むすめん。特集第2弾!中野サンプラザを控えたメンバーへのインタビューと、練習風景とメッセージの動画を大公開!!
いよいよ目前に迫った、むすめん。の中野サンプラザ公演。モーニング娘。に憧れた少年たちが、振り付けのコピーをしたところから始まった物語は、多くのファンに支えられ、いくつもの転機を乗り越え……最初は冗談で語っていた「いつかサンプラザ」はいつしか彼らの目標になった。そしてついに辿りついた「ハロプロの聖地」。大一番に向け練習中のメンバーのうち、白服、あおい、気まぐれプリンス、ぜあらる、二番煎じの5人に今の心境を訊いた。
――いよいよツアーファイナルの中野サンプラザ公演が近づいてきました。SPICEではそれに向けて特集させていただいておりますが、今回はついにメンバーの皆さまがご登場です!
全員:ありがとうございます!!
――この取材の時点(7月23日)はまさにツアーを回っている最中なのですが、感触はいかがですか?
ぜあらる:残すところもうあと3公演で。
白服:あっという間でしたね。ツアーの練習は2月から始めて、3か月くらい準備期間はあったんですけど、練習している内容が形になっていくと「早くお客さんに見せたいな」っていうワクワクがでてきて。でもいざ始まると本当にあっという間で、もう終わっちゃうのかぁと。
――その中で印象に残ったことはありますか?
白服:今までのツアーはライブハウスを回っていたんですけど、今回はコンサートホールでできる機会があって、ライブハウスとは違った雰囲気を味わうことが出来ました。
――ホールだと椅子があったり、客席が後ろになるにつれてだんだん高くなっていきますしね。
気まぐれプリンス(以下、プリンス):はい。だから視線をすごく感じました。それに基本的にライブハウスってお客さんと近い目線だったり、僕らの方がすこし高いところから客席を見るんですけど、ホールで2階席まであったりすると上を見上げなきゃいけなかったり。
二番煎じ:見るべき範囲がすごく広いよね。
――見せ方も当然変わりますよね。
白服:よく振り付けの先生にも「(ステージから見て)外側のお客さんにも意識を向けなさい」って言われるんです。正面の見えている範囲の外にもお客さんがいることをすごく意識しました。
あおい:中野サンプラザもホールなので、そのあたりをしっかり意識したいですね。
――2階席や、上手・下手側のお客さんにも「しっかり届けるよ!」というメッセージとして記事に載せておきますね。
あおい:……はい(笑)。頑張ります!
プリンス:なんか緊張してくるなぁ。やめてくださいよ(一同笑)。
ぜあらる:あと、ホールも初めてで新鮮だったんですけど、ライブハウスの良さも再認識出来たし、その会場ごとにあわせたパフォーマンスなんかも考えられましたね。……会場によってはテトリスみたいな形のステージがあったりとか(笑)。そこで9人のフォーメーションをいかに崩さずにできるかっていうことを、みんなで考えて話し合いながら対応していく感じが「成長したな」って思えました。
――「気づけば僕ら成長してるな」みたいな?
ぜあらる:まだまだ焦ることはありますけどね。でも変に焦ることはなくなったというか。
あおい:僕もそのあたりは感じますね。もう一つ印象に残ったのは、ライブ前やライブの間にチェキ会があるんですけど、そのときに僕たちはライブで使用してる衣装を着て撮影するんです。そこに僕らのヒヨコの衣装と同じものを着てきてくれて一緒に撮ったり、他の衣装も自分で作ってきてくれたりしてて。そういう光景を見てると、僕たちのファンって楽しい人たちが多いなって思えたし、嬉しかったですね。
二番煎じ:僕が印象に残っているのは、1回目のツアーからも言われていたんですけど、その地方の地元のお客さんに「来てくれてありがとうございます」って笑顔で言っていただけることです。やっぱりそう言ってもらえると「来てよかったなぁ」と思うし、Twitterのリプでもたくさんメッセージをいただけて。僕らはいつも関東での活動が多いので、「いつもは観に行けないけど今回は来てくれてありがとうございます」とか。
ぜあらる:もしかしたら全国ツアーをやる最大の理由はそれかもなって思うよね。
白服:会いに行くっていうね。
ぜあらる:そうそう。住んでいるところの周りにしか行けない人もたくさんいると思うから、色んな人にむすめん。のライブを知ってもらうっていう意味合いでも大きいですし。
プリンス:「今日初めてむすめん。のライブを観たんです」「でも皆さんのことは何年も前からニコ動とかで見てるんです」っていう方がたくさんいてくれて。
――ついに生で観れた!っていう。
プリンス:そう! 長い間活動してきたからこそ、やっと出会えたっていうのもあって。やっぱり開催場所もツアーごとにどんどん増えてますけど、次のツアーがあったらもっと違う都市にも行ってみたいです。……24都市くらい?
