横浜で写真と映像の祭典『フォト・ヨコハマ2017』が開催に 新井卓、畠山直哉らによる企画展も
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師岡宏次《午後の銀座裏 七丁目金春通りにて(東京銀座シリーズ)》 1937 年(昭和12)師岡宏次氏寄贈 ゼラチン・シルバー・プリント、20.0×29.7cm
2017年1月~3月にかけて、横浜では『フォト・ヨコハマ2017』が開催される。
『フォト・ヨコハマ2017』横浜の集客施設や文化施設各所で、写真や映像に関する多様なイベントを楽しむことができる期間だ。横浜美術館では、企画展『篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN』と『コレクション展 2016年度第3期』を合わせ全館で写真を紹介する初の試みが行われる。さらに、横浜市民ギャラリーあざみ野では写真家・新井卓の企画展が、横浜市民ギャラリー では写真家・畠山直哉を追ったドキュメンタリー映画の上映が予定されている。各展覧会の詳細は、『フォト・ヨコハマ2017』公式サイトをチェックしてほしい。
横浜美術館コレクション展 2016年度第3期
横浜美術館は現在、約4200点の写真作品を収蔵している。今回のコレクション展では、「昭和の肖像」と「“マシン・エイジ”の視覚革命」と題した2つのテーマによって、豊富な写真コレクションの中から400 点を超える作品を一挙公開する。
ベレニス・アボット《フラットアイアン》1938年
あざみ野フォト・アニュアル『新井卓 Bright was the Morning― ある明るい朝に』
平成28年度横浜市所蔵カメラ・写真コレクション展『写真―時間の位相』
横浜市所蔵カメラ・写真コレクションと現代の写真表現を紹介する企画展を同時開催する『あざみ野フォト・マニュアル』の7回目となる展覧会が開催される。
企画展では、写真家・新井卓の木村伊兵衛写真賞受賞作から最新シリーズまでを一堂に展示する。新井卓は写真史最初期の技法“ダゲレオタイプ”(銀板写真)にこだわる写真家だ。今回は、若い次世代の人々のポートレイト(「明日の歴史」シリーズ)が初公開される。このシリーズでは技法的・モチーフに新たな試みが見られ、新井作品の今後の方向性の一つを示すものとなっている。
写真家・新井 卓
2014年3月23日、比治山公園より西北西に見かけの高度570mの太陽、広島 「EXPOSED IN A HUNDRED SUNS/百の太陽に灼かれて」シリーズより 2014 ダゲレオタイプ 19.3×25.2cm
映画『未来をなぞる 写真家・畠山直哉』上映+トーク
東日本大震災後、故郷の陸前高田市を撮影する写真家・畠山直哉を追ったドキュメンタリー映画『未来をなぞる 写真家・畠山直哉』が上映される。畠山直哉のこれまでの制作に加え、未曾有の出来事と向き合う写真家の姿が映し出されている本作。上映後は、映画監督・畠山容平を迎え、映画を撮ることや撮影の裏話について語るトークが開かれるとのこと。
『未来をなぞる 写真家・畠山直哉』より