その痛快さと中毒性でリスナーを増やし続ける3人組Dizzy Sunfistの初シングルリリースで直撃インタビュー

インタビュー
2017.3.31
Dizzy Sunfist

Dizzy Sunfist

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4月5日、初のシングルをリリースする「THE DREAM IS NOT DEAD」をリリースするDizzy Sunfist。SPICEでは今回、その痛快さと中毒性でリスナーを増やし続ける3人組バンドに、初のインタビューを試みた。上京中のタイミングで恵比寿にて行った取材。「ドラマとかでよく見る場所や!」と、冒頭からテンション高めのインタビューをどうぞ。

あやぺた:っていうか、めっちゃワクワクしてるんですよ、今! (※本サイトの編集部のある恵比寿ガーデンプレイスでの取材でした)ドラマとかでよく見る場所や!って思って、さっきから大興奮してるんです! 私といやまはずっと大阪から出たことないんで! 特に私は実家からすら出たことないですからね(笑)。(※取材後、興奮気味な3人を連れて、外で撮影してみました)

いやま:私とあやぺたは、中学からの同級生なんですよ。そこからずっと一緒なんです。

あやぺた:12歳の頃からずっと一緒。

Dizzy Sunfist / あやぺた

Dizzy Sunfist / あやぺた

――2人がDizzy Sunfistを結成したのは高校2年の頃なんだもんね。その頃からずっと音楽の趣味が同じだったの?

あやぺた:いや、中学の頃は全然違いましたね。お互い、中学の頃は普通になんとなく音楽聴くくらいで、そこまで音楽好きじゃなかったんですよ。私もいやまも部活動に一生懸命やったというか。

いやま:うん。高校2年くらいで、いいねって思うバンドが重なり出して。

あやぺた:一緒にライブ行くようになってんな。ORANGE RANGEとか流行ってた頃で、みんなバンドの音楽を聴くようになってたのが大きかったんやと思う。そんなことから、「コピバンやろや!」ってとこから始まったんですよ。Dizzy Sunfistの始まりはコピーバンドだったんです。Hi-STANDARDやELLEGARDENのコピバンやったんです!

いやま: Hi-STANDARDは遡って聴いた感じだったんですけど、ELLEGARDENは完全に世代ですね。めっちゃよくライブ行ってましたから。“あんなバンドになりたい!”って思って。

Dizzy Sunfist / moAi

Dizzy Sunfist / moAi

――moAiくんだけ広島出身なんだよね?

moAi:はい。広島出身なんですけど、今は大阪在住です。

――moAiくんが2人とバンドを組むきっかけになったは?

moAi:僕が前のバンドにいたときに、よく対バンしてたんです。それで、大阪にドラムを本格的に習いに行きたいなって思ってたところで、声をかけてもらったんです。ウチの父親がすごく音楽が好きな人で、小さい頃からピアノを習わされてたり、幼稚園くらいから人よりも音楽環境が充実した中で育ったんですよ。中学高校くらいの頃に、バンドサウンドがすごく流行って、周りがみんなバンドの音楽を聴いてるっていう環境になり、自分も興味を持って聴くようになったんです。そこからどんどんインディーズのバンドシーンも率先して聴く様になっていったんです。

――なるほど。Dizzy Sunfistは、すべての歌詞が英詞だけど、そこへのこだわりは?

あやぺた:昔、Hi-STANDARDがインタビューで、“日本語で歌詞を書くのは恥ずかしいから”って言ってたのを読んだことがあって、“なるほど! たしかに、英詞ってカッコイイよね!”って思ったんです。英語はまったく話せないんですけどね(笑)。メロに乗ったときに、英詞のがカッコイイなっていう理由で、全部英詞にしてるんです!

――完璧な発音なのに。

あやぺた:今回のシングル「THE DREAM IS NOT DEAD」では、英語の先生についてもらって、完璧な発音を目指したんです。でも、喋れないんです(笑)。

――どうやって歌詞を書いているの?

あやぺた:まず日本語で書くんです。それを英語に訳して、それを英語の堪能な人にチェックしてもらって、煮詰めていくんです。どうしても使いたい英単語から広げていくときもあって。一応、日本語の歌詞も視野には入れてるんで、日本語で歌いたいな、日本語で伝えたいなっていうメッセージが出来たら、いつか日本語で歌詞を書いてみようかなって思ってますね。

――じゃあ、今の段階では、歌詞も歌もサウンドの一部的な考えだったりするのかな?

