「稽古場ではカレーも食べました！」MANKAI笑顔の舞台「MANKAI STAGE『A3!』～SPRING & SUMMER 2018～」開幕ゲネプロフォトレポート

いま話題の大人気作品、イケメン役者育成ゲーム『A3!（エースリー）』の舞台「MANKAI STAGE『A3!』～SPRING & SUMMER 2018～」が6月28日（木）に開幕した。ゲームアプリの人気もさることながら、人気舞台俳優のキャスティングに話題沸騰の本作。ゲネプロ公演にもたくさんの関係者や取材陣が集まった。

『A3!』とは役者を育成するゲームアプリ。原作同様にプレイヤーである主人公が、ひょんなことから借金まみれ、お客ゼロ、劇団員たった１名というボロ劇団を立て直すことになり……。

最初のチームである「春組」は所属する劇団員を佐久間咲也（横田龍儀）１人から碓氷真澄（牧島 輝）、皆木 綴（前川優希）、茅ヶ崎 至（立石俊樹）、シトロン（古谷大和）の５人に増やし、公演のために稽古を積む日々。最初は軽く劇団に入ることを引き受けたメンバーも徐々に心を通わせ、舞台の成功というひとつの目標に向けて努力するようになる。そして春組の公演後に集まった皇 天馬（陳内 将）、瑠璃川 幸（宮崎 湧）、向坂 椋（野口 準）、斑鳩三角（本田礼生）、三好一成（赤澤 燈）５人で結成された「夏組」。演劇未経験が多い中、鬼コーチ・鹿島雄三（滝口幸広）の本気指導によりさらに演劇への熱が高まっていく。

役者が役者を演じる、公演の中に公演が存在するという不思議な空間――。観客は公演の観客であると同時に彼らを指導する舞台カントクでもあるのだ。そのカントクにメンバーがそれぞれ悩みや事情を打ち明けるシーンは10人が抱える様々な悩みや葛藤、コンプレックスを受け止め、支え、コミュニケーションを取ることで、信頼と絆が生まれていく。

和気あいあいとしつつ、咲也がみんなの中心に立っている春組。対して演劇経験豊富な天馬が個性の強いメンバーをひっぱっていく夏組。２つの組がそれぞれのメンバーと絆を深めるために取った方法とは――？　歌やダンスもそれぞれ見ごたえのあるものであり、スピード感のあるおもしろい舞台となっている。

また、古市左京（藤田 玲）と迫田ケン（田内季宇）のかけあい、松川伊助（田口 涼）のオーナー具合などなどこちらにも注目してほしい。満開な笑顔にあふれた公演は7月8日まで天王洲 銀河劇場にて公演中。

「カントクという存在ありきの作品です」ゲネプロ前の囲み会見

ーー開幕に向けての今の気持ちやコメントをお願いします。

佐久間咲也役　横田龍儀：今回この人気ゲームアプリである『A3!』が舞台化するということで、それに関わらせていただいたことがとても嬉しいです。精一杯頑張りますので、よろしくお願いします。

碓氷真澄役　牧島 輝：カントクという名のお客様に満開の笑顔になっていただけるような素敵な舞台を作っていきたいです。

皆木 綴役　前川優希：このカンパニーで1か月半稽古を積んできて初日を迎えるにあたって、緊張とかドキドキとか色んな気持ちが入り混じってるんですが。一番は皆様の元に早くお届けしたいなっていう気持ちでいっぱいです。

茅ヶ崎 至役　立石俊樹：すごく緊張はしているんですが、舞台上でみんなを感じて、皆さんに心から楽しんでもらえるように精一杯頑張ります。

シトロン役　古谷大和：すっっごく楽しみにしていました！　今日という日が来るのが嬉しいですし、お客様に届けられることがすごく楽しみです。最後までずっとずっと続いていけるような作品で居続けられるように頑張りますので、応援のほどよろしくお願いします。

皇 天馬役　陳内 将：この『A3!』が本当に大人気の作品で、自分たちの背負うのが多大なものだと自覚しております。緊張も不安もみんなの言うとおりあります。でもこの稽古期間、このメンバーでまっすぐ前を見てきた期間は絶対に嘘じゃありません。僕たちがこのキャラクターに初めて袖を通した役者ですのでそれをぜひ、目の当たりにして楽しみにしてください。

