[韓国PLAY]ヤンソンプロジェクト新作『My Eyes Went Dark』開幕

レポート
舞台
2016.11.14

主人公ニコライを演じるヤン・ジョンウク

主人公ニコライを演じるヤン・ジョンウク

ドゥサンアートセンターが、40歳以下のクリエイターを3~5年かけて支援する「創作者育成プログラム」アーティストに選定されている、ヤンソンプロジェクト(양손프로젝트)の新作演劇『My Eyes Went Dark(マイ・アイズ・ウェント・ダーク)』が開幕した。

ヤンソンプロジェクトは、俳優ソン・サンギュ、ヤン・チョア、ヤン・ジョンウクと、演出家パク・ジへの4人で結成された演劇グループ。4人で作品選定から制作までを行う共同制作スタイルで作品を発表している。ドゥサンアートセンターで支援開始後、2014年に『死と乙女(죽음과 소녀)』、2015年に『フォックスファインダー(폭스파인더)』 と、毎年新作を発表している。

今回上演する『My Eyes Went Dark』は、イギリスでは『きかんしゃトーマス』の声優として知られている俳優・劇作家のマシュー・ウィルキンソン(Matthew Wilkinson)が、彼が主催する創作集団107グループで2015年に発表した作品だ。

実話をもとに制作されたという本作は、ロシアからスペインに向かう旅客機がドイツ上空で貨物機と衝突して墜落。この事故で妻と二人の子供を失った男性ニコライ・コズロフが主人公だ。事故の原因は管制塔のミスと発表されたが、コズロフは、関係者を探し出して殺害しようとする。

「トラウマを抱える人物の変化と、他人の苦痛を通して人間の“生”とは何か」を追求したという今回の作品は、ヤンソンプロジェクトが発表してきた過去の作品と共通する、登場人物たちの息詰まるような緊張感あふれる会話で展開される。

斬新なセットデザインも彼らの作品の注目すべきポイント。今回は、深い闇のなかで最小限の照明を用い、3人の役者を囲むように座席が組まれ、観客は舞台の中心にいる役者たちを傍観、または監視しているような感覚が味わえる。

公演は11月27日まで、ドゥサンアートセンター Space111で上演される。


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【公演情報】

ヤンソンプロジェクト
演劇『My Eyes Went Dark(マイ・アイズ・ウェント・ダーク)』(마이 아이즈 웬트다크)
2016年11月8日~11月27日 ドゥサンアートセンター Space111

<出演>
ソン・サンギュ、ヤン・チョア、ヤン・ジョンウク

原作:マシュー・ウィルキンソン(Mattew Wilkinson)/翻訳:ソン・スジョン/演出:パク・ジエ/美術:ヨ・シンドン/衣装:フランソワ・ルチアーニ(Francois Luchiani)/音楽:イム・ソジン

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