映画『SING/シング』万感の想いを胸に内村光良、長澤まさみ、山寺宏一らが舞台挨拶に登場 宮野真守×斎藤司が「マモンディエンジェル」結成?
映画『SING/シング』舞台挨拶 (C)Universal Studios.
『ミニオンズ』や『ペット』などを制作したユニバーサル・スタジオ×イルミネーション・エンターテインメントの黄金タッグが贈る新作アニメーション映画『SING/シング』が、3月17日(金)より全国公開となった。
3月18日(土)には、日本語吹替えキャストを務めた内村光良、長澤まさみ、大橋卓弥(スキマスイッチ)、斎藤司(トレンディエンジェル)、山寺宏一、坂本真綾、宮野真守、大地真央と音楽プロデューサーの蔦谷好位置が集結し公開記念舞台挨拶を実施した。
舞台挨拶の会場となったTOHOシネマズ スカラ座には、本作の公開を待ちわびていた観客があふれていた。本編上映後の熱気冷めやらぬ会場に、吹き替えキャストの内村、長澤、大橋、斎藤、山寺、坂本、宮野、大地の8名と、音楽プロデューサーの蔦谷好位置が姿をあらわすと、会場は万雷の拍手と歓声に包まれる。
「斎藤さん」の愛称で人気沸騰中のトレンディエンジェル・斎藤が全員を代表するかのように「ありがとうございます、ありがとうございます!」と笑いを誘うなかイベントはスタートした。
——公開を迎え、今の気持ちはいかがでしょうか?
内村:面白かったと言ってもらえて、吹替えを頑張った甲斐がありました。完成度の高い作品です。斎藤以下、みんな頑張りました(笑)。
長澤:(吹替えで)歌があるのは初めての経験で緊張しましたが、みなさんに支えられて全うすることができました。
大橋:声優・お芝居は初挑戦でしたが、ジョニーの境遇が自分に似ているところもあり、重ね合わせて頑張りました。
斎藤:肌色多めということでキャスティングいただきました。素晴らしい、素晴らしい、素晴らしい、3回言いたくなります。3回見てほしい作品です!
山寺:朝早くから皆さんありがとう、オッハー! 予告でナレーションをやらせていただいて、本編にもすごく出たいと思っていたので夢が叶いました。サントラにも長澤さん、大橋さんと一緒に収録させていただき、スティーヴィー・ワンダー、デヴィッド・ボウイ、クイーンと肩を並べました(笑)。
坂本:観ていて元気になれますし、どのキャラクターも大好きです!
宮野:小さいころからテレビで見ていた内村さんと親友役、マモとマモーの共演で本当に嬉しいです。皆様とご一緒できて本当に幸せでした。
大地:非常に良い作品に参加できて感動しました。
蔦谷:初めてこんな経験をさせてもらい、気になってツイッターでエゴサーチしまくりました。「いいね」するので皆さん音楽をほめてください!(笑)
——先日開催されたジャパンプレミアはどうでしたか? (※内村はジャパンプレミアに未参加)
内村:斎藤くんのレディー・ガガのパフォーマンスで一気にわしづかみにしたよね。
斎藤:舞台裏で山寺さんにも「大爆笑だったね!」と褒めていただけたんですが、耳につけるイヤモニで歓声が聞こえにくくて余計はりきっちゃいました。
内村:山寺さんのセンターからのカッコよすぎる登場もズルすぎますね、おいしすぎます!
山寺:あれで舞い上がって歌詞を間違えちゃいました(笑)。
大橋:プレミアなんていう場所に出るのは初めてで、すごく緊張していたんですけど、自分のライブみたいにテンションが上がりました。内村さんに観ていただけたと聞いて本当に嬉しかったです!
内村:みなさん本当に輝いていて、僕も出ればよかったなと……(笑)。
——映画の印象的なシーン、セリフは?
山寺:「どん底からあとは上がるだけ」など、本当にいいセリフが沢山あるんですが、やっぱり自分が演じた自己中のマイクとしては、褒められて「よせよよせよ、でも続けて続けて」と返すところ。人間の本質が見えているなと。自分にも「もうちょっと言って」と思うズルいところがあるので(笑)。
坂本:あの、コアラの……、お名前なんでしたっけ……?
全員:バスター! バスター!
内村:もうコアラのマーチでいいです!(笑)
坂本:すみません(笑)。バスターと、宮野さんの羊(エディ)2匹が全身で洗車をするシーンは、お互いが励まし合ってて、笑えるのに泣ける良いシーンでした。
長澤:最後のコンサート。シーンと静まり返った会場の空気をがらりと変えるアッシュがカッコよかったです。……(横にいた斎藤を見て)出てくる前からずっと、なんでそんなにカッコつけてるんですか?(笑)
斎藤:つけてないですよ、それはカッコよく見えてるんでしょ? 言えばいいのに、好きだって。みなさん、すいませんウチのまさみが。
一同爆笑
大地:自分が演じたナナが、90歳を過ぎているのに階段を毅然と下りてくるところですかね。この映画は、歌の力って凄いなと思えるカッコいい映画です。
蔦谷:山寺さんが歌ったフランク・シナトラの「マイ・ウェイ」は、本当に素晴らしくてワンテイク目で泣いてしまいました。
山寺:(歌えるか)心配だったんでしょ?
