sonorium 共催シリーズ2017 『映像と音楽』 音楽の展覧会:森をめぐって ~映像と現代音楽を気軽に体験


 東京・永福町の閑静な住宅街の一角、理想的な音響とシンプルで格調高い美しさを兼ね備えた小ホール「sonorium」。審査を経た参加公演に共催補助金を提供して開催されている『映像と音楽』は、天井高6メートルの白壁に美しい映像を投影し、質の高い演奏と共に楽しむ、新感覚のコンセプトが好評のシリーズ。8年目を迎える2017年も、4つの独創的なステージが展開される。

 シリーズ最初の公演は、映像空間演出家の向井知子と作曲家の伊藤弘之によるプロジェクト『音楽の展覧会:森をめぐって』。このプロジェクトは、「美術の展覧会のように自由に立ち寄れる空間で、気軽に体験できる映像と現代音楽を」との発想からスタート。複数プロジェクターでのマッピングによる映像絵画展と、四分音(半音をさらに半分に割った音程)を多用した「美しく揺らぐ繊細な音響」を創り出す伊藤によるコンサートを融合させて、立体感ある“森”をホール内に現出させる。西川竜太指揮の器楽アンサンブル「In the Dim Light」や及川夕美(ピアノ)による「響きの森へ」など、伊藤の作品のライヴ演奏や録音済みの音源と、向井の映像とのコラボレートが核に。ゲストスピーカーとして音楽評論家の白石美雪(15:00開演)や三菱一号館美術館の野口玲一・学芸グループ長(19:00開演)を交えての公開トークも行う。また、本公演の前に、子どもを対象としたミニ公演(12:00開演/約30分間)が開かれる。

 今年のシリーズは他に、岡本祥子のピアノソロと岡本尚子の映像・解説で進行する『ショパンとドビュッシー〜所縁の地を巡って〜』(5/7)、鶴園紫磯子(ピアノ)を軸に河村晋吾(ピアノ)、駒井ゆり子(ソプラノ)の演奏で展開される『パリ1920年代、エコール・ド・パリと漂流の芸術〜映像とかたりで綴るコンサート〜』(5/20)、映像ディレクションに岸野優一を迎える『8link Journey』(「8link」はサックス/パーカッション/作曲&ピアノの3人によるユニット)(7/1)の3公演が開催される。

文:笹田和人
(ぶらあぼ 2017年2月号から)


音楽の展覧会 森をめぐって
本公演 2/26(日)15:00 19:00 (2回公演)
こどものためのミニ公演 2/26(日)12:00 sonorium
問合せ:音楽の展覧会実行委員会080-3535-5566
http://raumraum.jp/exhibitingmusic/

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