Rayが「♡km/h」の歌詞に込められたメッセージについて告白 ―5周年記念ライブ前に彼女が歌でファンに届けたい想いは―

インタビュー
2016.10.26
Ray 撮影=荒川潤

Ray 撮影=荒川潤

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TVアニメ『あの夏で待ってる』の主題歌でアーティストデビューを果たしたRayは、『To LOVEる―とらぶる―ダークネス』や『AMNESIA』をはじめ、多くのアニメ主題歌を担当してきた。アーティストとして大型アニソンフェスへの出演、全国ワンマンライブツアーを開催するなど精力的に活動を行い、2017年2月19日(日)には、デビュー5周年記念ワンマンライブを開催する。そんなRayが11月2日(水)にリリースする新曲が「♡km/h」だ。今回インタビューを敢行し、ワンマンライブと併せて、新曲に込められたテーマについて聞いた。

――まずは新曲の「♡km/h」ですが、正式な読み方は。

『ハートキロメートルパーアワー』と読みます!

――タイトルにインパクトを感じますね。

「こういう曲名があるんだ⁉」と、タイトルから覚えてくれる方もいるかなと(笑)。

――タイトルにも驚きましたが、MV(ミュージックビデオ)にも勢いを感じられました。

MVでは6個のアルバイトをやっていて、合計で9着も衣装を着たんです。撮影自体は早朝から深夜まで行っていたので、大変でした! 休憩もセットチェンジの合間だけだったので、ハードスケジュールで行われていたんですけれど、職業体験をしているかのような気持だったので、楽しみながら撮影をさせていただきました。

――MVを見ていても、活き活きしている雰囲気がありましたね。

実は私、実際にアルバイトの経験がある仕事はコンビニだけなんです。ほかにもファミレスとか、ガソリンスタンドとかもやってみたいと思っていたので、今回の撮影でお店の人に教わりながらお仕事ができて、すごく楽しかったです!

――ある意味、貴重な体験ができたということですね。

はい! デビューしてからだと体験できないことばかりだったので、ドキドキとワクワクの中で撮影をしました。

――MVにはストーリー展開がありましたね。ちなみに、歌詞の内容とリンクさせているのでしょうか?

♡km/h」は、テレビアニメ『ろんぐらいだぁす!』の主題歌に起用されているんですが、この作品は主人公の倉田亜美ちゃんが折りたたみ自転車に一目ぼれして購入するところから始まるんです。MVでは亜美ちゃんの気持ちと繋がるように、一目ぼれしたギターを買うために、アルバイトをしてお金を稼いで購入するという展開になっています。

――最初に歌詞を読ませていただいて、思いを寄せるようなテイストがあるように感じたのですが、それは欲しいモノに対してだけでなく、相手に対する想いという意味合いにも取れました。

見方によっては恋の物語と捉える方もいるかもしれませんね。歌詞の受け取り方は人それぞれだと思うんですが、私はテレビアニメ『ろんぐらいだぁす!』の内容に沿って、主人公の亜美ちゃんに寄せられるように考えながら歌わせていただきました。作中では、亜美ちゃんがみんなと一緒に自転車に乗って旅をしながら新しい世界を発見していきます。途中で挫折や失敗も経験するんですが、それをどのような気持ちで乗り越えていくのか、などを意識して歌いました。

――“繋がり”がテーマになっているんですね。

人によっては、パートナー、モノなど、様々な感じ方があるのではないかなと思っています。

撮影=荒川潤

撮影=荒川潤

――カップリングの「キミと」も、同じように“繋がり”が含まれているように感じました。

今回、2曲目の作詞を担当することになって、題材を何にしようか悩みました。1曲目を作詞したmeg rockさんの歌詞を先に読ませていただいて、あらためて『ろんぐらいだぁす!』の原作を読み直しました。亜美ちゃんが折り畳み自転車のポンタ君と出会うことによって、新しく見える世界に気づくんです。それを自分なりの言葉で表現してみたいと考えて作詞しました。もしかしたら、この曲も聞く人によっては仲間や恋人に向かって、想いを投げかけているように感じる方もいると思いますし、そういう受け取り方をしてもらえるのも嬉しいですね。

――前半の歌詞は自分から相手に向かって気持ちが発信しているんですけれど、後半のサビのパートでは、相手が自分に向かって発信してきてくれたら、ここがあなたの居場所になる、という歌詞なのかなと思いました。

そうなんです! お互いの居場所はここにある、という意味を込めて作りました。どんなに上手くいっても、どこかで挫折や足を止めてしまうタイミングがあると思うんです。原点に戻ってくれば誰にでも居場所はあるんだよ、というメッセージを込めてみました。

――居場所と言いますと、ご自身のライブでもテーマなどにされていますか?

