『LiSA LiVE is Smile Always~Launcher~』に沸いた豊洲PITの模様をレポート
LiSA
熱気あふれる会場に響き渡るLiSAの伸びやかな声と、元気いっぱいのパフォーマンス
ピンクのペンライトが光り、その綺麗な空間の中に伸びのある元気な声が響く。LiSAのライブは歌声で来た人を元気にさせるような力を持っていた。
真夏日の7月25日。東京・豊洲も太陽が輝き、気温もぐんぐんと上がっていたそんな日の夕方から豊洲PITにてLiSAのライブは行われた。
客席の電気が消え、ステージを照明が照らすと客席にも一斉にピンクのペンライトが光りだす。そんな中LiSAは、夏らしいミニ浴衣風のふわふわスカートドレスで登場した。
元気に歌いだしたLiSAを応援する観客たちの大きな掛け声。ライブでは、TVアニメ『ソードアート・オンライン』の主題歌として人気の「crossing field」や、TVアニメ『魔法科高校の劣等生』の主題歌でもあった「Rising Hope」などTVアニメの主題歌になった曲も披露され、観客のボルテージは最高潮に。フロアの熱気も急激に高まった。
ピアニカなどLiSAが楽器を演奏する場面があったり、妖艶なセクシーポーズで観客を魅了したり、アカペラでどこまでも突き抜けるような声を披露してオーディエンスを釘付けにしたかと思えば、キュートな楽曲で観客と一緒に楽しみながら盛り上げたりと、この日のステージはLiSAの様々な魅力が感じられるものとなっていた。
MCコーナーでは豊洲PITのフロアがびっしりと埋まった壮観な景色を見たLiSAが「こんなに会場が後ろまでいっぱいになっているのを見たことがないです。ありがとう!」と感極まったコメントをする場面も。そして、話題は衣装の話に。「追加公演ということで、おめかししてみました」と笑顔で語るLiSAに、フロアからは「可愛い~!」の声が多く飛んだ。
アンコールでは、「このライブ以上に楽しい夏の思い出なんてないよね?」と笑顔で語り、なんとLiSAも吹替として出演している『ミニオンズ』のボブ・ケビン・スチュアートが登場。バナナと、手紙が入った袋に気づいたLiSAが手紙をステージ上で読むことに。そこにはなんと8/5に福岡・ヤフオクドームで行われるソフトバンクホークスVS日本ハムファイターズの試合前の始球式をLiSAがやることが決まったと書かれていたのだ。「歌を歌ってたらこんなことまでできちゃうんだね。それも聞いてくれるみんなのおかげです。ありがとう! 始球式行ってきます!」と元気よく宣言したLiSA。(8/5に福岡・ヤフオクドームで行われた始球式では、無事“ノーバン”始球式を達成した。)
ミニオンズたちがステージを後にし、9/30発売予定の新曲「Empty MERMAiD」が早くもここで初披露された。この曲は「自分の気持ちを大事にしてねという意味をこめた歌です。ブラック全開ですが、かっこいい曲になってます」とLiSA本人が紹介したとおり、ロック色が際立つ曲に仕上がっていた。さらに、この日はLiSAからもう一つ楽しい未来の発表があったのだ。なんと12/23幕張メッセにてライブが開催されることが決定したという嬉しい発表。
「私は未来にワクワクを作る天才だからね」とLiSAは何度も口にしていた。まさにそのとおりだろう。一つのライブが終わってしまえば、ファンは次にいつ何があるのかとモヤモヤした気分を味わうことになることもあるだろう。だが、LiSAは次の楽しみをちゃんと発表し、ファンに終わらない希望を与えてくれるのだ。LiSAは、未来への希望を発表した後こう言った。
「未来を楽しむためにも、今日を大事にしてほしい。時には戦わなきゃいけないこともあると思うけど、自分を守るのは自分自身。だから自分を信じてあげてほしい。もし自分が信じられないときは私がみんなを信じるから。それを忘れないでね」
世知辛い世の中に生きていれば、誰でも悲しい思いをしたり、辛い思いをすることもあるだろう。でも、LiSAは自分自身を信じて、大事にしてとメッセージを送っている。ファンにとってこれほど心強いことはないだろう。きっと、みんな次の希望を楽しみに、日常を頑張って生きていくに違いない。LiSAのライブは本当に人に元気と勇気と希望を与えてくれるなと実感したライブだった。
最後の1曲も、LiSAの明るく爽やかな声と観客みんなの掛け声で締めくくられ、この日のライブは幕を閉じた。
文=海梨