あおい:なんか中途半端だよ(笑)。
ぜあらる:そこは47じゃないの?
プリンス:とりあえずまずは半分くらいかな?って。でもそれだと来なかった県の人は凹んじゃうかもなぁ。
二番煎じ:1/2の確率だからね(笑)。
――でも海外からも「来てほしい」っていう声は多いんじゃないですか?
プリンス:あります。ヨーロッパからもリプがきたり。
あおい:スウェーデンの方とか。
白服:YOUTUBEの僕たちの動画に海外の方から、本当に色々な国からコメントをたくさんいただいて。
――それは日本人の方なんですか?
プリンス:いや、向こうの国の方なんです。片言の日本語でメッセージをくれたりとか。これは翻訳サイトでやったんかな?みたいなメッセージもあったり(笑)。
ぜあらる:海外の方はアクティブさが半端じゃないですね。とみたけくんのバースデイイベントでも、キャンセル分の当日券が数枚あるだけなのに、それに賭けて中国からいらした方がいて。入れなかったらどないすんのやろ!?って。でも無事入れたみたいで良かったですけど!
全員:それはよかったぁ!
ぜあらる:入れた上にビンゴ大会の景品まで当てたらしいよ(笑)。
――それは何より! 海外に限らず、むすめん。のファンの方って年齢の若い方も多いですよね。だからライブに行くのも一大イベントだと思うんです。それこそ、行きたくても遠いと行けないとか、親御さんに許可を貰わないといけないとか。だから先ほどから皆さんが言っている、「会いに行く」大切さっていうのは余計あるのかなと思います。
プリンス:ですよね……!
白服:続けたいね!
――そんな思いも受け取りつつ、いよいよ中野サンプラザが近づいてきました。いかがですか? 実感は。
ぜあらる:うーん、何を持って実感というかですけど(笑)。
白服:現時点から練習中に、セットの位置をイメージしたバミリ(床にテープを貼ったりして立ち位置などをマーキングすること)したりしているんですけど、セットを使うステージ自体初めてなんです。平面じゃなくて高さがついていたりして、全国ツアーでやった曲の中でも演出の変わる曲もあるんです。覚え直すのは大変なんですけど、中野だからこそできることでもあるので……実感かどうかはわからないですけど……ええと何ていうんだろ?
プリンス:いや、分かるよその気持ち! カレンダーを見ると確実に中野へ近づいて行ってるんですけど、ほんまにあそこのステージに立ってる姿が想像できるかっていうと、まだあまり想像できていないのかもしれなくて。もしかしたら僕たちよりもファンの皆さんの方が実感しているかもしれないです。「中野まであと何日ですね」とか言ってもらうと「あ、もうそんなすぐなのか」って思ったりしますから。でも初めてバミリのテープを貼ったときは「いよいよ始まるな」とは感じました。
白服:実はそのときプンちゃん、泣き始めて(笑)。
プリンス:えー、それもう言うの!?(一同笑)
二番煎じ:インタビューで使われるかわからないけど。
――いや、使いますよ?(一同笑)
あおい:実感沸かないって言ってたけど、一番実感沸いてるよね。
プリンス:初めてみんなでテープ貼って、一曲目の曲はもう決まっるので、それを練習してたんですけど、なんか想像しちゃって……
ぜあらる:想像してるやん!!(笑)
プリンス:想像はしてるよ、実感とはまた違うんだよ(苦笑)。以前のダイバーシティでもそうなんですけど、始めてやる場所の一曲目ってやっぱり特別なんですよ。自分の知らない世界が広がっていて、そこで込み上げるものがあって。だから中野もきっとそうなるんだろうなぁと考えてたらもう……泣いちゃいました(一同笑)。
二番煎じ:普通に練習してたら「横に泣いてる人がいる!!」ってビックリして。
白服:そりゃあ驚くよ(笑)。
プリンス:でもさ、もともと「中野に立ちたい」っていうのも、冗談というかノリみたいに「中野立てたらすごいよねー」って言ってたわけで。
――それがいつしか近づいて現実になっていったのは、確かに感慨深いです。今日はそれに向けての意気込み的な部分も訊いておきたいです!
