圧倒的な筆の勢いが特徴の89歳画家 その画業のすべてを辿る『ピエール・アレシンスキー展』が開催中

2016.11.17
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《至る所から》 1982年 インク/アクリル絵具、キャンバスで裏打ちした紙 ベルギー王立美術館蔵 (C) Royal Museums of Fine Arts of Belgium, Brussels/ photo : J. Geleyns - Ro scan (C)Pierre Alechinsky, 2016

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Bunkamura ザ・ミュージアムにて、『ピエール・アレシンスキー展』が2016年12月8日(木) まで開催されている。

制作中のピエール・アレシンスキー 2009年 (C)Adrien Iwanowski, 2009

ピエール・アレシンスキー(1927~)は、ベルギー現代美術を代表する作家の一人。圧倒的な筆の勢いと、抽象と具象のはざまを行き来するような独自の画風で知られている。

《肝心な森》 1981-84年 アクリル絵具/インク、キャンバスで裏打ちした紙 作家蔵 (C)Pierre Alechinsky, 2016

《夜》 1952年 油彩、キャンバス 大原美術館蔵 (C)Pierre Alechinsky, 2016

本展は日本・ベルギー友好150周年を記念して開催される日本初の待望の回顧展だ。1940年代の作品から、最新作まで約80点を通じて彼の画業を総覧する展示となる。

《鉱物の横顔》 2015年 アクリル絵具、キャンバスで裏打ちした紙 作家蔵 (C)Pierre Alechinsky, 2016

《あなたの従僕》 1980年 水彩、郵便物(1829年12月17日消印)  ベルギー王立美術館蔵 (C)Royal Museums of Fine Arts of Belgium, Brussels/ photo : J. Geleyns - Ro scan (C)Pierre Alechinsky, 2016

彼は、日本とも深い関わりを持っており、禅の画家・仙厓を師と仰いでいたという。さらに、前衛書道家・森田子龍と交流し、自由闊達な筆の動きに影響を受けた。日本を訪問した1955年には「日本の書」という短編映画を撮影。さらにアレシンスキーはコミック本に刺激され、枠を設けて描く独特のスタイルを生み出している。また著作も多く、文筆家としても活躍するアレシンスキーの絵画作品には、文字や言葉に対する強い思い入れが随所に見受けられるのも特徴とのこと。90歳近い現在も常に新たな作品を発表しつづける実力派の画家・アレシンスキー。彼の作品世界を体感することのできる絶好の機会となるだろう。

《デルフトとその郊外》 2008年 アクリル絵具、キャンバスで裏打ちした紙 作家蔵 (C)Pierre Alechinsky, 2016

《ローマの網》 1989年 インク・アクリル絵具、拓本、キャンバスで裏打ちした紙 作家蔵 (C)Pierre Alechinsky, 2016

《ボキャブラリー Ⅰ-Ⅷ》 1986年 アクリル絵具、キャンバスで裏打ちした紙 作家蔵 (C)Pierre Alechinsky, 2016

また、11月22日(火)の「いい夫婦の日」には、カップルまたはご夫婦で来館したお客様先着100 組200 名様に展覧会オリジナルポストカード(非売品)プレゼントされる。さらに、11 月23 日(水・祝) 「勤労感謝の日」にも同様に、来館したお客様先着100 名様に展覧会オリジナルポストカードが贈呈されるという。こちらもぜひチェックしてみては。

 

イベント情報
ピエール・アレシンスキー展

会場:Bunkamura ザ・ミュージアム (〒150-8507 東京都渋谷区道玄坂2-24-1)
会期:2016 年10 月19 日(水)~12 月8 日(木)(50 日間)
開館時間: 10 時~19 時(入館は18 時30 分まで) ※毎週金・土曜日は21 時まで(入館は20 時30 分まで)
入館料:一般 1,400 円(1,200 円)/大学・高校生 1,000 円(800 円)/中学・小学生 700 円(500 円) *( )内は20 名様以上の団体料金
お問合せ: 03-5777-8600(ハローダイヤル)
公式HP:http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/16_alechinsky/

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