LOCAL CONNECTが示した2年間と3年目「今日だけの特別な1日にしよう」
LOCAL CONNECT
LOCAL CONNECT 結成2年記念イベント ワンマンライブ「3年目もよろしくやDay」 2017.2.20(MON)渋谷eggman
京都発のロックバンド、LOCAL CONNECT(ローカルコネクト)が、前身バンドから改名し、新体制で始動したのが2015年の2月20日。つまりバンドにとって誕生日であるこの日、LOCAL CONNECTの2周年記念イベントが渋谷eggmanで開催された。
イベントは「1部:アコースティックライブ」「2部:コネコネRADIO(ファンクラブ限定のラジオ番組)公開収録」「3部:バンドライブ」の三部構成で行われ、ISATO(Vo)が「今日しか作られへん、今日だけの特別な一日にしよう!」と叫んだ通り、これまでの感謝と未来への意志を伝える素晴らしい日となった。
開演時間を過ぎ、場内の客電が落ちたものの、ステージには幕が降りたまま。ふいにISATOの伸びやかな歌声が会場に響いた。
一瞬、短い歓声が上がったが、すぐに水を打ったように静まり返り、アコギを奏でるDaiki(Vo&Gt)とツインボーカルでの極上のハーモニーを聴かせる「想い、願い、歌う」に、観客全員が一気に引き込まれていった。
間奏でようやく幕が開くと、メンバー5人がアコースティック編成でイスに腰かけて演奏する。LOCAL CONNECTとなって初めてリリースされた楽曲の、嘘偽りなくありのままに綴られた歌詞が聴く者の心を強く揺さぶった。
アコースティックライブ
「ローカルコネクトです! 今日は俺らが出せるモノすべて出したいと思います。なんせ2歳の誕生日です。あなたたちと最高の景色を作りたいと思います!」
ISATOが叫ぶと、続く「ツギノセカイヘ」で手拍子を求め、アコースティックでありながら、アグレッシブなボーカルを披露した。まるでR&Bボーカルグループと間違うほどの艶やかなコーラスワークは彼らの真骨頂。聴き惚れていた時間も束の間、「早いもので次が最後の曲です」と告げると、たった3曲のあまりに早い展開に笑いが起こった。最後はしっとりしたラブソング「おやすみ」で魅了すると、名残惜しくもアコースティックライブは終了。
コネコネRADIO
楽屋に戻ることなく、間髪入れずに「コネコネRADIO」公開収録がスタート。ここまでの雰囲気から一転、気さくなお兄さんたちの顔が現れた。
お客さんからの質問に答えるコーナーをメインに、5人がステージに立ったまま進行する。大胆にもDaikiがフロアに降りて、質問者に直接マイクを向け、メンバー全員が同じ質問に答える形式。「どこで服を買っているんですか?(21才男性)」「好きな女性のタイプは?(27才女性)」などの質問があがり、メンバーが「下北沢の古着屋さん」「笑顔がカワイイ人」「(恋人は)顔でしょ」などと答え爆笑を誘い、LOCAL CONNECTにグッと親近感がわく楽しい時間となった。
ステージ転換のインターバルをおいて、いよいよバンドライブへ。アルペジオをつま弾くギターのイントロが鳴り、ISATOが「準備はいいかー!」と叫んで客席を煽ると、激熱なビートが鳴り響く「Gold」が始まった。
ISATO(Vo)
ステージに向かって無数の手が上がり、客席のボルテージが一気に高まる。続く「フォルメイカー」は疾走感を伴った熱いロックチューンだが、2人のボーカルが織りなすハーモニーが心地よく、サビではお客さんのシンガロングが響いた。
第1部でも演奏した「ツギノセカイヘ」は、アコースティックVer.とまったく違う顔を見せ、全身全霊をかけたダイナミックな演奏のロックナンバーに、会場の盛り上がりは沸点に達する。
「格別やな、ライブ最高や!」と噛み締め、しかしまだまだという顔で「今日は俺らの出せる力すべてここに置いて帰ります!」とISATOが再度誓った。
「Paradise Lost」ではオーディエンスが、イントロから手拍子&拳を上げてオイ!オイ!のレスポンスで応える。こんなにラウドなロックサウンドに、ファルセットのコーラスでハモる絶品の正統派ボーカルを融合したスタイルは唯一無二だろう。
