と響き渡り、熱量を保ったまま場内が癒やされていくという素敵な空間が出来上がっていった。

この場内を受けて登場したのが早見沙織。『赤髪の白雪姫』OPである楽曲「やさしい希望」を歌い上げ、その柔らかい歌声で場内が癒やされていくのがわかる。盛り上がりを消すこと無く場内を落ち着かせていくのはセットリストの妙といえるだろう。一度MCを挟むのだが、ここで早見さんが「落ち着いた楽曲しかないので、盛り上がってもらえますか?」とお客さんにコール&レスポンスを要求。会場はそれに応えて盛り上がりを見せる。ひとしきり煽って満足したところで、1曲めのカップリング曲である「ブルーアワーに祈りを」を披露。これを受けてオーディエンスのペンライトも青一色に染まり、会場は一体化していく。変わらずやさしい歌声で場内を包み込み、チルアウトの時間は終了した。

一転してここからは『だがしかし』コラボの幕開けとなった。まずはOP曲「Checkmate!?」を披露。開幕はドラムとパーカッションの掛け合いで、落ち着いた空気の会場を鼓舞するかのようにセッションしていき、その後曲が入ってド派手なコスチュームを身にまとったMICHIさんがボーカルを入れ始める展開となった。アップテンポのナンバーで場内はまた活気づき、ペンライトも真紅に染まって盛り上がりを見せる。曲終わりでED曲を歌う竹達彩奈を呼びこむとアリーナ最奥からトロッコで登場! そのまま場内を移動しながらED曲「Hey! カロリーQueen」を歌い上げ、場内はコーラスに併せて声を上げるなどボルテージは急上昇していく。ステージに到着した竹達は自身の作詞曲である「ライスとぅミートゅー」を投下。「アイラブビーフ!アイラブポーク!」を始めとした掛け声を要求されるこの曲は場内を十分に盛り上げてくれた。

続いては『SHOWBYROCK!!』からプラズマジカが登場。「流星ドリームライン」からスタートしパフォーマンスを魅せつけた。MCではチュチュ役の上坂すみれが「ぴゅるぴゅるぴゅる~」とモアのぴゅる語を拝借してアピール。これに対抗したモア役の佐倉綾音がその後全部ぴゅる語で押し通すなど、ステージはなかなかのカオスぶりで場内に笑いを提供していた。2曲めに演奏したOP曲「青春はNon-Stop!」はプラズマジカの元気いっぱいなパフォーマンスもあってさらなる盛り上がりを見せた。

次はアニメ『それが声優!』から登場したイヤホンズがステージに上がった。タイトルナンバーである「それが声優!」を披露。軽く緊張が見られたものの、歌中にある早口言葉は完璧にこなし、上々の滑り出しをみせる。場内のペンライトは3人のイメージカラーで分かれてカラフルな雰囲気になっていた。2曲めのEDテーマ「あなたのお耳にプラグイン!」では曲中に過去の名曲が挟まれる仕様になっているのだが、ここでアニサマらしいサプライズが待っていた。選ばれた曲は『美少女戦士セーラームーン』の「乙女のポリシー」だったのだが、まさかのご本人登場で石田燿子とギターの永井ルイが登場し生歌を披露。この演出に会場は大いに沸き立った。

前半のシメとなるステージを担当したのはFLOW。『デュラララ!!×2結』のOP曲「Steppin'  out」からスタートし、会場のボルテージは一気に最高潮へ上り詰めたあたり、さすがのパフォーマンスと言える。MCで「新曲2曲いいですか?」と観客に問いかけると、大声援で会場が応え、「BURN」「風ノ歌」と2曲続けてドロップ。上がり続けるボルテージを更に盛り上げるかのように、3曲め後のMCでは観客にウェーブを要求。観客もこれに応え、さいたまスーパーアリーナの3万人観衆が綺麗なウェーブを描いた。そして4曲めに持ってきたのはコールアンドレスポンスが楽しい名曲、『NARUTO』のOPである「GO!!!」。知名度バツグンのこの曲で観客は前半一番の盛り上がりを見せ、曲に合わせての観客のシャウトが場内に響き渡った。