Rayのライブは『RAYVE』と名付けていまして、私が見せるだけじゃなくて、ファンの方や遊びに来てくれた人たちと一緒に踊って楽しむようなライブにしたいと思って、『RAYVE』という造語を作りました。私だけでも、みんなだけでも完成しない。ライブ会場でしか作り上げることができない時間。Rayとファンのみんなとの“繋がり”を作れる空間が居場所だと思っています。

――これまでのアーティスト活動の中で、Rayさんにとって忘れられない方との繋がりはありますか?

先日、引退された川田まみさんですね。同じ北海道出身で、私のデビュー曲は川田さんが所属するI’veさんに作っていただいたんです。先輩、後輩の関係になってから、まみさんにたくさん詩を書いていただけて、ホントに憧れる先輩でした。引退されると聞いたときはすごく寂しかったんですけれど、引退前に私に書いてくださった歌詞があって、まるで先輩からエールを送られたかのような温かい内容でした。もうステージに立つことはないかもしれないけれど、繋がりだけは消えないんだろうな、って確信しました。

――まるでメッセージを送ってもらったかのように。

そうですね、先輩のステージはすごくカッコよくて、憧れるところがあって、ずっと背中を追い続けてきました。引退をされてしまって、目標がなくなってしまい落ち込んでいたんですけれど、歌詞を読んでいると「大丈夫だよ!」って、言っていただけている気がするんです。こういうところに、目には見えない繋がりや絆があるんだなって感じました。

――先輩の背中を見て活動してきたRayさんもデビューしてもうすぐ5年が経ちますね。来年開催されるアニバーサリーライブに向けての意気込みなどはありますか?

5周年を迎えられるのも、これまで支えてくださったみなさまや応援してくださるファンの方々のおかげだと思っています。前回の全国ライブツアーでは、初めて地元の札幌で凱旋ライブを行うことができました。来年のアニバーサリーライブでは、みんなに感謝の想いを伝えられるステージを披露したいと思います。

――5年間の集大成が見られるわけですね。5周年ライブをキッカケに、新しいことに挑戦する予定などありますか?

今は5周年ライブに向けてということがメインにあるので、先のことはまだそこまで考えられてはいないんですが、新しいことにチャレンジしたい気持ちはあるので、今後もどんなことにも怖がらずに取り組んでみようと思っています。

――あらためて、デビュー当時の自分に今の状況を伝えるとしたら何と言いますか?

まずは「大丈夫だよ! 君はちゃんとデビューできたよ!」って言いたいです(笑)。 疑り深い性格なので、デビューシングルのレコーディングや撮影、インタビューを行ったあとなのに、不安になっているところがありましたから。でも、周りには素敵なスタッフさんたちがいるから、大人を信じてがんばるんだよ、って伝えたいです。

――励ましの言葉ですね。それでは、最後に5周年ライブに参加するファンの皆さんへメッセージをお願いします。

今回、9枚目のシングル『♡km/h』をリリースするだけでなく、5周年記念ライブも開催できるということで、いつも応援してくださる皆さまに感謝の気持ちでいっぱいです。私自身、これまで様々なライブに挑戦してきて、本格的なお芝居にもチャレンジしました。アニバーサリーライブでも、新しいRayの一面をみなさまに見ていただけるようなライブにしたいと思っていますので、気になっている人がいたら迷わず遊びに来てみてください。これからもRayをよろしくお願いいたします!

撮影=荒川潤

撮影=荒川潤

インタビュー・文=野島亮佑 撮影=荒川潤

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