楽曲に新しい命を吹き込む指揮者プラメン・デュロフが語る『名曲の花束~ソフィア・ゾリステン&リヤ・ペトロヴァ~』

SPICER

誰もが1度は聞いたことがあるクラシックの名曲たちを、ヨーロッパの一流音楽家たちが演奏するコンサート『名曲の花束~ソフィア・ゾリステン&リヤ・ペトロヴァ~』が、11月に開催される。プラメン・デュロフ指揮のもと、ソリストには天才ヴァイオリニストと名高いリヤ・ペトロヴァが登場。ブルガリアが世界に誇る名門合奏団ソフィア・ゾリステンと、至宝のヴァイオリニストがお届けするベスト・クラシック名曲コンサートはどのようなものになるのか? 世界30ヶ国以上で指揮をとり、ブルガリアの芸術、創造分野において名声あるナショナル・アワードを獲得するなど、巧みな表現で多くのファンを持つプラメン・デュロフが公演の魅力を語った。

――2017年はソフィア・ゾリステン結成55周年ですが、ソフィア・ゾリステンの歴史を簡単にお話しいただけますか?

ソフィア・ゾリステン」初の公開コンサートから2017年で55周年を迎えます。最初のリハーサルは、コンサートの5か月前、1961年11月から始まりました。メンバーはそれまでソフィア国立歌劇場のオーケストラで演奏していました。皆、ブルガリアには、イタリア、ロシア、イングランドのように、独立した弦楽オーケストラがないことがよくわかっていました。私たちは今でも「ソフィア・ゾリステン」の最初の楽団員13名を「創立メンバー」と呼んでいます。当初、彼らは楽譜集めから始め、細部まで練り上げ、初コンサートは大成功を収めました。これは、メンバーが非常に緻密に仕事をこなし、一人ひとりが、ほかのメンバーにとって完璧なパートナーになるよう努めたからなのです。
 

――前回2013年の日本ツアー以降、国内外で非常に精力的に活動してきたと思います。2013年から2016年にかけて、ソフィア・ゾリステンがどのような音楽活動をされてきましたか?

ブルガリア国内では、数多くのコンサートを行ってきました。また、ドイツ、ルーマニア、スペインでツアーを行いました。一番興味深かったのは、ブルガリアでの様々なフェスティバルの仕事です。例えば、「アラベスク」という国内トップのバレエ・カンパニーがバレエ・シーンを踊る室内オペラを演奏しました。これは、オランダの作曲家ポール・ヴァンブルージュの作品で、ワールド・プレミアでした。この時の演奏に対し、2015年ソフィア市賞を授与されました。


――ソフィア・ゾリステンは、ほかの弦楽アンサンブルと比べて、どのような違いがありますか?ソフィア・ゾリステンだけが持つ魅力とは、何だとお考えですか?

私たちは毎日、集まり、毎日、練習します。また、プライベートでも親しいです。何か良いものが出来てくると、皆でそれを試したくなります。何か良いものを作り上げたくなると、私たちは情熱を惜しまず注ぎ、細部にいたるまでリハーサルをして音楽を作り上げていきます。


――今まで、いつ、どのような場所でリヤさんと共演してきましたか?

初めてリヤと共演したのがもう20年も前だとは、不思議な気持ちがします。当時、リヤはまだ小柄で、美しく、ニコニコした子で、パフォーマンスにとても集中していました。その後、リヤが、この20年前の初共演のことを本当に細かいところまで覚えていることがわかりました。今では、彼女は国際的な評価を得たアーティストとなり、ヨーロッパを中心とした有名アーティストと数多く共演しています。しかし、以前と変わらず、にこやかで、真面目で、非常に知的です。彼女にはますます輝かしい未来があると信じています。


――今回の日本ツアー『名曲の花束』について、どう思いますか?

このツアーの名前は、とてもセンスがあり、的を射ていると思います。様々な音色の花束には、明るい作品、重苦しい作品、テンポが速い作品、遅い作品、古い作品、新しい作品があります。全体としての美しさの中で、それぞれの曲の個性が光っています。


――膨大なレパートリーをお持ちのソフィア・ゾリステンですが、今回のようなよく知られた曲を演奏することに、どのような意義がありますか?