ここで一度休憩に入り、休憩明けの後半一番手で登場したのはfhána。『ハルチカ』のOPテーマ「虹を編めたら」で緩やかで暖かい空気を作っていく。2曲め「Calling」を歌い上げた後、Liaが再登場してコラボ曲を披露。曲目『CLANNAD~AFTER STORY~』のOPテーマ「時を刻む唄」は今回のアニサマのテーマとなっている「刻」に則した楽曲としてチョイスされたのであろう。CLANNADファンであったというfhánaメンバーとしては感極まるものがあったであろうこの注目のコラボだが、難しい曲を二人はお互いの個性を十分発揮しつつも、1つのステージとして昇華させたのは見事だった。このコラボで場内の温度は前半戦と同じくらいに高まった。

後半二番手に登場したのは大橋彩香。ステージセンターから登場し、アニメ『コメット・ルシファー』のED「おしえてブルースカイ」を歌い出す。2年目の参加とのことだが安定感は抜群、サビに向かうに連れて会場が一つになっていき、2曲めの「裸足のままでもこわくない」ではトロッコに乗って場内を練り歩きながら熱唱し、場内も大いに盛り上がった。そのまま山車に乗って退場し、大橋のターンは終了。

続いての登場は高垣彩陽。『戦姫絶唱シンフォギアGX』のEDテーマ、「Rebirth-day」でスタート。ここでもElements Gardenの楽曲パワーが発揮され、さらに高垣が会場をガンガン煽ることによっていくことで場内のボルテージがグングン上昇していく。スフィアとしては何度か出演しているが、ソロは初とのことで、喜びのコメントを壇上で出していた。ここで早見沙織とfhánaの佐藤純一を呼び込んでコラボすると発表。洋楽やクラシックをカバーしている高垣がチョイスしたのは『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』の劇中曲「Komm, süsser Tod〜甘き死よ、来たれ」。この名曲を佐藤純一のピアノで奏でつつ、高垣と早見が二人で歌い上げる。柔らかくも力強い二人の歌声が会場を包み込み、それぞれの実力を存分に見せつけるコラボとなった。

壇上が暗転し、アニメファンにはお馴染み「Naked Dive」のイントロが流れ始めると大歓声が沸き起こり、SCREEN modeの登場となった。『無彩限のファントム・ワールド』のOPであるこの曲はbpm早めのダンスナンバーになっており、観客のボルテージは一気に最高潮へ達し、赤のペンライトで場内が埋め尽くされた。文豪ストレイドッグスの2期OPを担当することを伝えるMCが入ると会場は大喜び。そのままのテンションで『食戟のソーマ 弐ノ皿』OP「ROUGH DIAMONDS」が流れると、後半ここまでで一番の盛り上がりを見せた。

次はコスチュームを変えてTRUEが再登場。『レガリアThe Three Sacred Stars』のOP「Divine Spell」を歌い上げた。最初に登場した時の「DREAM SOLISTER」とは雰囲気が違い、攻撃的なロックをぶつけていき観客と高め合うさまが印象的だった。歌の安定感も抜群で、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたと感じた。

興奮の場内を引き続いて盛り上げてくれたのはオーイシマサヨシとTom-H@ckのユニット、OxT。『オーバーロード』のOP曲「Clattanoia」は熱狂をもって観客に受け入れられ、テンションがアップしていく。次の曲は『プリンス・オブ・ストライド』のOP「STRIDER'S HIGH」だが、オーイシから盛り上がりポイントをレクチャーするトークが入る。観客がオーイシのアクションに併せて「そぉい」とジャンプするというコールアンドレスポンスの練習を終えたところで楽曲に入る。練習の成果もあり、大いに盛り上がって次の演者にバトンを渡した。

イントロで観客をかっさらっていった次のアーティストは内田真礼。「創傷イノセンス」の曲中决めセリフで会場は大きく反応し、場内のペンライトは真っ白に統一されていった。2年連続二度目の出演ということだが、そんなことはおくびにも出さない堂々たるステージングで観客の反応も上々。会場人気は一番だったのではないだろうか。2曲めの「ギミー!レボリューション」は一転してポップなナンバーとなり、内田も観客もいい笑顔でお互いに高まっていった。

引き続いて登場したのは鈴木このみ。5年連続出演となる彼女が一曲目に選んだのは『ブブキ・ブランキ』OPである「Beat your Heart」。スタートから会場を盛り上げ、観客もペンライトを赤一色に変えてステージに応える。2曲めの「Love is MY RAIL」になると、今度は会場が青一色に染まる。会場を完全にロックした彼女は続けて「Redo」をドロップ。ライブ経験値の高さを感じさせるステージングで、見事なフロアコントロールを魅せつけた。

