文学座の瀬戸口郁、文芸革新を志す正岡子規の「人間的魅力を描きたい」

インタビュー
舞台
2017.2.6
「食いしん坊万歳!~正岡子規青春狂詩曲~」で正岡子規役を演じる佐川和正。

「食いしん坊万歳!~正岡子規青春狂詩曲~」で正岡子規役を演じる佐川和正。


文学座「食いしん坊万歳!~正岡子規青春狂詩曲~」が、2月18日から27日まで東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて上演される。

29歳で脊椎カリエスと診断され自らの余命を悟るも、文芸革新の志を捨てず、門弟を集めて文芸誌「ほとゝぎす」を創刊した俳人・正岡子規。本作では、新たな言語表現の追求にひた走る子規と彼を支える家族、慕い集った門下生の姿が群像劇として描かれる。上演に際して、脚本を手がける瀬戸口郁は「病床にありながら最後まで青雲の志を持ち続けた子規の人間的魅力を描きたいと思います」とコメント。演出を西川信廣が務める。

なお本作は文学座の2017年上演ラインナップの第1弾。この後、5月にアトリエの会「青べか物語」、6・7月に東京・紀伊國屋ホールほかにて「中橋公館」、9月にアトリエの会「冒した者」、10・11月に東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAほかにて「鼻」、12月にアトリエの会でノゾエ征爾の書き下ろし作品が上演され、9・10月には「大空の虹を見ると 私の心は躍る」がツアーを行う予定だ。

瀬戸口郁コメント

「余は、交際を好む者なり」
俳句、短歌の革新運動に命を燃やした正岡子規は無類の交際家。
寂しがり屋で泣き虫で人懐っこい子規はべーすぼーるや運座を好み、多くの友との交流の中から、のびやかに独自の芸術観を育んできました。病床にありながら最後まで青雲の志を持ち続けた子規の人間的魅力を描きたいと思います。

文学座「食いしん坊万歳!~正岡子規青春狂詩曲~」

2017年2月18日(土)~27日(月)
東京都 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA

作:瀬戸口郁
演出:西川信廣
出演:原康義、斎藤志郎、得丸伸二、岸槌隆至、佐川和正、上川路啓志、内藤裕志、新橋耐子、吉野実紗、増岡裕子、岡本温子

文学座 アトリエの会「青べか物語」

2017年5月12日(金)~26日(金)
東京都 文学座アトリエ

原作:山本周五郎
脚色:戌井昭人
演出:所奏
出演:坂口芳貞、押切英希、松井工、上川路啓志、山森大輔、萩原亮介、つかもと景子、高橋紀恵、鈴木亜希子、下池沙知

文学座「中橋公館」

2017年6月30日(金)~7月9日(日)
東京都 紀伊國屋ホール

2017年7月15日(土)・16日(日)
兵庫県 兵庫県立尼崎青少年創造劇場 ピッコロシアター

作:真船豊
演出:上村聡史
出演:石田圭祐、浅野雅博、木津誠之、倉野章子、名越志保、吉野実紗 ほか

文学座 アトリエの会「冒した者」

2017年9月6日(水)~22日(金)
東京都 文学座アトリエ

作:三好十郎
演出:上村聡史
出演:大滝寛、中村彰男、若松泰弘、大場泰正、佐川和正、奥田一平、金沢映子、栗田桃子、吉野実紗、金松彩夏

文学座 地方公演「大空の虹を見ると 私の心は躍る」

2017年9・10月

作:鄭義信
演出:松本祐子
出演:坂口芳貞、清水明彦、木津誠之、柳橋朋典、山森大輔、山本道子、頼経明子

文学座「鼻」

2017年10月21日(土)~30日(月)
東京都 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA

2017年11月5日(日)
大阪府 八尾プリズムホール

作:別役実
演出:鵜山仁
出演:江守徹、渡辺徹、得丸伸二、沢田冬樹、金沢映子、栗田桃子、千田美智子、増岡裕子

文学座 アトリエの会 ノゾエ征爾書下ろし作品

2017年12月7日(木)~21日(木)
東京都 文学座アトリエ

作:ノゾエ征爾
演出:生田みゆき

ステージナタリー
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