高橋優主催の秋田フェスで豪華コラボ続々、2日間で1万6000人が笑顔に

レポート
音楽
2016.9.7
「秋田CARAVAN MUSIC FES 2016」の様子。(写真提供:Warner Music Japan)

「秋田CARAVAN MUSIC FES 2016」の様子。(写真提供:Warner Music Japan)

高橋優が主催する野外音楽フェス「秋田CARAVAN MUSIC FES 2016」が9月3日と4日に秋田・グリーンスタジアムよこてで開催された。会場のある横手市は高橋が高校時代まで過ごしてきた故郷。彼の「音楽で秋田を盛り上げたい!」という熱い思いが込められたこのフェスに、2日間で1万6000人が来場した。

初日は、高橋を昨年「あきた音楽大使」に任命した佐竹敬久秋田県知事のユーモアたっぷりな挨拶でスタート。高橋大横手市長が力強く開会宣言をした。そして高橋が大歓声に迎えられてステージに登場。彼は「晴天の中でこのフェスを開催できてすごくうれしく思っています。今日1日、最高に楽しい時間を一緒に過ごしましょう!」と晴れやかな笑顔で呼びかけ、「僕が今一番思っている気持ちを連呼する曲」という「HITO-TO-HITO」を弾き語りで披露した。

真夏のような太陽が照りつける中、白神STAGEでは高橋のことを「優兄さん」と呼び慕っているチームしゃちほこの元気いっぱいなパフォーマンスからライブはスタート。「抱きしめてアンセム」には高橋が参加し、完璧な歌と踊りでオーディエンスを盛り上げた。同ステージでは続けて藤原さくら、ファンキー加藤が熱演。高橋の事務所の大先輩であるBEGINは笑いと歌の力で会場を1つにしながら「海の声」などを歌唱した。隣に設置された鳥海STAGEでは、どぶろっくの2人を中心とするバンド・どぶろっかーずや、福田彩乃、青木隆治が登場。モノマネやネタで会場を沸かせた。

初日のトリを飾った高橋は、スタジアムの景色を万感の表情で見つめ、長いお辞儀をしてからライブを開始。1曲目としてデビューシングル「素晴らしき日常」を力強く歌った。「福笑い」ではこの日に登場したアーティストたちも参加。暮れ始めた空の下で大合唱が沸き起こった。

2日目は高橋の弾き語りによる「同じ空の下」でスタートし、秋田に来るのは初めてだという家入レオが晴れやかな笑顔で白神STAGEのトップバッターを務めた。同じく秋田でのライブは初めてだというレキシは、笑いを起こしつつもグルーヴ感のある演奏でオーディエンスの心を鷲掴みに。「狩りから稲作へ」では高橋が池田貴史に扮してアフロで登場した。スガシカオはファンキーなバンドサウンドで観客を圧倒。ウルフルズのライブでは、「いい女」で高橋がトータス松本のパフォーマンスを真似ながらステージに現れた。鳥海STAGEにはどぶろっかーず、THE BEAT GARDEN、はなわが登場。はなわの「伝説の男 ~ビバ・ガッツ~」では高橋とのエピソードが本人参加で再現され、会場に笑いを起こしていた。

2日間にわたって開催されたフェスのラストを締めくくったのは高橋。彼は、育ててくれた人々や育んでくれた土地への感謝を忘れずに生きていきたいという思いを込めた「産まれた理由」や、1人きりでは叶えられない景色があると歌う「光の破片」などを披露した。また「泣ぐ子はいねが」では会場中を走り回り、オーディエンスのど真ん中でコール&レスポンスを実施。ラストの「福笑い」では笑顔を輝かせながらの大合唱となった。

高橋は観客に向けて「このフェスは“キャラバン”という名前が付いているとおり、これから毎年、秋田の13市を回っていこうと思っています。苦しいこともあると思うけど、横手の皆さんの笑顔とか元気を見て、やれるなと確信しました!」と宣言。さらに11月16日に5枚目のアルバムがリリースされ、12月から全国ツアーが開催されることも発表された。フェスに関わってくれたすべての人への感謝を伝え、清々しい笑顔で大きく手を振りながら高橋はステージから退場。スタジアムには彼への拍手がいつまでも鳴り響いていた。

音楽ナタリー
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