TipTapが贈る3人の出演者によるオリジナルミュージカル『Play a Life』再演
夫婦と1匹の猫が登場するオリジナルミュージカル『Play a Life』の再演が間もなく幕を開ける。ピアノとチェロの生演奏とたった3人の出演者によるミュージカルで、TipTapのプロデュース公演として、2015年12月に上演され、好評を博したものだ。
作・演出は上田一豪、作曲に小澤時史という、2013年にニューヨークのtheatre80で上演された『Count Down My Life』のクリエイティブチームが手がけた作品で、今回はキャストも一新。宝塚OGの麻尋えりかをはじめ、上野聖太、吉田萌美、広瀬友祐、塩月綾香、嘉悦恵都、原慎一郎、木村花代、田中里佳といった歌唱力には定評のあるキャストが、3つのチームで16日~21日の間に交互出演する。
会場は稽古スタジオとして有名なすみだパークスタジオにある小劇場「倉」、役者の息づかいを感じられる濃密な空間でのステージとなる。また17日には『10周年記念ライブ for KUMAMOTO ~Life 三部作~』が1回だけ上演される。
【あらすじ】
高校の教育実習で担当教員に好きな映画を尋ねられてロビン・ウィリアムズの「今を生きる」と答える教育実習生。彼女の答えは担当教員に昔を思い出させた。彼が妻と出会ったきっかけを作ったのが「今を生きる」だった。
ロビン・ウィリアムズのファンであった2人は、ロビンがアカデミー賞にノミネートされた時にロビンの映画特集をしていた名画座で出会い、恋をして夫婦になった。彼女は映画に憧れて教師に、彼は俳優を志した。
だが、いつの間にか妻は教師をやめて、彼は高校の非常勤講師を務めるようになっていた。そして2人の生活の間には1匹の猫。やがて、ひょんなことから教育実習生の恩師が小学校の教師だった妻だとわかる。何が夫婦の生活を変えたのか? 妻が教師を辞めた理由は? 夫が教師になった理由は?
“今を生きる”というテーマが物語の結末を導き出していく。
上田一豪
作・演出家。ジョン・ケアード、デヴィッド・ルヴォー、福田雄一、山田和也などの演出助手を務める。2012~2013年、文化庁在外研修制度でニューヨークに留学。作・演出の『Count Down My Life』がNY国際フリンジフェスティバルでアンサンブル賞を受賞。帰国後『End of the Rainbow』『Working』『Marry Me a Little』などブロードウェイ作品を数々演出。『End of the Rainbow』では出演者の鈴木壮麻が読売演劇大賞の男優賞を受賞。これから期待される若手演出家として、来春、シアタークリエで『キューティ・ブロンド』の演出が控えている。
TipTap
早大ミュージカル研究会OBが中心となり、2006年に結成された劇団TipTapを母体にしたミュージカルプロデュースカンパニー。2009年劇団としては解散し、2010年再始動の際からプロデュース形式をとっている。2011年10月にニューヨークでの上演を目指しワークショップ公演で初演された『Count Down My Life』は日本での再演を重ね、2013年8月NY国際フリンジフェスティバルに海外招聘作品として、マンハッタンイーストビレッジのtheatre80での上演を果たした。2016年、旗揚げから10周年を記念し、クリエイターに焦点をあてた企画でミュージカルの面白さを広めることを目的とするCreator’s Lab Tokyoを立ち上げ、2月に第1回実験公演として、1本の脚本を若手演出家の藤倉梓と上田一豪が別々に演出し2つの作品を作り上げる《1Book×2Directors》という形で、全曲ソンドハイムによる男女2人ミュージカル『Marry Me A Little』を上演した。海外でも認められる日本のオリジナルミュージカルの創作を目指し活動を続けている。
『10周年記念ライブ> for KUMAMOTO ~Life 三部作~』
16日(水)19:30~白猫
17日 (木) 19:30~10周年記念ライブ
18日(金)19:30~黒猫
19日(土)12:30~青猫、16:00~白猫、19:30~黒猫
20日(日)12:30~白猫、16:00~黒猫、19:30~青猫
21日(月)19:30~青猫
■プロモーション動画URL
公演詳細:http://www.tiptap.jp/TipTap_HP/original.html
ライブ詳細:http://www.tiptap.jp/TipTap_HP/live.html