札幌の劇団「intro」が2度目の大阪公演

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intro『蒸発』(初演) 撮影/原田直樹(n-foto)

intro『蒸発』(初演) 撮影/原田直樹(n-foto)

劇団の代表作である、不在の「妹」をめぐる家族劇

TEAM NACSの全国区の人気もあり、近頃注目を集めている札幌の演劇シーン。最近は格安航空会社の出現もあって、積極的に北海道を飛び出して公演を打つ劇団が増えてきたという。そんな劇団の一つ「intro」が、代表作『蒸発』を携えて2回目の大阪公演を行う。

本作は、作・演出のイトウワカナが東日本大震災に触発されて、2011年11月に発表した作品だ。舞台はずっと雨漏りがしている家の中。久々に家族が集まるものの、そこにはいるはずだった「妹」の姿がない。家族たちは過去現在未来の罪をなすりつけあいながら、妹のことを思うのだが…。

一般的にカラッとして湿度が低いと言われる札幌演劇だが、この作品に関しては「湿度が高い」とはイトウ談。「俳優の肉体、感情、言葉を分割して生まれる現象」を取り入れたという演出は、時に会話調だったり、時にダンス的な動きだったりで、妙に観客の心をザワザワさせる。それは登場人物それぞれが抱える痛みや悔恨などが、不思議とダイレクトに伝わる舞台だということかもしれない。この作品をきっかけに、北海道演劇シーンで注目される存在になったというintro。次は大阪を皮切りに、全国に衝撃を与える番だ。

イベント情報
intro『蒸発』​

日時:9月4日(金)~6日(日) 4日…午後7時 5日…午後2時/午後7時 6日…午後2時
会場:インディペンデントシアター1st
料金:前売2,500円 当日3,000円 高校生以下無料(要予約)
作・演出:イトウワカナ
出演:菜摘、佐藤剛、のしろゆう子、松崎修(静と動)、有田哲(劇団アトリエ)、潮見太郎(劇団オガワ)、宮沢りえ蔵(大悪党スペシャル)
公式サイト:http://intro-sapporo.com/
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