刀剣の観賞方法を徹底紹介! 『超・日本刀入門 ~名刀でわかる・名刀で知る~』が静嘉堂文庫美術館にて開催に

2016.12.22
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国宝 「手掻包永太刀」 鎌倉時代(13世紀) 附 菊桐紋糸巻太刀拵 江戸時代(18~19世紀) 静嘉堂文庫美術館蔵 【全期間展示】

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『超・日本刀入門 ~名刀でわかる・名刀で知る~』が、2017年1月21日(土)~3月20日(月・祝)にかけて静嘉堂文庫美術館にて開催される。

日本刀は、1000年におよぶ歴史のなかで、武器として武人を鼓舞し、美術品としても鑑賞されてきた物品だ。本展は、そんな日本刀に対して抱かれている「全部同じに見える」「どこを見れば いいのか分からない」「専門用語が難しすぎる」といったさまざまな疑問や悩みを解決する展覧会となっている。

重要文化財 「古備前高綱太刀(号「滝川高綱」)」 鎌倉時代(12~13世紀) 附 朱塗鞘打刀拵 桃山時代(16世紀) 静嘉堂文庫美術館蔵 【全期間展示】

「伝 長船兼光刀(大磨上げ無銘、号「後家兼光」)」 南北朝時代(14世紀) 附 芦雁蒔絵鞘打刀拵 明治時代(19世紀) 静嘉堂文庫美術館蔵 【全期間展示】

会場では、国宝の「手搔包永太刀」をはじめとする選りすぐりの名刀約30振を紹介。日本刀の主な見どころ―姿・刃文・鍛え肌の 鑑賞や、刀剣の歴史や産地、戦国武将が所持した刀の逸話など、刀剣の魅力に迫る内容となっている。なお、静嘉堂所蔵の刀剣は約120振、そのうちには国宝1件、重要文化財8件が含まれてるが、本展ではそのすべてが美術館開館以来、初めて一堂に会する。加えて、源平の争乱の前触れとなった「平治の乱」の様子を描いた「平治物語絵巻」も展示。会場に並ぶ鎌倉時代の刀剣と合わせ、絵巻の中に細かく描写された太刀や薙刀、鎧兜の様子を観賞することができる。

重要文化財 「名物 日置安吉短刀」 南北朝時代(14世紀) 静嘉堂文庫美術館蔵 【全期間展示】

重要文化財 「平治物語絵巻 信西巻」(部分) 鎌倉時代(13世紀) 静嘉堂文庫美術館蔵 【会期中巻き替えあり】

また、2017年2月19日(日)には『静嘉堂名刀ものがたり ウラおもて』という講演会も開催される。吉川永一氏(日本刀剣保存会 幹事・宮内庁侍従職御物御剣掛)と、山田正樹氏(静嘉堂文庫美術館学芸員)が登壇し、刀剣について語り尽くす会となる。より刀剣の魅力を知りたい方は、ぜひチェックしてみては。

 

イベント情報
超・日本刀入門 ~名刀でわかる・名刀で知る~

会期:2017年1月21日(土)~3月20日(月・祝)
会場: 静嘉堂文庫美術館
休館日:毎週月曜日(3月20日は開館)
開催時間:午前10時~午後4時30分(入場は午後4時まで)
入館料:一般1,000円、大高生700円、中学生以下無料 ※団体割引は20名以上
公式サイ:http://www.seikado.or.jp/exhibition/next.html
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