我儘ラキア×NEVE SLIDE DOWN　スタートを切ったばかりの2組が語るアイドルとは

活動開始からまだ半年以内というフレッシュなアイドルグループ、我儘ラキアとNEVE SLIDE DOWN。SPICEは、今後注目度も人気も上昇間違いなしの2組に直撃し話を訊いた。それぞれのグループについての紹介や、アイドルとしてお互いに気になっていること、今後の展望などを楽しげに話してくれたインタビュー。取材中の写真とともにお届けします。

――我儘ラキアさんは今年の6月から、NEVE SLIDE DOWNさんは今年の9月から、それぞれ活動を開始されてますね。フレッシュな2組に、まずは各グループの結成に至った経緯を教えていただければと思います。では我儘ラキアさんからお願いします。

小笠原：私はもともと大阪でソロ活動をしていて、その時にプロデューサーさんに出会って声がかかって。そのプロデューサーさんと星熊はバンドでつながりがあって……。

星熊：バンドをやってたんです。

小笠原：それであともう一人集めようってなって「友達でかわいい子いないの？」って聞かれて、ここ（海羽）に久しぶりに連絡を取って誘ったらやってくれることになって、結成しました。

ALISA：じゃあ、もともと歌やダンスはやってなかったんですか？

小笠原：やってないです。ソロの時は歌だけだったので。全員ダンス未経験で……（笑）。

星熊：バンドは踊らないので（笑）。バンドではギターボーカルをやってました。

海羽：私は何もやってなかったんです。でもアイドルは好きなので、それで誘われて入りました。

――結成前の小笠原さんと星熊さんは、どんな感じだったんですか？

小笠原：ソロでやってた時は、もっとシンガー寄りでいこうと思っていて。だから曲も歌詞だけは作っていたんですよ。

星熊：バンドはオリジナル曲もあったんですけどコピーが中心で、椎名林檎さんが好きなので東京事変とかをコピーしてました。アイドルとは無縁で、我儘ラキアに誘われてから初めてアイドルのライブを観に行ったんですよ。アイドルってかわいくて、“きゅん！”っていうイメージだったから、自分と全然違うけど大丈夫かな？と思ってたんですよ。でも、見たらめっちゃカッコよくて！　一所懸命でキラキラしてて、やりたい！って思いました。

――NEVE SLIDE DOWNさんは？

Mizuhi：私は、前はご当地グループに入ってて。私、でんぱ組.incさんが好きでオタクなんです。で、ライブを観に行ったとき、PassCodeさんのマネージャーさんにスカウトされたんですけど、その時、“この人絶対ニセモノ！　電話番号知りたいだけやろ～”って思ったんですよね（笑）。

ALISA：2人（ALISAとLayna）は高校の同期で。その高校が特殊でアイドルの授業があったんです、専門学校みたいな感じで。そこで3年間授業として活動したんです。その公演をマネージャーさんが見に来ていて、こんなグループを作ろうと思うけど、どう？って声をかけられました。

――アイドルの授業とは？

小笠原：めっちゃ気になる！

ALISA：SO.ON projectっていう総勢90人ぐらいのアイドルがあって、授業を取るとみんな入れるんです。ただイベントに出られるのは少人数でした。授業は、ダンスとか歌とかモデルとかメイクとかいろいろあるんです。

Layna：一人ひとり違って、単位制で大学みたいな感じです。

Mizuhi：2人の卒業ライブを見たんですけど、この2人はセンター。前の方の数人しかマイクを持てないんですけど、そのなかの2人で……今すごい人と一緒にやってるんです（笑）。

Layna：実は、ラキアさんのライブを以前見させていただいたことがあるんです……。

我儘ラキア：え!?