次に登場するのはLiSA……と表示されたと思った直後、Girls Dead Monsterのロゴが飛び出すと会場から爆発的な歓声が! LiSAとmarinaがステージに上がり、名曲「Crow Song」を歌い始めると場内からはコーラスの大合唱が帰ってくる。間違いなく今日一番のレスポンスはこの曲だっただろう。

そしてLiSAの1曲め「Brave Freak」は、ガルデモの熱を落とすこと無く会場をがっちり掴みとり、さらなる高みへと連れて行く。会場はもちろんLiSAのイメージカラーであるピンク一色に染まっており、レスポンスも十分だ。2曲目の「oath sign」ではヒロインであるセイバーのカラーである青が混じり、ピンクと青のコントラストが眩しいフロアになった。2曲めで挟んだMCでは、6年前の初アニサマで出演したガルデモが、再びmarinaと出演出来たことを喜び、感慨深いことを伝えてくれたしかし、本当の圧巻はここから始まるLiSAのステージングだった。アカペラで始まった「シルシ」は今までの誰のステージングとも違い、会場を一体化させるのではなく27,000人の観衆を圧倒してしまうほどの熱唱を見せ、2年連続のトリを務めるその実力を遺憾なく魅せつけた。まさにホームラン級のステージとして、目にした観衆を圧倒してのけたそのステージはまさに別次元だったといえる。

最後は出演者たちによる 『アニメロサマーライブ2016』テーマ曲「PASSION RIDERS」で大団円となり、ライブの余韻を程よく残した感じで終演した。一日を通しての感想としては出演者の順番の妙があげられる。アガるところは上げて、落ち着かせるところは落ち着かせる展開になっているが、それが決して流れを切ることはなく、オーディエンスコントロールできていたことに感心した。大舞台にふさわしい完成度に、久々の鑑賞となった自分だが賞賛を送らざるをえない。各出演者のパワーが存分に伝わり、フィナーレまで素晴らし形でバトンを繋いでいったといえるだろう。是非とも来年も、このクオリティで開催してもらえれば嬉しく思う。
 

取材・文:鶴岡八幡
(C)Animelo Summer Live 2016/MAGES.
セットリスト
Animelo Summer Live 2016 刻 -TOKI-
2016.8.27(SAT)さいたまスーパーアリーナ

 
01:We Are B.B.クィーンズ~おどるポンポコリン / B.B.クィーンズ with B応P
02:はなまるぴっぴはよいこだけ / A応P
03:全力バタンキュー / A応P
04:Yes! BanG_Dream! / Poppin'Party from BanG Dream!
05:STAR BEAT!~ホシノコドウ~ / Poppin'Party from BanG Dream!
06:DREAM SOLISTER / TRUE
07:トゥッティ! / 北宇治カルテット
08:Bravely You / Lia
09:鳥の詩 / Lia
10:やさしい希望 / 早見沙織
11:ブルーアワーに祈りを / 早見沙織
12:Checkmate!? / MICHI
13:Hey!カロリーQueen / 竹達彩奈
14:ライスとぅミートゅー / 竹達彩奈
15:流星ドリームライン / プラズマジカ(SHOW BY ROCK!!)
16:青春はNon-Stop! / プラズマジカ(SHOW BY ROCK!!)
17:それが声優! / イヤホンズ
18:あなたのお耳にプラグイン!~乙女のポリシー / イヤホンズ with 石田燿子 feat. 永井ルイ19:Steppin' out / FLOW
20:BURN / FLOW
21:風ノ唄 / FLOW
22:GO!!! / FLOW
23:虹を編めたら / fhána
24:calling / fhána
25:時を刻む唄 / Lia×fhána
26:おしえてブルースカイ / 大橋彩香
27:裸足のままでもこわくない / 大橋彩香
28:Rebirth-day / 高垣彩陽
29:Komm, süsser Tod〜甘き死よ、来たれ / 高垣彩陽×早見沙織 feat.佐藤純一(fhána)
30:Naked Dive / SCREEN mode
31:ROUGH DIAMONDS / SCREEN mode
32:Divine Spell / TRUE
33:Clattanoia / OxT
34:STRIDER'S HIGH / OxT
35:創傷イノセンス~Resonant Heart / 内田真礼
36:ギミー!レボリューション / 内田真礼
37:Beat your Heart / 鈴木このみ
38:Love is MY RAIL / 鈴木このみ
39:Redo / 鈴木このみ
40:Crow Song / Girls Dead Monster
41:Brave Freak Out / LiSA
42:oath sign / LiSA
43:シルシ / LiSA
44:PASSION RIDERS / アニサマ2016出演アーティスト
シェア / 保存先を選択