「宇宙からナマの地球が観たい!」佐野瑞樹・大樹が宇宙旅行にご案内!WBB vol.11『スペーストラベロイド』

レポート
舞台
2016.12.4
WBB vol.11『スペーストラベロイド』

WBB vol.11『スペーストラベロイド』


ジャニーズ事務所所属の俳優・佐野瑞樹と、人気演劇ユニット*pnish*(パニッシュ)のリーダー・佐野大樹による、おなじみの兄弟演劇ユニット「WBB」による第11回公演『スペーストラベロイド』が12月3日(土)から赤坂RED/THEATERにて開幕。初日前夜、マスコミ向けの公開稽古が実施された。

「WBB」では、兄弟が交互に企画を担当し奇数回・偶数回で異なったカラーの作品を上演している。第11回目となる今回は奇数回のため、兄の瑞樹が担当し、「Side-W」と称するワンシチュエーションコメディ上演を企画した。過去公演とは一味違い、徹底して笑いを追求するという。WBB版新喜劇の境地をめざす。

時は2050年代の近未来。いよいよ宇宙旅行の一般化が現実のものとなろうとしていた。
アンドロイドと行く宇宙旅行【スペーストラべロイド】
開業の一か月前、最終テスト飛行には乗組員四名と総責任者一名、
抽選で選ばれた新婚の夫婦とテレビ取材のクルー達が搭乗。
そのフライトには、見習い船長の昇格試験を始め、宇宙旅行のPR、
ハイジャックへの防犯訓練や故障時への対応訓練などが組み込まれていた。
だが、その詰め込み過ぎたミッションのせいでトラブルが発生。
それは徐々に大きなトラブルへと発展していく。
そしてとある乗組員のポケットには出発前のエンジン整備のときになぜか余ってしまったネジが入っていた……
時折ゆれる船体は訓練なのか故障なのか!?
嘘が嘘を呼び、勘違いが勘違いを呼ぶ宇宙船でのワンシチュエーションコメディ!!
彼らは無事に全行程を終え地球に帰ってこられるのか!?

WBB vol.11『スペーストラベロイド』

WBB vol.11『スペーストラベロイド』

WBB vol.11『スペーストラベロイド』

WBB vol.11『スペーストラベロイド』

WBB vol.11『スペーストラベロイド』

WBB vol.11『スペーストラベロイド』

WBB vol.11『スペーストラベロイド』

WBB vol.11『スペーストラベロイド』

ゲネプロ後、佐野瑞樹・大樹兄弟がステージ上に姿を現し、記者からの質疑応答に臨んだ。「児玉智洋(サルゴリラ)さんやパンチ浜崎(ザ・パンチ)さんに入っていただき、いつもよりもっとおバカなコメディをやってみようと思った」と語る瑞樹。今回は無茶ぶりのようなアドリブコーナーや強引に笑いを取りに行くこともある内容となっていて「いつもよりも楽しみです。お客さまがどういう反応をするのか、と。期待と不安がいつもより強くありますね」と楽しそう。

大樹も兄の言葉にうなずきながら「今回はいろいろなジャンルの人たちが集まって舞台をやる。このまま本番を迎えればいい舞台になるんじゃないかな。WBB版の新喜劇って銘打っている分、緊張感がハンパないですが」と語る。

WBB vol.11『スペーストラベロイド』

WBB vol.11『スペーストラベロイド』

WBB vol.11『スペーストラベロイド』

WBB vol.11『スペーストラベロイド』

WBB vol.11『スペーストラベロイド』

WBB vol.11『スペーストラベロイド』

今回は「宇宙」がテーマ。このテーマの中で芝居をするにあたっての決め事は「『日常のテンションでやらないこと』に尽きる」と語る瑞樹。「宇宙に行くってすごいことなので、日常のテンションをはぶこう、普通のお芝居のやりとりでも『え!』ではなく『えーー!』くらいのテンションでやろう、合言葉は『疲れなかったらダメ、疲れなかったら負け』というルールでやっていた」とのこと。なお、この作品でいちばん難しかったことについて、大樹は「勘違いの応酬なので、今誰を勘違いしていて、誰がアンドロイドなのか…?と、お芝居の中で今中心になっている人がどっちに向かっているのか、そのためにみんながどう動けばお客さんからみてわかりやすいのか、を考えながらやっていた」という。この言葉に瑞樹も「僕も途中一瞬混乱しましたね。今どうして僕はこの人の事をケアしていたんだろう、って。『ちょっと一回整理させて!』ってことがありましたね(笑)」と笑いながら稽古を振り返っていた。

WBB vol.11『スペーストラベロイド』

WBB vol.11『スペーストラベロイド』

WBB vol.11『スペーストラベロイド』

WBB vol.11『スペーストラベロイド』

先日、旅行会社のエイチ・アイ・エスと航空会社のANAホールディングスが、2023年12月に、宇宙旅行の商業運航を目指すと発表したばかり。料金は一人1400万円程度ということだが、佐野兄弟が宇宙旅行で見たいものを尋ねたところ、「やっぱりナマで宇宙から地球を見てみたいね」と意見が一致。「1400万円貯めたくなるよね! あと50年くらいかかりそうだけど…」「体力がしんどいんじゃない?50年後って90歳になってるよ!」「50年もたったらG(重力)も少しは楽になっているんじゃないかな?」などなど想いを馳せていた。

WBB vol.11『スペーストラベロイド』

WBB vol.11『スペーストラベロイド』

フィクションでありつつも意外と近い未来に起こりそうな物語。WBBの芝居でおおいに笑って年の瀬を迎えたいものだ。

(取材・文・写真撮影:こむらさき)

公演情報
WBB vol.11『スペーストラベロイド』

■日程:2016年12月3日(土)~11日(日)
■会場:赤坂RED/THEATER(東京)

■作:羽仁 修
■演出:亀田真二郎(東京パチプロデュース)
<出演>
佐野瑞樹 佐野大樹/
細見大輔/パンチ浜崎(ザ・パンチ)
尾関 陸 児玉智洋(サルゴリラ)/
川上将大 大久保聡美/
畠山 遼 篠田 諒
ほか

■公式サイト:http://www.w-b-bros.jp/


シェア / 保存先を選択