Layna：1か月前くらい。実はその時からちょっと気になってました。だから今日お話しできてめちゃ嬉しいです！

ALISA：ラキアさんのライブはめっちゃパワーがあって、すごいなって思いました。迫力がありました！

小笠原：技術がないから、パワーで……みたいな（笑）。

Layna：そのパワーが印象的でした！

――星熊さんがバンドをやっていたのもあって、ロックバンドっぽいライブなのでしょうか。グループとしての方向性は？

小笠原：今はまだ“白”の状態。だから衣装も白です。黒にもカラフルにもどっちにでも変われるという。

――星熊さんはバンドテイストなことをしたいという希望は？

星熊：はい……やりたい。

全員：（笑）。

小笠原：結構ゴリゴリなバンドが好きなんですよね。

星熊：えっと……フフフ！

ALISA：あ、めちゃテンション上がってる！

星熊：椎名林檎さんが教祖様なんですけど、激しいのも聴くようになって……スリップノットとか。ラキアのお披露目ライブでも集中しなきゃいけないっていうときに、とりあえずスリップノットを聴こうと思って聴いてました。

小笠原：ラキアの曲、聴いてよ～（笑）。

星熊：体育座りでこんな（身を小さくして）感じで聴いてたら、矢宵（小笠原）さんに「ちょっと、暗いから……」って言われたり。

小笠原：最初、体調悪いのかなって思いました（笑）。

――星熊さんのキャラ、おもしろいですね。

星熊：ただ我儘ラキアに入った以上、あまりスリップノットとか言えないじゃないですか。だから、いい具合に自分のエキスを出してスパイスになればいいかなって思います。ラキアの飛び道具みたいな感じで。

――海羽さんは希望の路線とかありますか？

海羽：私はオタク系というか、アイドルが好きなので……（その路線で行きたい）。

――憧れのアイドルは？

海羽：K-POPが好きなんです。TWICEっていう、同じくらいの年齢で日本人メンバーもいるグループが好きです。日本のアイドルってキャピキャピしているけど、セクシーさもあるし、雰囲気が大人っていうか……。

――NEVE SLIDE DOWNさんもそんな感じじゃないですか？

ALISA：セクシーさはありませんけど（笑）。

――でも夜の街が似合いそう。「City Lights」のMVのロケーションも夜の街でしたね。

小笠原：私も見ました！　めちゃカッコいい系やった。海羽とか好きそう。

ALISA：イメージ的にはバンドボーカルが3人っていう感じです。

小笠原：意外と歌ってる時の声が低くてカッコいい。

Mizuhi：高い声が出ないだけなんですよ～（笑）。

ALISA：一応、ALISA＝歌、Layna＝ラップ、Mizuhi＝ロボットみたいに役割が分かれてるんです。

――ロボットですか（笑）。

Mizuhi：歌のテストをやったんですけど、ひどくて。低い声やったら出るからって自分の声に合わせてもらって、歌えるところを作ってもらって……今役割はロボットになってます（笑）。若い子たちが歌う曲とか歌えないですし、アイドルさんの曲なんてもっと厳しいですよね。

ALISA：（アイドルは）見る専門（笑）。

Mizuhi：うん、大好き！（オタ芸っぽい動き）

海羽：（同じ動きで）こうですよね～。

Mizuhi：あぁっ、もう、（海羽が）かわいんですけど～！　むっちゃかわいい。さっきからず～っと見てたんですよ。

ALISA：出た！　オタク目線（笑）。事務所でラキアさんの動画をみんなで見てた時も、むっちゃ好き！って言ってました。

――でも、ALISAさんもLaynaさんもアイドルの授業を受けるってことは、アイドルにはなりたかったんですよね？

Layna：それはないです……はっきり言っちゃった（笑）。

ALISA：とにかく女子は、学校のアイドルグループに入るって感じです。

Layna：初めはもうそんな感じ。だから、そこからやらない人はどんどん抜けていくんですけど、そこで抜けるのはちょっとなんだし、一回入ったからには最後までやろう！って。今後のための勉強で、きっと何かにつながるだろうって思ってやってたんです。

――偉い！　では実際にアイドルとしてスタートして、今後はどういう風にしようと？

ALISA：こんな言い方していいかわかんないけど、あまりこれって決めてはいなくて。やりながら決めていこう！って感じです。

小笠原：でも、今日この後のライブが一緒なんですけど、さっきリハーサルを見たらめちゃカッコよくて。プロ感出てました！

星熊：見に行きたい！ってなりました。向こう（フロア）で見たらあかんかな？って（笑）。

ALISA：うれしい！

Layna：頑張らなあかんな。

ALISA：うん。学校では15人とかで大人数でやってたんで、今3人になって一人ひとりが見られるじゃないですか。だから何でも自分がやらないとっていう気持ちがありますね。