瑠璃川 幸役　宮崎 湧：ステージ上ではとにかくどっしりと凛と構えて、自分の役の瑠璃川幸くんとしっかり手を取りあってお客様の心を撃てるようなお芝居ができるように全速力で頑張ります。

向坂 椋役　野口 準：この『A3!』という体編人気作に関わらせていただけることをすごく誇りに思っています。みんなでやってきたことを、舞台上で存分に発揮できるように頑張ります。

斑鳩三角役　本田礼生：頑張りました。稽古をすごく！　なのであとは楽しむだけだと思っていますので、合言葉の「さんかく」を胸に頑張りたいと思います。さんかく。

三好一成役　赤澤 燈：ここの10人と裏の4人ではこの舞台は完成していません。原作でもそうですがお客様、カントクという存在ありきでっていう作品です。これから僕らが頑張ったものを演じて、そしてお客様に観てもらってはじめて完成するんじゃないかなってとても楽しみにしております。

ーー稽古期間中のエピソードをお願いします。

古谷：カレー食べましたね！

一同：あったね～！

陳内：雄三カレーね。

前川：鹿島雄三役の滝口さんがカレーを作って稽古場に持ってきてくれて、それをみんなにふるまってくださるっていう素敵な時間をみんなで過ごしました！

横田：休憩時間中はみんなアプリの『A3!』を開いて、みんなでランクどのくらいって話をしましたね。

ーー役者さんが役者を演じるってことで、感情移入したり、自分と重ねてリンクする部分などがあったら教えてください。

横田：咲也くんはお芝居が大好きで一生懸命で舞台に立つことが大好きな子。僕の初舞台の時を思い出すとすごく緊張して楽しむというよりも不安や恐怖があったりしたんですが、咲也くんは楽しんだりできるところがすごいなと思いました。そういう僕自身の経験や当時の気持ちが入り混じって咲也くんになれたらと。舞台の上で舞台に立つということを楽しみたいなと思います。

陳内：三角をプライベートでも探し始めたりとかもね？

本田：そうですね～改めて意外と標識に三角が多いこととか。パンとかも三角が多いですよね！

陳内：サンドウィッチね。

本田：三角ってお芝居になったときに、ぱっと役者の顔になるキャラクターなんですが、僕自身が芝居するときとプライベートのオンオフの顔を変えようという意識をしているので、そういうところはすごく近かったりするかも。

横田：真澄くんもすごく大変でしたよね。

牧島：真澄くんは何やらせてもすぐこなしちゃうキャラクターなんですが、僕は結構不器用な方です。今回は一歩離れたところで黙々と練習して、通すってなったときにみんなの前で上手にできるようになれたらいいなって稽古をしていました。でもなんだかんだみんなに付き合ってもらって、仲良く、ね。

横田：うん、大変って言うよりも楽しいって感じでしたね。

ーー着用されている衣装のポイントは？

横田：全部です！　本当にすごいですよね、衣装の再現度も、小物とかも。

陳内：この状態からこの時間であの服になるか（早着替え）っていうところも注目です！

ーーそれぞれ春組、夏組自分たちの一押しシーンを教えてください。

陳内：先どうぞ！　俺ら話し合っておくから。（春組のコメント中ずっと話し合う陳内ら夏組５人）

横田：えっ、ずるいですよ～！　オススメって言ったら僕らは至さんの……。

前川：こっちをどう？　って顔で見てくる（笑）。春組のシーンはここを大切にしようっていうのを５人で話し合って作ってきた稽古期間だったので、それが舞台になった時に表現できてればいいなってすごく思います。

古谷：役者としていろんな山場を迎えなきゃいけない中で、特に至くんのシーンがフィーチャーされています。春組がぶつかった壁を乗り越えていく姿ってのは注目してみてほしいなと思います。

陳内：夏組はみんな自分たちが主人公になりたいっていう個性的な面々ですが、個であったものがひとつの組になっていく様子ってのは相対的に見ていただきたいところかなって思います。みんなは？

宮崎、野口、本田、赤澤：そうだと思います。

一同：（笑）

赤澤：あと、春組との差とかも好きです。お芝居の空気感というか色やリズムがだいぶ変わってくると思うので、そういうところを見ていただきたいなと思います。

取材・文・写真＝松本裕美

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