ぜあらる:意気込みとしてはもちろん「頑張るしかない」っていうのがあるんですけど、8月16日になれば、いやでも中野サンプラザ公演が始まるわけで。なんか、もう崖に追い込まれたみたいな(苦笑)。「9人みんなで飛び込むしかないねんな、それで生きて帰れたら良いなぁ」みたいな(笑)。ここ最近になってそれを感じますね。「中野だ、やったー」じゃなくて、「もうやるしかないぞ」っていう覚悟が決まったというか。
二番煎じ:僕は中野だからって意識してガチガチにならずに、いつも通りの僕たちをお見せしたいです。大きい会場だとやっぱり緊張はするし、僕たちの目標であったの場所なので「絶対に失敗できない!」は気持ちはあるんですけど、だからといって僕たちのノリや空気が変わってしまったらダメだと思うんですよね。もちろん大事なところは抑えつつ、楽しくっていうのを心掛けたいです。
白服:それは前提としてあるよね。ダイバーシティ公演のとき、その頃は約2000人の規模が過去最大だったのもあってガチガチ過ぎたねっていうのが反省点だったんですよ。当然緊張はするんですけど、「ちゃんとしなきゃ」っていう思いが強すぎたというか。だから自分たちらしさを失わずに中野を目指したいなっていうのはありますね。
プリンス:僕らがガチガチだとお客さんも緊張すると思うんだよね。昔から応援してくれている人で「中野だけはなんとしても」って来てくれる人がすごく多くて、久しぶりにむすめん。を観に来てくれる方は会場入ったらセットもあるし、緊張すると思うんです。そういうお客さんが緊張したら、それをほぐすのも僕らの役目と思うから。
あおい:確かに! 僕らが緊張してたらダメだよね。
二番煎じ:プンちゃんが一番緊張してそうな気もするけどね。
プリンス:緊張するとか泣くとかっていったら僕、みたいになってない?!(笑)
――大丈夫ですか? 一曲目で泣いたりしないですか?
あおい:(気まぐれプリンスを見ながら)いや、全然あり得ると思いますよ!
白服:(気まぐれプリンスを見ながら)いや、一曲目じゃなくて、出ていく前に舞台袖で掛け声するときに泣きます(一同爆笑)。
プリンス:でも実際あそこが一番グッとくるよ。「ありがとう、みんな、今まで」みたいな。
白服:今まで?
あおい:辞めるの?(笑)
プリンス:違うけど、なんかあの瞬間「みんな、好きやで、愛してんで」みたいにならん?
二番煎じ:え、今までそんな風に思ってたの?(笑)
白服:片想いだね。
プリンス:リーダー!!!!!(一同爆笑)
4人:おおっ!?
あおい:えーと(笑)。今までハロプロさんのライブとかたくさん行っていて、もう7、8年くらいになるんですけど、小学3年生のときから中野サンプラザにも通っていたんです。そのライブを観た経験が、僕にとって今の活動のキッカケでもあるので、こんなことを言うのは偉そうかもしれないですけど、僕たちのライブを観て「アイドルになろう」と思ってもらえたり、むすめん。を観ることが勉強や生活の励みになったり、夢や目標に向かう活力になるようなライブにしたいと思ってます。
――最後に、来てくれるファンの方に公約というか、「こんなことやります!」って宣言できることはありますか?
プリンス:じゃあ……とあるモーニング娘。さんの楽曲をカバーするんですけど、そこでのあるシーンが本家とほぼ同じことをしますので注目です。
白服:同じステージの使い方をするので、観たことのある方だったらきっと気付くはずなのでお楽しみに!!
インタビュー・撮影=風間大洋