日本の若手ピアニストが集結する演奏会

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クラシック
2015.9.2

若手ピアニストが集結

今年は国際コンクールのピアノ部門が当たり年だ。すでに行われたチャイコフスキー国際コンクール(6/15〜7/3)、ちょうど今行われているリーズ国際ピアノコンクール(8/26〜9/13)、そして5年に1度しか行われない世界で最も有名なコンクールと言っても過言ではないショパン国際ピアノコンクール(10/3〜10/20)、ショパンコンクールの直後にはロン=ティボー国際コンクール(10/22〜10/27)、最後に日本で浜松国際ピアノコンクール(11/21〜12/6)と、有名な国際コンクールが5つも開催されるのだ。ちなみに、ショパン国際ピアノコンクールとチャイコフスキー国際コンクールが同年に開催されるのは20年に1度のことである。

5つのコンクールの中で日本人の注目度が高いのはやはりショパン国際ピアノコンクールと日本で開催される浜松国際ピアノコンクールだろう。日本人の出場者数はショパンコンクールが12名、浜松国際が20名。どちらのコンクールも日本、中国、韓国からの出場者は約40%を占めており、ここ最近の傾向通りアジア勢が多い。やはりこの3カ国は学歴社会だからなのか…コンクールの結果は大事なものと考えているのだろう。実際に有名な国際コンクールで優勝すれば自国での演奏機会は確実に増える。2010年にジュネーヴ国際音楽コンクールにおいて日本人として初めて優勝した萩原麻未はこれを機に日本のトップアーティストとして度々日本で演奏していることからもよくわかる。

さて、日本では注目度の高い2つのコンクールに出場する日本人ピアニストを応援しようとヤマハとカワイが演奏会を企画した。ヤマハ銀座店内にあるヤマハ銀座コンサートサロンでは9月1日、3日、7日の3日間、『ヤマハサロンコンサート~今年のショパン国際ピアノコンクール挑戦者たちを迎えて~』と題して6名のショパンコンクール出場者が演奏をする。一方、カワイ表参道店内にあるコンサートサロン「パウゼ」では、9月8日〜11日、9月15日〜19日の9日間、『ニュー・アーティスト シリーズ2015 in表参道』としてショパンコンクール出場者と、浜松国際の出場者の演奏会が行われる。ヤマハでは当然ショパン三昧だ。ノクターンにバラード、ポロネーズ…ショパン好きにはたまらない充実した時間になるであろう。また、カワイではショパン以外にもベートーヴェンやドビュッシー、ラフマニノフなど幅広い時代の作曲家の演奏が楽しめる。

コンクール本番ではストリーミング配信も行われるので、現地に行かなくてもリアルタイムでコンテスタントの演奏が聴ける。まずはこの機会に生演奏を堪能し、自分のお気に入りのピアニストをみつけてコンクール本番では手を握り祈るような気持ちでパソコンの前で応援をする…そんな国際コンクールの楽しみ方もありなのではないだろうか。

中川 真耶加は下記両方の演奏会に出演する

イベント情報
Yamaha Salon Concert in ginza
~今年のショパン国際ピアノコンクール挑戦者たちを迎えて~

日時:2015年9月1日(火)、3日(木)、7日(月)
会場:ヤマハ銀座コンサートサロン(ヤマハ銀座ビル 6F)
出演:木村友梨香、野上真梨子、三重野奈緒、須藤梨菜、古海行子、中川真耶加
http://www.yamahamusic.jp/shop/ginza/event/salon20150901_07.html
 
ニュー・アーティスト シリーズ2015 in表参道

日時:2015年9月8日(火)~11日(金)、9月15日(火)~19日(土)
会場:カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」
出演:(日替わり)今田 篤、矢野 雄太、木村 友梨香、齊藤 一也、須藤 梨菜、古海 行子、佐藤 元洋、大伏 啓太、奥谷 翔、中川 真耶加、三重野 奈緒、丸山 凪乃、重野 文歌、野上 真梨子、黒木 洋平、加藤 大樹、黒岩 航紀、リード希亜奈、佐野 主聞、伊藤 茉里
http://kawai-kmf.com/concert-info//2015/09.08-19/
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