『田中くんは豊洲でもけだるげ』オフィシャルレポート到着 小野賢章・興津和幸・細谷佳正・悠木碧らが出演

レポート
アニメ/ゲーム
2016.10.31

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10月23日(日)、豊洲PITにてTVアニメ『田中くんはいつもけだるげ』スペシャルイベント「田中くんは豊洲でもけだるげ」が開催され、オフィシャルレポートが到着した。


開演アナウンスを担当するのは田中たち。途中で案内を読み上げることが面倒くさくなった田中をはじめ、太田や宮野たちの楽しいやり取りに、会場からは早くも歓声や笑い声が上がった。

続いてUnlimited toneによるオープニング主題歌『うたたねサンシャイン』のライブが披露された後、司会進行を務める志村役・興津和幸と加藤役・井口祐一が登場。興津たちによる楽しい紹介のもと、太田役の細谷佳正、宮野役の高森奈津美、白石役の小岩井ことり、越前役の諏訪彩花、莉乃役の悠木碧ら豪華メンバが次々と登壇。ところが、田中役の小野賢章だけが出てこない。キャスト陣と客席から何度も呼びかけ、ようやくのんびりと出てくる姿はまさに田中そのもの。

「たなけだ」の特徴といえば、やはり“けだるげ”。ということで、最初からゆるいフリートークコーナー「ほおづえトーク」がスタート。「モテるためにこっそりやっていること」「今年の夏のできごと」などについて、和気あいあいと話すキャスト陣。日頃の仲のよさがうかがえるトークに、会場までゆったりとした雰囲気になった。最後に選んだお題は「たなけだ声優みんなでピクニックに行ったらやりたいこと」。ピクニックの話題がどんどん転がり、京都へみんなで行こうという話に。京都出身の小岩井さんがノリノリで「京都に抹茶を食べに行きましょう」と提案したところ「抹茶って“食べる”の?」というみんなからのツッコミが続出。小岩井さんがイメージしたのは名物の抹茶を使ったソバや甘味だったよう。それはおいしそう!と、全員京都に行く気満々だった。

Unlimited toneが演奏する田中のキャラソン『けだるげサンシャイン』アレンジバージョンを挟んで次のコーナー「おすすめエピソード」へ。キャストの皆さんが選んだおすすめのシーンを、会場の大きなスクリーンで見ていくことに。1番目は小野が選んだ白石が太田に田中の好きな人を聞くエピソード(第5話)。真面目に考えた太田が導き出した答えは「俺だ!」白石も思わず「確かに!」。絶妙や2人のやり取りは、キャスト陣も観客も納得の名シーンだった。

その後も名場面が続く中、特に「目のつけどころが玄人!」と絶賛されたのが悠木がチョイスしたエピソード。そのシーンとは……なんと第9話のアイキャッチ。莉乃が猫、小夜が犬っぽいパーカーにしっぽをつけたカワイイ姿が印象に残っている人も多いはずです。また、細谷は第12話で、落ち込んだ白石を田中なりに励ますシーンをピックアップ。「田中の『頑張ってダメな時は頑張らない』というセリフは自分に言われた気がした。『頑張らない』ってイイ言葉ですね」とコメント。本作ならではの魅力を改めて確認できた。

そして再びUnlimited toneが登場。白石キャラソンアレンジ『何気ない時間』の生演奏が行われ、会場は優しい雰囲気に包まれる。イベントグッズ情報などのお知らせの後は、観客も全員参加の『けだるゲーム』。アンニュイな言葉だけをつなげていく「アンニュイしりとり」で勝ち抜き戦を行い、キャストの中で誰が一番“けだるい”かを競うことに。単語の発想力とアンニュイさを演出する演技力が問われる難問で、観客のみなさんが審査員を務める。

キャスト陣は「現実」「留守番電話」「臨時休業」などアンニュイな単語を必死にひねり出しますが、しだいに脱落者が増えていき……最後まで生き残った優勝者は、「すれ違い」「のれんに腕押し」「リメンバー」など、アンニュイワードを連発した井口。あまりにもステキなアンニュイぶりに小野から敬意を込めて「アンニュイモンスター」の二つ名を贈られた。

キャスト陣と入れかわりで登場したUnlimited toneは、莉乃キャラソンアレンジ『お兄ちゃん』を披露。最後のコーナーは、今日登壇した全キャスト陣とUnlimited toneによるオリジナル朗読劇『田中くんはファンタジーでもけだるげ』。

物語の舞台はケダルゲの町。白石お姫様が魔王に誘拐されてしまった!厳選な抽選により選ばれた田中は太田、越前、宮野と一緒に魔王の城を目指す。一方、魔王の城では志村と加藤が出した加藤求人に応募した莉乃が魔王様になっていて――。ファンタジーの世界になっても、田中は相変わらずけだるく、他の面々もマイペース。そんな「たなけだ」らしさ満載のエピソードをウダノゾミ氏が描き下ろし、キャスト陣が好演。Unlimited tone生演奏BGMも加わり、ファン大満足のひと時となった。

楽しい時間はあっという間に過ぎ、イベント終了が告げられると客席からは名残を惜しむ声が。キャスト陣は、全ての「たなけだ」ファンへ想いを込めたコメントを披露。最後を締めくくった小野は「平和な心地よい作品で、とても幸せな現場でした。同時に挑戦も多く、貴重な経験をさせてもらいました。みなさんにはこれからも『田中くんはいつもけだるげ』を応援していただけたらなと思います。本当にありがとうございました!」とのこと。

本日のイベントで、さらに今後の展開へ期待したい気持ちが強まったという話に、キャスト陣も観客もうなずく一面も。エンディングは全員で『うたたねサンシャイン』を歌うことに。Unlimited tone、キャスト陣、観客が一体になった“たなけだ合唱団”の優しく楽しい歌声が会場いっぱいに響き渡った。

文:菅原雪絵(ライトワークス)、片桐ユウ

(C) ウダノゾミ/スクウェアエニックス・製作委員会はいつもけだるげ

 

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