中村児太郎 中村隼人『いぶき、特別公演』 レスリー・キー撮影の本ビジュアルが解禁

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舞台
2022.3.25


2022年6月、東京・観世能楽堂、神奈川・横浜能楽堂ほか各地で開催される『いぶき、特別公演』の本ビジュアルが解禁となった。

次世代の歌舞伎俳優たちが更なる活躍ができるよう、未来へ繋ぐ新しい挑戦として企画された『いぶき、特別公演』。2021年6月の京都・南座での初めての公演では、中村児太郎、市川九團次、大谷廣松らによって、『妹背山婦女庭訓』『乗合船恵方万歳』の二つの演目が上演された。好評につき、第二回が予定されていたが、新型コロナウイルスの影響に鑑み全公演が中止に。しかし、コロナ禍ではあるが、その土地の多くの若い世代にも歌舞伎の魅力を繋いでいこうという考えから仕切り直しと言える、今回の公演が開催されることとなった。

今作の出演者は、第一回にも出演した中村児太郎と、初参加となる中村隼人。演目は『雨の五郎』『藤娘』『二人椀久』の三つだ。『雨の五郎』は、春雨の夜、蛇の目の傘を差した曽我五郎が大磯の廓の遊女・化粧坂の少将のもとへ向かう道中を描いたお話。亡き父のために敵討を誓って勇壮さを見せる反面、恋仲である少将からの文を手にした姿からは和事風の柔らかみを感じさせる。『藤娘』は、藤の精が愛らしい娘の姿で現れ、移り気な男心を名所“近江八景”になぞらえて踊り、恋心を艶やかに表現する物語。『二人椀久』は、大阪の豪商・椀屋久兵衛が遊女の松山太夫に入れ上げて放蕩の限りを尽くし、周りの者から座敷牢に閉じ込められてしまう。いつの間にか牢を抜け出し、さまよい歩く久兵衛は松山と再会するが、それは全て幻だったという幻想的な逢瀬が描かれている。

今回公開されたのは、中村隼人と中村児太郎が上演演目『二人椀久』の椀屋久兵衛と遊女の松山太夫にそれぞれ扮した『いぶき、特別公演』の本ビジュアル。今回の本ビジュアルは世界的写真家のレスリー・キーが撮影したもの。撮影を担当したレスリー・キーより、コメントが到着した。

写真家 レスリー・キー コメント

日本の伝統文化である歌舞伎とコラボレーションできた事は、私の日本での約30年間のフォトグラファー人生の中で、最も特別な出来事のひとつになりました。この企画に参加できた事をとても光栄に思います。

これからも海外の地から歌舞伎の世界を全力で応援していきます。観にきて頂いたお客様には、ぜひ私の撮影したビジュアルと共に、この素晴らしい舞台を楽しんでいただきたいです。

公演情報

『いぶき、特別公演』

〈演目〉
一、『雨の五郎』長唄囃子連中
中村隼人
二、『藤 娘』長唄囃子連中
中村児太郎
三、『二人椀久』長唄囃子連中
中村児太郎 中村隼人
 
主な日時・会場:
東京公演 2022年6月1日(水)観世能楽堂 ①12:00開演 ②15:00開演
横浜公演 2022年6月4日(土)横浜能楽堂 ①12:00開演 ②15:00開演
: 一般発売 2022年3月26日(土)10:00〜
全席指定 7,500円(税込) ※未就学児童の入場はご遠慮ください。
★レスリー・キー監修公演パンフレット付き★
※お一人様に一部ずつパンフレットが付きます。 当日会場にてお渡し致します。
 
その他、上演日程(お問い合わせ先などの詳細はホームページでご確認ください)
千葉 6月 3日(金)成田市文化芸術センター スカイタウンホール
石川 6月11日(土)こまつ芸術劇場うらら 大ホール
京都 6月17日(金)京都・観世会館
愛知 6月18日(土)名古屋能楽堂
大阪 6月19日(日)大槻能楽堂
郡山 6月21日(火)けんしん郡山文化センター中ホール
熊本 6月25日(土)八千代座
福岡 6月26日(日)大濠公園能楽堂
 
<ご来場のお客様へ>
本公演は新型コロナウイルス感染拡大予防のため、できる限りの対策を講じた上で開催いたします。
ご不便をおかけすることもございますが、安全に公演をお楽しみいただくため、ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。今後の感染拡大の状況によって緩和される場合がございますので、感染予防対策が変更になる場合がございます。最新情報は公式HP(http://www.ibuki2022.com)をご確認ください。
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