久本雅美が結婚宣言!?　ワハハ本舗全体公演『ラスト3～最終伝説～』大阪取材会の模様をお届け！

「観る側も魅せる側も全員が楽しむ！」をモットーに、エネルギッシュな爆笑ステージを展開しているワハハ本舗が2013年『ラスト』、16年『ラスト2～New Hope 新たなる希望～』に続く、カウントダウン・シリーズ第3弾『ラスト3～最終伝説～』を上演する。全体公演としては正真正銘最後となる本作について、看板俳優の久本雅美が大阪で合同取材会を開き見所を語った。

「ガラス越しに”誓いのキス”はやりたい。できればイケメンと（笑）！」

－－遂に全体公演最後となる『ラスト3～最終伝説～』の全国ツアーが決定しました。

ご存じの通り、中身はまだ何も決まっておりません（笑）。ただ『ラスト2～New Hope 新たなる希望～』で、次は「私の結婚式をやります！」と宣言したので、恐らく99.9％の確率で結婚相手を客席から選ぶことになると思います。いつも以上に”お客さん参加型のステージ”ですね。その他、いつものように歌、ダンス、柴田理恵さんの一人芝居、私の一人ネタ、柴田さんと私の２人のシーン、梅ちゃん（梅垣義明）の歌パフォーマンスなどオール新ネタです。過去にいいネタもいっぱいあるんですが、全体公演はオール新ネタでやるのがワハハ本舗のポリシーですよね。絶対に振り返らない。また、『ラスト2～New Hope 新たなる希望～』で後輩たちが「姉さんえらいことです、今回脱いでませんよ！」となったので、『ラスト3』ではワハハらしい過激なネタも盛り込むことが、劇団員の満場一致で決まっています（笑）。

－－結婚式となると演出面でも夢が広がるのでは？

演出家がNGを出すかもしれませんが、私のなかではガラス越しに誓いのキスぐらいはやっていいかなと思っています。梅ちゃんがサランラップをだんだん小さくしていって、最後に2mmぐらいのラップ越しにお客さんとキスをするネタがありますけど、さすがにあれを女性がやると引くと思うので（笑）。

－－ちなみに好きなタイプは。

いじりやすいひと。ぱっと見た時に、明るいオーラを出しているひとがいるんですよ。やっぱり楽しんでもらうためのパフォーマンスですから、「本気ですよ！」と言いながら「こいつ、いじれるな！」という気持ちで選びます。福山雅治さん？ 結婚されても好きですよ～。あんないいひと二人といませんから。今回もできればイケメンでとは思ってますけど、だいたいワハハ本舗にイケメンがこないですから。名前が「フクヤマ」ぐらいなら分かりますけど（笑）。

－－「これだけはやりたい！」というネタはありますか。

模索中なんですが、一人ネタは絶対にやります。いつものように、きゃりーぱみゅぱみゅ、綾小路きみまろなど、面白いひとを発掘するのか、オリジナルネタでいくのか。この「考える」というのが、また好きなんですね。もう二度と面白いことはできへんやろなと、毎回思うんですけど、正解不正解はあるにせよ、新ネタが生まれるのはワハハ本舗のすごいところ。自分が修行して力つけさせてもらってるなと思うので。柴田とも「絶対的に後悔はしたくない」と言っているので、今回も私にしかできないことをいっぱいやってみたいですね。

「テレビでできないことをやるのがワハハ本舗の真骨頂。正真正銘見納めです！」

－－演者も観客も待ち望んでいる「裸ネタ」に対する思いをお聞かせください。

やっぱり、ワハハ本舗ってテレビでできないことをやるのが原点でありポリシー。「えっ、こんなことするんの!?」というのが真骨頂やと思うので。脱ぐといっても、裸スーツを着てクラシックで踊ったり、ロックで魅せたり。ただの下ネタではなく、何かひとつ絶対的にアート作品、芸術として面白がることをやって来ているわけで。劇団作るときも「50、60歳になってもお尻出せることをしたいよね」と言っていたので。私も来年60歳を迎えますから、よくここまで来たなと思っています。

－－そういう意味では、当初からのお気持ちのままゴールテープ切るような心境でしょうか。

そうですね。でもワハハ本舗が無くなるわけじゃないので。梅ちゃんは自分の「青い部屋」シリーズがあって、私と柴田は二人芝居をするのか、若手連れて違う舞台をやるのか、全然未定ですけど、今後は新しい形で存続していくと思うんですね。（構成・演出の）喰始さんも自分のやりたいことをやりたいし、私たちも役者としてひとつ前進しなければならないというのもありましたし。ただ、私にとってワハハ本舗は、肉であり骨であり、贅沢な言い方をすれば、自分を表現できる唯一の”遊び場”なので、それがなくなるのは寂しいことやと思います。全体公演はできなくても、やりたいことを存分にできる場所は、今後も絶対に持ち続けていきたいなと思っています。

－－全国ツアーは、宮城・気仙沼公演で千穐楽を迎えます。

東日本大震災以降、被災地の気仙沼のみなさまと交流する機会がありまして、その後も、毎年いろんなことで必ず関わらせていただいているので、今回も呼んでもらえたことがめちゃっめちゃ嬉いです。また元気になっていただけたらなとの思いはこもっていますね。

－－最後に観客へメッセージを。

13年の『ラスト』公演でなぜやめなかったかと言えば、お客さんの熱量をひしひしと感じたから。本当に、開演前にお客さんがワイワイ言いながら待ってくれているのを幕の後ろで感じるだけで、みんな泣きそうになってましたからね。今回は奈良公演ほか、初めて行かせてもらう場所もあるので、いよいよ観たことがないひとは今後触れられませんよと。やっぱりソロ公演と違って、全体公演はオモチャ箱を広げるみたいに次から次にやる面白さはありますね。これでもか！と色んな場面が繰り広げられますので。好きか嫌いかは分からないけれども、なかなか他では観られない舞台やと思っています。本当に最後の公演になりますので、関西のみなさまも是非観に来てほしいですね！