聖バレンタインの夜、ホール35周年のコンサートでジャズピアニスト細川千尋がザ・シンフォニーホールデビュー!
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細川千尋
人生の酸いも甘いも知り尽くした大人が楽しめるコンサートが誕生した。
胸躍るジャズの名曲や、想い出の名シーンに胸焦がす映画音楽の数々を、煌びやかなオーケストラに繊細かつ華麗なジャズピアノの調べを加えたゴージャスなサウンドで聴くことが出来る贅沢な大人のためのコンサートだ。
プログラムは、思わず唸ってしまうほどの名曲揃い。「雨に唄えば」「ひまわり」「ニュー・シネマ・パラダイス」「ゴッドファーザー」「マイ・ファニー・バレンタイン」「スペイン」……etc。
この『ライト・シンフォニック コンサート』は2017年に開館35周年を迎えるザ・シンフォニーホールの記念イベントの一環としてスタートするシリーズ企画。この第1回目のコンサートにゲストとして出演するのがジャズピアニストの細川千尋だ。ジャズファンにとって特別な響きを持つ『モントルー・ジャズ・フェスティバル』。ビル・エヴァンス、マイルス・デイビス、レイ・ブライアント、スタン・ゲッツなど数多くの名盤誕生となった事でも知られるジャズ・フェスティバルだが、彼女はそのソロ・ピアノ・コンペティションで日本人女性初のファイナリストとなった逸材。
細川千尋に『ライト・シンフォニック コンサート』の魅力を聞いてみた。
―― 大阪で演奏されるのは初めてだそうですね。いきなりザ・シンフォニーホールデビューと云うのはどんなお気持ちですか。
細川千尋
関西でいうと、京都では演奏した事はあるのですが、大阪は初めてです。ザ・シンフォニーホールの素晴らしさは音楽をやっている友人から聴いているのでよく知っています。クラシックの殿堂ザ・シンフォニーホールの大切な35周年記念のコンサートにお招きいただき、本当に光栄です。憧れのホールでオーケストラをバックに美しい映画音楽を演奏出来るなんて、私が一番幸せだと思いますが、お客さまにも幸せになっていただけるように感謝の気持ちを込めて演奏させていただきます。
―― 家でピアノを練習される時は、やはりクラシックやジャズを織り交ぜて弾かれるのですか?
楽譜を見てきちっとクラシックを弾くこともあれば、好きなメロディに適当にコードを付けて弾いてみたり、ジャズとクラシックを行ったり来たりですね。家で犬を飼っているのですが、その子のテーマ曲のようになっている「犬のおまわりさん」を、例えば朝はクラシックっぽく、昼間はジャズ風のアレンジで、そして寝る時にはオルゴールのように弾いてみたり(笑)。そんな感じで家にいる時は1日中ピアノを弾いています。
―― 今回演奏されるプログラムは名曲揃いですが、特に思い入れの強い曲などありますか?
どの曲も素敵な曲ばかりですが、映画「ひまわり」のテーマ曲は母親が一番好きな曲で、小学生の時に母から「ひまわり」を弾いて欲しいと言われて映画を見たのですが、正直もう一つピン!と来なかったのです。その後、大人になって改めて映画を見返してみて、こんなに素敵な映画だったのか!そしてあの曲はこのシーンでかかるのか!と感動したことを覚えています。この曲をオーケストラと一緒に演奏できるのは嬉しいですね。
他では、最近チェット・ベイカーの映画『ブルーに生まれついて』を観たのですが、その中で「マイ・ファニー・バレンタイン」をチェット・ベイカーが歌うのを聴きました。音楽を愛し、女性を愛し、そして薬を愛し……だめだと分かっていながら薬を手にするところは儚さが胸を締め付けました。この曲のイメージが変わり、そういえば2月にやるなーって思い出しました。バレンタイン違いですがちょうど当日はバレンタインデーなので、お客さまに喜んでいただける演奏をお届けしたいですね。
―― 最後にお客さまにメッセージをお願いします。
細川千尋
音楽は私にとっては息をするのと同じくらい自然なものです。その瞬間に生まれて、一瞬のうちに消えるのが音楽ですが、今回のような映画音楽だとその一瞬のうちにお客さまの思い出を蘇らせる事が出来るはず。大阪を代表するオーケストラ大阪交響楽団さんと一緒に作り出す音楽はどのようなものになるのか。どうぞ体感しにいらしてください。
ジャズピアニスト細川千尋と大阪交響楽団が映画音楽など名曲の数々を演奏する『ライト・シンフォニック コンサート』。コンサート当日は聖なるバレンタインの夜だけに、大切な誰かと大人の贅沢な時間を過ごしてみてはいかがだろうか。
取材・文=磯島浩彰 撮影=K兄
料金:S席5,000円、 A席4,000円
ご予約:一般社団法人 大阪交響楽団 http://sym.jp / 072-226-5522(平日10〜17時)