今回のプログラムにある曲はどれも象徴的だと思います。作曲家の功績やその時代の特徴を可能な限り凝縮して表現しているからです……。どの曲も違った雰囲気を持っています。まるで宝石や小さな彫刻、絵画作品が展示してあるブティックにいるかのようです。


――今回のツアーで演奏する曲の中で、どの曲を日本の皆さんに聴いてもらいたいですか?

日本の皆さんにとっておなじみの曲が多く、どの曲も楽しんでいただけると思います。日本の皆さんは、切り替えがとても早いです。ある曲で瞑想したかと思うと、瞬時にスイッチを切り替えて、次に演奏されるユーモアあふれる曲、感動的な曲、陽気な曲に反応できるからです。


――今回のツアーでは、北は北海道から南は九州まで、秋の日本で20公演行います。この長い日本ツアーに向けて、どのような思いがありますか?

日本各地を回るのは、とても楽しみです。ツアーのオーガナイズも素晴らしく、世界中でも日本ならではだと思います。配慮が行き届いていて、分刻みの正確さで物事が進んでいくからです。日本という国は、秋には特に自然が美しいです。世界のどの国でも、日本のような緑・黄・赤といったカラフルな色の組み合わせを見ることはできません。また、日本各地を巡っていると、必ず何かしら新しい変化を発見することができます。私たちは日本に心から親しみの気持ちを抱いていて、来日する度に、大切な思い出が増えています。
 

――日本のファンの皆さんにメッセージをお願いします。

この地球上での生活は、ますます目まぐるしくなってきています。音楽は、私たちの心の中の調和を保ち、ストレスを癒し、人生を楽しいものしてくれます。音楽は、私たちの心の中にあります。私たち自身で、その音楽を見つけ出してみましょう!



リヤ・ペトロヴァに訊く『名曲の花束~ソフィア・ゾリステン&リヤ・ペトロヴァ~』

公演情報
『名曲の花束~ソフィア・ゾリステン&リヤ・ペトロヴァ~』
 
<宮城>
開催日:2016年11月3日(木・祝)14:00開演
会場:日立システムズホール仙台 コンサートホール
<東京>
開催日:2016年11月5日(土)14:00開演
会場:東京芸術劇場 コンサートホール
<静岡>
開催日:2016年11月6日(日)14:00開演
会場:アクトシティ浜松 中ホール (静岡県)
<愛知>
開催日:2016年11月12日(日)13:30開演
会場:愛知県芸術劇場コンサートホール
<広島>
開催日:2016年11月19日(土)14:00開演
会場:広島JMSアステールプラザ 大ホール
<東京>
開催日:2016年11月26日(土)14:00開演
会 場:たましんRISURUホール(立川市市民会館)大ホール
 
■出演者
プラメン・デュロフ(指揮)
リヤ・ペトロヴァ(ヴァイオリン)
ソフィア・ゾリステン(弦楽合奏)

■曲目
J.S.バッハ:G線上のアリア
J.S.バッハ:主よ、人の望みの喜びよ
J.S.バッハ:幻想曲 BWV.542
ドヴォルザーク:ユーモレスク
シューベルト:楽興の時~第3番
パッへルベル:カノン
ボッケリーニ:メヌエット                                   
ゴレミノフ:収穫と踊り
クライスラー:愛の喜び(※)
マスネ:タイスの瞑想曲(※)
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ(※)
モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク~第1楽章
チャイコフスキー:弦楽セレナード~第2楽章ワルツ    
イギリス民謡:グリーンスリーヴズ
アイルランド民謡:庭の千草            
ハイドン:セレナード                       
エルガー:愛のあいさつ(※)
シューベルト:アヴェ・マリア(※)
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン(※) 
(※)の曲は、リヤ・ペトロヴァ(ヴァイオリン)が演奏いたします。
※曲目・曲順は変更になる場合がございます。

 

 

シェア / 保存先を選択