スカーレット・ヨハンソン、草薙素子役で新境地!「今までにない特別な体験」と来日イベントで告白
日本が世界に誇る人気SFコミック「攻殻機動隊」をハリウッドで実写映画化する『GHOST IN THE SHELL(原題)』(2017年4月公開)の日本から世界に向けたエクスクルーシブ・イベントが11月13日に東京・TABLOIDで開催され、スカーレット・ヨハンソン、ビートたけし、ルパート・サンダース監督が出席。伝説的キャラクター・草薙素子を演じたスカーレットが「今までにない体験をした」と語った。
「攻殻機動隊」は、情報ネットワークやサイボーグ技術が発達した近未来を舞台に、電脳犯罪やテロに挑む公安9課、通称“攻殻機動隊”の奮闘を描く物語。1995年には『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』として押井守監督によりアニメ映画化され、その後も世界中にファンを広げ続けている。
押井守や『攻殻機動隊 S.A.C.』シリーズを手掛けた神山健治の姿も見受けられたこの日。押井版に続き本作でも音楽を担当する川井憲次がライブアクトを披露するなど、全世界から「攻殻機動隊」ファンが駆けつけ、特別な一夜に熱狂した。
スカーレットが、脳以外は全身義体の“少佐”こと草薙素子を演じることも話題の本作。原作は「知らなかった」と言うが、本作の脚本とともに資料としてアニメ版が送られてきたそう。「とても哲学的な内容だったし、実写化した時に自分にどのような貢献ができるのかわからなかった」ために、「恐ろしかった」とプレッシャーも感じた様子。
しかし、ストーリーについて「少佐の自己発見の旅でもある」と解説し、「とてもユニークな体験をしている人。本当の自分は何なのか?と影を感じていて、そういう側面を演じられるのはとても魅力的だと思った」と素子の持つ複雑さに魅力を感じたと言う。
スカーレットは「少佐には特別な思いがある。内面でいろいろなことが起こっていても、それを外見に反映できないキャラクター。特異で独特で、今までにない特別な体験」とサイボーグを演じることの難しさとともに、新境地への充実感を吐露。「自分が彼女に共感を覚えたように、みなさんにもつながりを感じてほしい」と心を込めていた。
また、荒巻役を演じるたけしは「旬の俳優ってよく言うけど、この人はずっと旬の人。テイクを重ねるごとに新鮮な芝居が出てくる」とスカーレットを絶賛し、「一緒の画面に映られたことが光栄」とにっこり。「セリフ覚えが悪いとか言っていたら、スカーレット・ヨハンソンが俺のカンペを持っていた。それ以来、ちゃんと覚えるようになりました」としっかりとたけし節もお見舞いし、会場を笑わせていた。【取材・文/成田おり枝】