Daiki(Vo/Gt)
爆裂ビートに乗せてキャッチーなメロディを歌い上げる「沈丁花」に続き、思わず涙腺が緩んでしまう彼らの代表曲「幸せのありか」。“1人じゃないと思えたその時に 自分らしくいられる気がするんだ”と真っ直ぐに届けたい気持ちをただストレートに、これだけの歌唱力で聴かせるバンドはそうそういない。その誠実ムードから一転“パーリーピーポーになってほしい! 馬鹿になってほしい!”とオーディエンスに訴えると、エッジの効いたロックンロール曲「ねぇ ねぇ」で、手拍子と<ねぇねぇ ローコネ最高!>のコール&レスポンスで、オーディエンスと一緒に大盛り上がり! シャウトしまくりのボーカルが、またカッコいい。
「今日はLOCAL CONNECTの2周年記念日。あなたにとって(ローコネと出会って)何周年記念なのかわからないけど、でもどんなタイミングだろうと、ここに居てくれてることに感謝します、ありがとう」
「大事なときに、大事な場所にいてくれるあなたのため、それを一番上においてバンド活動をしています。この空気に、この場所に嘘はありません。信じて付いて来てください」
「今日は、今日しか作られへん、特別な一日にしたいと思います。まだまだ終わりません。あなたの気持ちを伝えにきてください」
まーきー(Gt)
「コスモループ」では、客席から<生きていこうと歩むことが 生きていたいと願うことが>と今日何度目かのシンガロングが響いた。女性の声が多く聞こえるが、フロアの前列には男性ファンの姿もかなり多く目立つ。お客さんに対して全力で想いをぶつけるエネルギッシュなスタイルは、またお客さんからのリアクションも全力で受け止める大きな包容力をも感じさせた。最後は、大事な気持ちを歌ったラブソング「君の右手」で本編を結んだ。
アンコールでは、予告されていた“重大発表”として、1st Single「スターライト」(2017年4月26日)のリリースとそれに伴うプチツアーが発表された。
フロアからの歓声が沸く中、新曲「スターライト」をパフォーマンス。疾走感と瑞々しさがほとばしるキャッチーでノリの良いビートのサウンドと、絶妙なハーモニーを聴かせるLOCAL CONNECTを代表する新たな一曲となりそうだ。
ラストソングは「コトバ と ココロ」。躍動感のあるリズムに、ギターの音色が心地よいロックナンバー。「(一緒に)歌って」とお客さんを煽り、最後まで「明日からも全力で生きていけるか?」「全部吐き出したか?」と情熱的に問いかけ続けて、イベントは幕を閉じた。
LOCAL CONNECT
LOCAL CONNECTが2年間に培ってきた、様々な顔を惜しみなく見せ、そのすべてを魅力的に見せた2周年イベント。そして『3年目もよろしくやDay』ということで、大阪&東京のワンマンを含むツアーへの意気込みを語る姿は、次への大きなステップアップを予感させるものとなった。
ライブが終わった後も、場内BGMに合わせてフロアに大合唱が起こり、彼らと彼らの楽曲がこんなにもファンに愛されていることを目撃、実感した一夜でもあった。
取材・文=下村祥子 撮影=Shingo Tamai
2017.2.20(MON)渋谷eggman
01. Gold
02. フォルメイカー
03. ツギノセカイヘ
04. Paradise Lost
05. 沈丁花
06. 幸せのありか
07. ねぇ ねぇ
08. コスモループ
09. 君の右手
[ENCORE]
10. スターライト(※新曲)
11. コトバ と ココロ
2017年4月26日リリース
スターライト
価格:¥1,080(tax in)
品番:WPCL-12636
<収録曲>
01. スターライト
02. Power Song
03. またあした
<初回プレス分封入特典>
初のワンマン公演@京都MOJO(2016年6月11日)のライブ動画リンクを封入。
※こちらの動画は発売日(2017年4月26日)から3ケ月間の限定公開映像となります。
5.19(金) 池下CLUB UPSET
5.21(日) 福岡 Queblick
5.24(水) 渋谷 TSUTAYA O-WEST【ワンマン】
公式サイト:http://localconnect.jp/