あやぺた:そうですね。何かすごく伝えたいメッセージがある!っていうところよりも、自分たちが楽しいから!ってところの方が大きいのかなって。

いやま:そこは3人共通認識なのかなって思いますね。

――そういう勢いがサウンドに溢れ出ているよね。

moAi:そう思ってもらえると嬉しいですね。

Dizzy Sunfist / いやま

Dizzy Sunfist / いやま

――ところで。去年3月にリリースした1stフルアルバム『Dissy Beats』が好調な売り上げを見せたDizzy Sunfistだけど、これまでも2枚のミニアルバムをリリースしてきていて、今回、4月5日にリリースされる「THE DREAM IS NOT DEAD」は、初のシングルになるんだよね?

いやま:そうなんです。なので、逆に難しかったんです。フルアルバムの『Dissy Beats』を作ったときは、まず、“とにかくいっぱい曲を作ろう!”ってところから始めたんですけど、シングルとなると1点集中型というか。少ない曲数の中でDizzy Sunfistっていうバンドの個性を見せていかないといけないので、そこですごく悩んだんです。3曲をどんなバランスで見せていこうかっていうところから、すごく考えて作っていきました。アルバムはアルバムで、流れとかで悩んだりもしたので、また別の難しさはあったんですけど、シングルはより難しかったですね。

moAi:たしかに、別の難しさはあったね。でも、シングルは曲数が少ないから、初めて聴いてくれた人に深くDizzy Sunfistの音を印象づけてしまうというのもあると思ったんで、慎重になりましたね。今回の3曲以外にも候補曲はあって、それはそれでめちゃめちゃいい曲だなと思ったものもあったんですけど、今回のバランスの中には入らないなっていう曲もあったし。

――今回、シングルタイトルになっている表題曲「The Dream Is Not Dead」が2曲目に収録されている流れも印象的だよね。

あやぺた:たしかに、普通タイトル曲って1曲目ですよね。でも、すごく単純な理由で、1曲目の「No One Knows」が、1曲目っぽい曲だなって思ったから、っていうだけのことなんですよ(笑)。

――2曲とも勢いがあるからね。

あやぺた:そう。でも「No One Knows」もいい曲だし、ってことで両方MVを作って、両A面扱いにしたんです! なので、「No One Knows」も表題曲なんです!

――なるほど、そうなんだね。「No One Knows」が出来ていった経緯は?

あやぺた:この曲はね、最初に作ったとき、Aメロとか全然違ったんですよ。でも、サビはすごくいいから使いたいねって話になって、サビを活かすためにAメロをガラッと作り変えて。めちゃめちゃ改造しまくって出来た曲でもあったんです(笑)。

――イントロがなく、ちょっと切ない始まりでもあるから、もうちょっと違う展開をイメージしたというか。

あやぺた:分かります(笑)! そうなんですよね、ちょっと意外だと思います。Dizzy Sunfistでは初の歌い上げる曲になったなと。

――たしかに。後半部分でアカペラのアプローチが出て来たのには驚いたからね。

あやぺた:アカペラしちゃいましたね(笑)。面白そうだなと思って。なんでも、そういう好奇心から始まるんです。

――楽器のリレーションがすごくいいよね。畳み掛けてくる感じがすごくいい。個人的にフロアタム好きなので、中盤のドラムアプローチは特にいいなと。

moAi:嬉しいですね! そこはたしかに押出してる感じの勢いがありますからね。Bメロでフロアタムを刻んで入れて。僕のドラムの特徴として、歌とギターの細かいフレーズに合せたドラムというか、ベースに合せるというより、歌にしつこいくらい合せて魅せることを意識していたりもするんです。そこは、この曲の特徴でもあり、Dizzy Sunfistというバンドの特徴でもあると思いますね。

あやぺた:この曲では、初めてキャストさんを使ったMVを作りました。曲を作ってて、人生不安になったときに出来た曲でもあるんです(笑)。このまま生きてて、どうなっていくんだろう?っていう不安な要素を含んだ歌詞でもあるんですけど、そんな想いに打ち勝つために頑張ろう!っていう内容なので、それをMVでも表現してます。「The Dream Is Not Dead」は、とにかくハッピーな感じに撮りましたね。

Dizzy Sunfist / あやぺた

Dizzy Sunfist / あやぺた

――「The Dream Is Not Dead」はどうやって作っていったの?

あやぺた:頭のリフをmoAiが持って来て、そこから広げていったんです。

――展開の激しい曲でもあるよね。

いやま:そうなんですよ。結構頑張りましたね(笑)。まぁ、やりたがりなだけだったりするんですけど(笑)。

moAi:そう(笑)。とにかくやりたいだけやってみるっていうのが主旨なんで(笑)。この曲も最初に持っていった構成から、ほぼ何も変わらずでしたね。イントロがあって、Aメロ、Bメロ、サビ、Aメロ、Bメロ、サビ、Cメロ、大サビ、アウトロで終わりっていう、ハコは変わらずで。

いやま:そこの流れの中で、とにかく遊びたくなっちゃうんです。この曲は、洋楽のポップパンクみたいなイメージがあったので、自分の中のこだわりでフレーズ自体はそこまで詰め込まなかったんですけど、ダウンピッキングが多いので、かなり頑張って弾きましたね。

――ダウンピッキングにこだわったのには、何か意味があったの?

