愛知の輝ける市民劇団、座☆NAGAKUTEが怪人二十面相に挑む! 『アゲイン-怪人二十面相の優しい夜-』

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2017.1.26
 長久手市劇団 座☆NAGAKUTE『アゲイン-怪人二十面相の優しい夜-』チラシ表

長久手市劇団 座☆NAGAKUTE『アゲイン-怪人二十面相の優しい夜-』チラシ表


時を経て蘇る老体二十面相とオッサン少年探偵団、その闘いの行方は…!?

昨年も当サイトで紹介した愛知県長久手市の市民劇団・座☆NAGAKUTEの第29回公演『アゲイン-怪人二十面相の優しい夜-』が、1月28日(土)・29日(日)の2日間に渡って「長久手市文化の家」で上演される。

2001年から佃典彦(劇団B級遊撃隊主宰・劇作家・演出家)が指導と演出を務める座☆NAGAKUTEは、毎回劇団員の話し合いによって既成台本から自分たちが上演したいものをセレクトするスタイルをとっている。そこで今回彼らが選んだのは、横内謙介が江戸川乱歩の名作「少年探偵団シリーズ」をモチーフとして書いた『アゲイン-怪人二十面相の優しい夜-』。横内率いる劇団扉座が近藤正臣を主演に迎え、1999年に上演した作品だ。

稽古風景より

稽古風景より

【ストーリー】
かつて日本中を騒がせた怪人二十面相だが、長い時が過ぎ、今や誰も彼のことを思い出すことはなかった。ある日、二十面相の手下が彼の日記を盗み読むと、「もう一度、少年探偵団と闘いたい…」という記述が。想いを知った手下たちは二十面相の復活を夢見て再び結集。すっかり老け込んだ二十面相の心に火をつけようと、かつての少年探偵団を誘拐する。しかし、時の流れは残酷だった。美しかった少年たちは中年のオッサンに変貌していたのだ。二十面相は再び輝くことができるのか? 中年たちに少年の心は蘇るのか?


さて、かつての上演を観ておらず台本も初見の状態からスタートしたという佃典彦に本作の演出のポイントを尋ねると、“ケレン味”という答えが返ってきた。
「決めるところは決める。臆さず正面を向いてセリフを言うところは言う、ということを役者に要求したかな。特に二十面相役とかには。普段ならちゃんと向き合って喋ってと言うところも、客席に向かってパンッと喋ってと。この作品にはその方が合うんじゃないかと思ったんですよね。これまでは関係性で見せるということを中心にやってきたんだけど、それだけじゃなくて“単体を見せる”という感じが多いかな」

稽古風景より

稽古風景より

なるほど稽古を拝見すると、演技といい、音楽といい、衣装のバラエティ感といい、ケレン味たっぷりのエンターテイメントという印象が色濃い。例えば主に二十面相のシーンで流れる音楽は、1977年に放映されたテレビドラマ版『怪人二十面相』のサントラを使用。ドラマティックな楽曲でシーンをより盛り上げる演出がなされているのだ。

また、今回は劇団の事情を考慮して全体の4分の1ほど原作に手を入れ、書き換えたという。それについては、
「大枠は変わってないんだけど、(座☆NAGAKUTEでは)二十面相役を女の人が演じるということもあって、ラストがしっくりくるよう変えたり、原作ではアッと言わせるためにインド舞踊やゾンビのシーンが出てくるんだけど、これはジャングルと妖怪に変えてます。ここは座☆NAGAKUTEがこれまでやってきた公演の衣装を加工しているので、ずっと観てくれている人が「あ、あの作品の衣装だ」とか思ってくれたらいいな」と、佃。

稽古風景より

稽古風景より

他にも立ち回りのシーンなどで身のこなし方をうまく見せるべく、殺陣の専門家に指導を仰ぐなど、いつもに増して佃流演出がふんだんに盛り込まれた作品になっている。さらに、舞台美術の見せ方も演出の大きな要になっているという。「正面に大扉がある洋館の書き割りなんだけど、壁が動いたり暖炉とクローゼットの位置が逆になったりして、あれ? なんか似たような感じだけどちょっと違うぞ、みたいな。風景の一部がだんだん変化していく映像があるじゃないですか。あんな風に見えると嬉しいなと」

老いてなお、己の美学を貫く二十面相と、かつての純粋さを失った元少年探偵団、そして彼らに銃口を向ける現代の少年・Q太郎。果たして座☆NAGAKUTE版『アゲイン…』はどんな結末を迎えるのか…劇場でぜひお確かめを。尚、1月28日(土)19:00の回終演後には、作者の横内謙介を招いてアフタートークを開催予定なので、こちらもお楽しみに!

前列左から・古河初美、Q太郎、谷内範子、すがとも、吉本陽子、下島ユリ、増田ゆか、ニシコトブキ 中列左から・伊藤靖徳、桃原隆介、碓井秀爾、多嘉山秀一、山田めぐみ、青山恵、しずはたまこと 後列左から・佃典彦、鬼頭一誠、こへいはる、榊原みどり、長川亜弥、三宅ポスト

前列左から・古河初美、Q太郎、谷内範子、すがとも、吉本陽子、下島ユリ、増田ゆか、ニシコトブキ 中列左から・伊藤靖徳、桃原隆介、碓井秀爾、多嘉山秀一、山田めぐみ、青山恵、しずはたまこと 後列左から・佃典彦、鬼頭一誠、こへいはる、榊原みどり、長川亜弥、三宅ポスト

公演情報
長久手市劇団 座☆NAGAKUTE 第29回公演『アゲイン-怪人二十面相の優しい夜-』

■作:横内謙介
■演出:佃典彦
■出演:吉本陽子、下島ユリ、増田ゆか、青山恵、すがとも、谷内範子、Q太郎、鬼頭一誠、ニシコトブキ、長川亜弥、碓井秀爾、多嘉山秀一、桃原隆介、伊藤靖徳、榊原みどり、こへいはる、古河初美、三宅ポスト、山田めぐみ

■日時:2017年1月28日(土)14:00・19:00、29日(日)14:00
■会場:長久手市文化の家 風のホール(愛知県長久手市野田農201)
■料金:前売/一般1,200円、高校生以下800円 当日/一般1,500円、高校生以下1,000円
■アクセス:名古屋駅から地下鉄東山線で「藤が丘」駅下車、リニモに乗り換え「はなみずき通」駅下車、徒歩7分
■問い合わせ:長久手市文化の家 0561-61-3411(チケット販売は0561-61-2888)
■座☆NAGAKUTE 公式サイト:http://thenagakute.gozaru.jp
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