蔦谷:これだけのキャリアと実績がある方が、世界中でカバーされている超名曲を非常に聞き込んで研究されてきて、様子がおかしかった(笑)。仕事に対する姿勢も含めて、歌の力がスピーカーから伝わってきたんです。
山寺:よせよよせよ、でも続けて続けて(笑)。
内村:歌うのは本当に恥ずかしいんですけど、コアラのマーチとして頑張りました!
大橋:歌は本業でもあるのでなんとか頑張れるかな、と思っていたんですがセリフがやはりすごく難しくて。距離感が、奥行きが、といただいたアドバイスも最初は何を言われてるのかわからないぐらい難しかったです。
——映画の“夢を叶える”という大きなテーマにちなんで、みなさんの”これから叶えたい夢”は?
蔦谷:はやくも続編がすでに決定しているとのことなので、自分が外されずにまた携わらせていただくことが夢です!
大地:そうなると、続編でナナが生きていることですね(笑)。私も90歳を過ぎてもかくしゃくとして生きていたいです。
宮野:続編までには斎藤さんとLINEを交換して、「マモンディエンジェル」としてM-1を獲りたいです(笑)。※お互いを「マモちゃん」、「ツーちゃん」と呼び合う程に仲を深めたが連絡先がまだ交換できていないとのこと
坂本:世界一周したいです!
山寺:続編でまた歌いたいことと、せっかく本作で歌ったので、いつかジャズライブをやってみたいです。
斎藤:紅白出場! これです!
大橋:この作品でエルトン・ジョンの曲を歌わせてもらったので、海外でコンサートが出来たらいいなと思いました。
長澤:続編でまた歌うシーンがあることを考えると緊張しますね。
斎藤:(長澤に対して)大丈夫だよ。
長澤:怖い(笑)。山寺さんのジャズライブに行きたいです!
内村:私の演じた役名が、(コアラのマーチではなく)バスター・ムーンだと知ってもらいたい。続編で私じゃない人が声をやっていたら悲しい……。
斎藤:南原さんですかね?
内村:あいつはすぐ噛むからダメだ!
一同爆笑
日本での公開を記念して、本作の監督であるガース・ジェニングス氏からのメッセージも読み上げられ、あたたかなムードのなか進行していた舞台挨拶だったが、ここで登壇者一同へのサプライズプレゼントとして、劇中で斎藤扮するグンターが美声を響かせているレディー・ガガの「バッドロマンス」を満員の観客が大合唱。
登壇者一同は感無量の様子で、内村は驚きながらも「こんなのいつ練習したの!? 嬉しいです。ありがとうございます!」と感謝を伝えた。
最後は内村の発声に合わせて、「SING 上に!」「上がるだけ!」のコール&レスポンスで締めくくり、鳴りやまない拍手のなか、舞台挨拶は幕を閉じた。
<映画『SING/シング』ストーリー>
動物だけが暮らすどこか人間世界と似た世界――。取り壊し寸前の劇場支配人バスター(コアラ)は、かつての栄光を取り戻すため世界最高の歌のオーディションを開催することに。主要候補は5名。
極度のアガリ症のシャイなティーンエイジャーのミーナ(ゾウ)、ギャングファミリーを抜け出し歌手を夢見るジョニー(ゴリラ)、我が道を貫くパンクロックなティーンエイジャーのアッシュ(ヤマアラシ)、25匹の子ブタ達の育児に追われる主婦のロジータ(ブタ)、貪欲で高慢な自己チューのマイク(ハツカネズミ)、常にパーティー気分の陽気なグンター(ブタ)。人生を変えるチャンスを掴むため、彼らはオーディションに参加する!
劇中にはレディ・ガガの「バッド・ロマンス」やビートルズの「ゴールデン・スランバー」など誰もが聴いたことがあるヒットソングや名曲が60曲以上も登場!
(C)Universal Studios.
製作:クリス・メレダンドリ、ジャネット・ヒーリー
キャスト:マシュー・マコノヒー、リース・ウィザースプーン、セス・マクファーレン、スカーレット・ヨハンソン、ジョン・C・ライリー、タロン・エガートン、トリー・ケリー、ニック・クロール、ジェニファー・サンダース、ピーター・セラフィノーウィッチュ、レスリー・ジョーンズ、ジェイ・ファロア、ニック・オファーマン、ベック・ベネット
出演(吹替版):内村光良、MISIA、長澤まさみ、大橋卓弥(スキマスイッチ)、斎藤司(トレンディエンジェル)、山寺宏一、坂本真綾、田中真弓、宮野真守、谷山紀章、水樹奈々、大地真央
配給:東宝東和
(C)Universal Studios.
公式サイト:http://sing-movie.jp/