――今、我儘ラキアさんもうなずいてましたが……。

小笠原：3人だと一人ひとりが大きく見せないと、小さくなっちゃうから、ステージを大きく使わないとって思う。そこは難しいですよね。

――どちらもちゃんと考えているんですね。3人組だし活動開始の時期も近いし、共通点は多そう。

ALISA：ラキアさんもあんまりブリブリした感じゃなく、ちょっと似てる部分があると思うので、今後ツーマンとか……

ラキア：ぜひぜひ！

星熊：よろしくお願いします。

――対談が良い出会いになって良かったです。ではそれぞれに聞いてみたいことは？

小笠原：（NEVE SLIDE DOWNは）ダンスがうまいので、教わりたい！

Mizuhi：この二人（ALISA、Layna）は、ダンスも歌もうまいです（笑）。

ALISA：振り付け担当なんです。

小笠原：え、自分で振りつけをされてるんですか!?　すごい！

Mizuhi：頭をいつもパンパンにして考えてくれてます。私は、たまにこんなんがやりたいって、オタク目線で意見を言ってるくらいです（笑）。

ALISA：そういうのがないと自分のイメージだけじゃ無理なんですよ。最初（NEVE SLIDE DOWN）は、振り付けがなかったんですけど、やっぱりあった方がいいよねってなって。振り付けはまったくやったことなかったけど、ダンス経験者だから、2人（ALISA、Layna）でやろうか？ってなったけど……。

Layna：私は途中であきらめて（苦笑）。

ALISA：それで、私がやるしかね～って（笑）。だからアイドルさんを見る時もそういう目線で見て参考にしてます。ラキアさんの振り付けは？

小笠原：先生がやってくれて、一緒にこんなんにしようか？とか。でも、とりあえず覚えるので精一杯です（笑）。

――逆にNEVE SLIDE DOWNさんが、我儘ラキアさんのすごいと思う点は？

Layna：煽りがすごい！

小笠原：勢いで行くしかないので（笑）。

ALISA：（私たちは）大人しいと思うんですよ。

小笠原：でも、（NEVE SLIDE DOWNは）クールな感じだから。

ALISA：全開っていうよりちょっと閉ざしめかも。ほんまはもっと行きたいんですけどね。

Mizuhi：殻を破らな……。

Layna：煽りの言葉とかはその場で出てくるんですか？　考えてるんですか？

小笠原：長く話すときは一応考えてて、突発の「行くぜー！」とかは、星熊さんが。「踊れー！」とかも言ってますね。

星熊：（笑）。

ALISA：場の空気を見てっていうのがすごい。

小笠原：でも、スベる時も結構ありますよ（笑）。

――では、最後に各グループの今後の目標を聞いて締めましょう。

小笠原：11月12日（土）に心斎橋VARONで初ワンマンがあって。まずそれが第1歩というか目標なので頑張ります。そしてそこからはどう進んで行くか？って感じなんですけど（笑）。

――NEVE SLIDE DOWNさんは？

ALISA：とりあえず……上がって行きます！（笑）

Layna：進んで行くしかない！

ALISA：自分のできることをやるしかない。

――最終的には？　ドーム公演とか？（笑）

ALISA：あ、こないだラスベガス（Fear, and Loathing in Las Vegas）さんの日本武道館公演を見て、いつかはここでやりたいなって言ってました。

Mizuhi：海外進出しちゃおう（笑）。

小笠原：海外で人気出そう！

ALISA：今のところほぼ曲が英詞なんです。いつも歌詞をもらうと何が書いてあるのかわからないです（笑）。

――海外進出楽しみですね。またいつかこのメンバーで報告会ができるといいですね。

小笠原：はい、一緒に頑張りましょう！

全員：頑張りましょう！

取材・文＝服田昌子 撮影＝THINGS.大山卓也