志尊淳が白井晃演出の『春のめざめ』で舞台初主演! 2017年5月にKAAT神奈川芸術劇場で上演!
志尊淳・白井晃
志尊淳が2017年5月にKAAT神奈川芸術劇場にて、白井晃が演出による『春のめざめ』で、舞台初主演をつとめることになった。
若手俳優として映像で活躍中の志尊淳は、2014年『烈車戦隊トッキュウジャー』(EX系列)に出演して注目を集め、最近ではテレビドラマ『そして、誰もいなくなった』(NTV系)、『プリンセスメゾン』(NHK)、『5時から9時まで~私に恋したお坊さん~』(CX系)、『表参道高校合唱部!』(TBS系)や映画『疾風ロンド』、『全員、片想い』、『先輩と彼女』 等数々の話題作に出演し、活躍の場を広げてきた。来年4月にはいま最も勢いのある主役級若手俳優陣が大集結し、話題となっている映画『帝一の國』の公開が控えているほか、原作コミック累計発行部数420万部を記録する『きみはペット』(CX)の14年ぶりのテレビドラマ化で、主演のペット「モモ」役にも抜擢されている。
今回の『春のめざめ』は、志尊淳にとって初めての舞台主演作品となり、物語の中心人物となるメルヒオール役として、思春期の少年たちの性の目覚めや苦悩を表現する。
演出はKAAT神奈川芸術劇場・芸術監督の白井晃。2016年の芸術監督就任以来、近現代戯曲を現代に蘇らせるシリーズに取り組んでいて、2017年度の第1弾の演出作品として手掛けるのが、この『春のめざめ』となる。
名作戯曲『春のめざめ』は、1891年にドイツの劇作家ヴェデキントによって書かれ、そのセンセーショナルな内容から当時上演禁止の処分を受けたほど。2006年にブロードウエイでロックミュージカルとして上演され、第71回トニー賞8部門を受賞。日本では劇団四季が日本語版ミュージカル『春のめざめ』として上演して話題になった。今回はストレートプレイでの上演となる。
思春期の若者たちの物語である本作の出演には、志尊をはじめ若手の俳優たちを起用し、KAATから新しい才能を発信しようという白井氏の意気込みが大いに感じられる。200席程の濃密なスタジオ空間での緊迫した舞台と新たな才能との競演に、期待が高まる。
志尊淳・白井晃
【コメント】
志尊淳 (メルヒオール役)
この度、『春のめざめ』主演のメルヒオール役で舞台に立たせていただく事になりました。以前劇団四季でも上演されたことがあり、海外でも人気のある歴史ある作品に挑戦させていただける事、とても光栄に感じております。
『春のめざめ』は難解な戯曲で、初めて白井さんにお会いした時に「稽古場は厳しくやるから頑張ってね」と激励の言葉をかけて頂きました。期待と同時にプレッシャーも感じていますが、白井さんの演出の元で誠実に作品と向き合い、同時に役者としても大きくなっていきたいと思います
公演が成功させられるよう、自分の全てをさらけ出して精進していきたいと思います。
白井晃(演出)
100年以上前に書かれた『春のめざめ』という作品の中には、現代の若者にも通じる生きることへの悩みが組み込まれています。今回志尊君が演じるメルヒオールという人物は、常に自分を取り巻く環境と対峙しながら、自分を作ろうともがいています。そんな人物を演じることによって、自分自身の新たな面を発見してもらえればと思っています。一見、穏やかで柔らかな感触のある志尊君ですが、なかなか芯が強く、頑固で頑張り屋だと思っています。この作品を通じて、新たな志尊淳と出逢い、益々俳優として花咲いてくれることを願っています。
【STORY]
ドイツの中等教育機関で学ぶ優等生のメルヒオール、友人で劣等生のモーリッツ、同級生のヴェントラ3人。ある日の帰り道、メルヒオールはモーリッツに『子供の作り方』を図解で説明すると約束する。成績のさえなかったモーリッツは、学校での過度な競争にたえられず米国への出奔を企てるものの果たせず、将来を悲観して自殺する。
一方、メルヒオールは半ば強姦のようにヴェントラと関係し、ヴェントラを妊娠させてしまう。自殺したモーリッツの遺品からはメルヒオールのメモが見つかりヴェントラとの事も発覚。自殺の原因とされたメルヒオールは親に感化院に入れられてしまい……。
KAAT神奈川芸術劇場プロデュース 『春のめざめ』
作◇フランク・ヴェデキント
翻訳◇酒寄進一
構成・演出◇白井晃
出演◇志尊淳 ほか
●2017年5月初旬~下旬
神奈川公演◎KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ(地方公演あり)
〈お問い合わせ〉かながわ 0570-015-415(10:00~18:00)
〈劇場HP〉http://www.kaat.jp