大森南朋&鈴木浩介&桐谷健太が3兄弟役 入江悠監督の新作『ビジランテ』
©2017「ビジランテ」製作委員会
映画『ビジランテ』が12月にテアトル新宿ほか全国で公開される。
同作は父の死をきっかけに再会した3兄弟がぶつかりあう様を描いた作品。高校時代に失踪した長男の一郎役を大森南朋、印刷会社を経営し、町の自警団の団長を務めている次男・二郎役を鈴木浩介、風俗店を営む三男の三郎役を桐谷健太がそれぞれ演じる。タイトルの「ビジランテ」は自警団を意味する。
メガホンを取ったのは、『SR サイタマノラッパー』シリーズで知られる入江悠。『SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』以来、約5年ぶりのオリジナル脚本作品となる『ビジランテ』について入江監督は、「いまの日本と世界と私自身のなかにある何かを切り取ったヒリヒリ、ザラザラした大人の映画ができあがるはずです。ぜひご期待ください」とコメントしている。
撮影は入江監督の出身地である埼玉・深谷で行なわれ、すでにクランクアップ。大森は撮影時を「現場はかなり凶暴でした」と振り返っているほか、桐谷は「もちろん完成品はまだ観てないし、予測も不可能。でも、俺はこの映画のファンになる。きっと」とコメント。鈴木は「この世界の住人になれた事に感謝と幸せを感じています。入江監督の救いのない世界観、『ビジランテ』は必ず世界にも受け入れられると思います」と述べている。作品の完成は春頃を予定しているという。
大森南朋のコメント
入江監督が監督自身の地元を描いた、三兄弟の悲しみの生き様を御堪能下さい。
現場はかなり凶暴でした。
鈴木浩介のコメント
虚構の世界にある現実が一番のリアルかもしれない。
入江監督のオリジナルの世界にはそう感じるものがありました。
この世界の住人になれた事に感謝と幸せを感じています。
入江監督の救いのない世界観、『ビジランテ』は必ず世界にも受け入れられると思います。桐谷健太のコメント
この映画はタフなスタッフと、グツグツした役者たちと、ギラギラした監督のまなざしによって出来上がりました。
もちろん完成品はまだ観てないし、予測も不可能。
でも、俺はこの映画のファンになる。きっと。入江悠監督のコメント
オリジナル脚本による映画をつくりたい。
荒けずりでも不恰好でもかまわない、いまの自分のすべてをぶつけた純度100%の映画を――
そう思って書いた脚本が、たくさんの方の力を得て具現化することになりました。
真冬の寒さのなかでの撮影は大変でしたが、自分の地元にひさしぶりに戻っておこなった撮影は大切なものを突きつけてくれました。
大森南朋さん、鈴木浩介さん、桐谷健太さんをはじめ素晴らしいキャスト陣、過酷な撮影を乗りきってくれた頼もしいスタッフ陣に心より感謝をしつつ、これから完成へ向けて一歩ずつ前進していきたいと思っています。
いまの日本と世界と私自身のなかにある何かを切り取ったヒリヒリ、ザラザラした大人の映画ができあがるはずです。ぜひご期待ください。