いやま:ドラムの雰囲気的にダウンピッキングの方が合いそうやなって思って。レコーディングのときにエンジニアさんにも相談してみたら、やっぱりダウンピッキングの方が良さそうだなってことになったので、頑張ってみたんです。ライブでいかに必死さを出さないように弾くかっていうのが、今の課題でもありますね(笑)。

――3曲目の「Sunrise」は、ちょっと毛並みが違う1曲だなと思ったりもしたんだけど。

あやぺた:「Sunrise」は、デビュー前のデモに収録されてた曲なんで、ちょっと若いんです! ハッピーさ加減がすごく若いなって感じるんですよね、今聴くと。

moAi:今から4年くらい前に作った曲なんですよ。

いやま:その頃とは、ちょっとアレンジを変えてたりはするんですけどね。

あやぺた:当時この曲を作ったときは、速い曲しかなかったんで、新しいジャンルの曲が出来たなっていう感覚だったんです。敢えてそういう曲を作ってみようって狙って作った訳ではなく、たまたま出来た曲だったんですけどね。

moAi:いつも曲を作るときは、“こういう曲欲しいよね”って、スタジオで僕がギターをなんとなく弾いて、そこに、あやぺたが鼻歌を乗っけて形にしていくんですけど、「Sunrise」も、“こんな曲どうかな?”ってギターを弾いたところから始まったんです。当時はメイン曲として作った感じではなかったんで、そこまで推し曲ではなかったんですけど、お客さんとか周りの人たちに、“あの曲はもうやらないの?”って聞かれることが多くて。そんなリクエストの多い曲でもあったので、今回のシングルに再録してカップリングとして入れるのはありかもなって思ったんです。当時の「Sunrise」からは、4年の成長と経験が加わった「Sunrise」に生まれ変わってると思います。

――たしかに、さっきあやぺたちゃんがこの曲のことを、“若いですよね!”って言ってたけど、私はデモの段階のこの曲を聴いていなくて、4年の成長と経験が加わった状態で初めて聴いているからか、そこまでの若さは感じなかったというか。すごくドラマチックで表情が豊な1曲だなって思ったんだよね。

あやぺた:それ、すごく嬉しいです!

Dizzy Sunfist / いやま

Dizzy Sunfist / いやま

――でも、いろんなことを詰め込みたかったんだろうな、っていう部分の若さは感じるというか。

いやま:そうですよね! それは自分たちでも今、すごく感じます。実際すごく詰め込みましたからね。サビとかはシンプルですけど、アウトロとか結構詰め込んで(笑)。この曲も、とにかく詰め込めるだけ詰め込んでみて、後から消そう!っていう勢いで挑んだんです。

――4曲目の「I Should Be So Lucky」は、カイリー・ミノーグのカバー曲でもあるよね。

moAi:俺たちの世代で、よく聴いてた洋楽って何だっただろうな? って思ったときに、『天才テレビくん』のコーナーだったカバーのパロディ曲とかから選んでいったら面白いんじゃないか?ってことになって、この曲を選んだんです。最初派、バナララマの「Love In The First Degree」っていう曲をカバーしてたんですけど、途中で、それよりも「I Should Be So Lucky」の方が馴染みがあるんじゃないかってことになり、ギリギリで変えたんです。

あやぺた:カバー自体は初だったんで、楽しかったですね。

Dizzy Sunfist / あやぺた

Dizzy Sunfist / あやぺた

――でも、ここまで速くする!? っていうテンポ感だよね。

あやぺた:そうなんです! めちゃめちゃ速いんですよ~。私、舌足らずなんで、かなり大変なんです(笑)! 

いやま:ずっとカバーはやってみたかったので、すごく楽しかったんですけど、原曲のイメージがあるだけに大変でしたね。でも、みんなの馴染みのある曲をDizzy Sunfistらしくアレンジして聴かせるというのは、すごくいいなって改めて感じました。

――4月15日尾道BxBから『「THE DREAM IS NOT DEAD」TOUR 2017』がスタートするわけですが。

moAi:ツアーはとにかく楽しみです。去年47都道府県ツアーをやったんですけど、1stフルアルバム『Dissy Beats』で新たにDizzy Sunfistを好きになってくれた人たちもたくさんいてくれたので、今回のツアーでさらにお客さんの層が広がってくれたらいいなと思います。

Dizzy Sunfist

Dizzy Sunfist

 

取材・文=武市尚子 撮影=風間大洋

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