楠本桃子のゲームコラムvol.22 人生は全て、ラブでできている『moon』

コラム
2016.11.19
 ※製品紹介サイトより引用

※製品紹介サイトより引用

筆者がオススメするゲームを紹介するコラム連載、第22回目は『moon』!
moon(ムーン)は1997年10月16日にラブデリックが開発し、アスキーから発売されたプレイステーション用ソフトです。

“リミックスRPGアドベンチャーゲーム”という聞き馴染みのないジャンル作品ですが、根強いファンから今なお愛されている名作ゲームです。RPGというジャンル名がついていながら、キャッチコピーは「もう、勇者しない。」という、深いアンチテーゼを持った作品である本作。RPGには飽きてしまった、という方にこそオススメできるRPGです。
 

【キーワードは"ラブ"! たくさんのラブを集めよう】

本作の目的は、勇者に殺されたアニマルたちを救い出しながら、『moon』の世界に生きる住人たちと交流をすること。そして、この世界の謎に迫ること。アニマルと住人、ふたつの生物に共通しているキーワードが “ラブ” です。

『moon』の世界では、勇者は悪者。罪もないアニマルを殺し、他人の家に押し入り、勝手にタンスの中身を取って行ってしまうので、とても迷惑な存在……。今までのRPGでは考えられない世界観となっています。

勇者に殺されたアニマルの死体は、各地に放置されてしまっています。そんなアニマルたちを救うのがあなたのお仕事! アニマルは多くの種類が存在しており、様々な条件を満たすことで生き返ります。生き返らせたお礼として、アニマルから “ラブ” を受け取ることができるようになるのです。

アニマルの種類は多く、全アニマルからラブをいただくにはちょっとしたコツが必要。全アニマルをあなたの手で救い出してあげてください!

また、『moon』の世界に住む住人たちもそれぞれがラブを持っています。住人たちからラブをもらう方法は、願いを叶えてあげる、秘密を知る、といったように主人公であるあなたが住人に介入すること。どこでどういう風にラブをもらえるイベントが起こるか予測し辛いため、主人公は毎日朝から晩までアニマルや住人を追いかけ回すこととなります。

主人公はラブを集めることにより、どんどんレベルアップをしていきます。レベルが上がることにより、1日あたりの活動量も増加。すぐに疲れてしまっていては、新しいラブの取得も難しいかもしれません。ラブキャッチを繰り返し、活動量を上げ、アニマルと住人の追っかけに励みましょう!

住人たちとの豊富なイベントは、見ていて思わず笑ってしまうものから、心に訴えかけてくるようなもの、うるっと来てしまうものなど、実に様々。イベントを見ていくうちに、住人たちにも大きな愛着がわいてくること間違いなし!!
 

【本作の中でも最重要アイテム!?  “MD” を持ち歩こう!】

本作はゲーム中、“MD” と呼ばれるアイテムを手に入れることができます。これは現実世界の“Mini Disc”ではなく、“Moon Disk”の略称。このアイテムを手に入れると、ゲームプレイ中のBGMを自由に変更することができます。

様々なジャンルの曲が用意されていて、しかもそのクオリティが全て抜群に高いことが特徴にあり、本作は音楽面のファンも多く存在しています。個人的には「kara-ma-go」がお気に入り。可愛らしいロリウィスパーボイスがたまりません!!

ラブ集めももちろん大事ですが、たまにはMDを聴きながらゆったりと『moon』の世界を散歩することをオススメします。
 

【『moon』のススメ】

他作品とは異なった唯一無二の存在感を持つゲームである『moon』。その心地良い不思議さと、強いメッセージ性を持ったストーリーで多くの人の心を動かしました。

この物語の本当の結末にたどり着いたとき、きっとあなたも大事な何かを手に入れることができるはずです。結末にたどり着いてはじめて、本当のラブを手に入れることができるのかもしれません。

現在はプレミア価格がついているそうですが、街中のゲームショップで見かけたら、ぜひ手にとってみてください!きっと心に残るゲームの1本となるはずです。

この記事を書いている今日(2016年11月14日)は、スーパームーン! 生憎の空模様で光り輝く月を見ることはできませんでしたが、『moon』に想いを馳せることとなった1日なのでした。

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