【速報】天野天街の演出で熊本・雨傘屋が『夏の夜の夢』を上演
雨傘屋vol.7『夏の夜の夢』公演チラシ [コラージュ]アマノテンガイ
熊本地震からの復活公演は、天野天街が初めてシェイクスピアに挑む超レアな舞台!
毎年少年王者舘の天野天街を演出に招き、古今東西様々な戯曲の上演に挑戦している熊本の演劇ユニット・雨傘屋。2016年には上演を予定していた『青木さん家の奥さん』が、4月の熊本地震の影響で無期延期となってしまったのは、SPICEでも何度か報じた通りだ。あの地震から1年以上の月日を経て、雨傘屋の公演がいよいよ実現。ただし演目は『青木さん家の奥さん』ではなく、シェイクスピアの喜劇『夏の夜の夢』に変更することになった。
参照記事→熊本の雨傘屋『青木さん家の奥さん』(演出:天野天街)が上演延期に
『夏の夜の夢』は、アテネ郊外の森を舞台に、妖精たちと人間たちの一夜の騒動を描いた、シェイクスピア作品の中でも最も人気が高い作品の一つ。天野天街にとっては、意外にもこれがシェイクスピア戯曲初演出となる。なお『青木さん家の奥さん』は、また来年以降に上演する予定とのことだ。
以下、公演サイトに掲載されている宣伝文を紹介する。
アテネの侯爵シーシアスは婚約者ヒポリタとの婚礼を4日後に控えている。
そんな折、貴族イジーアスは、自分の決めた結婚に従おうとしない娘ハーミアについて、シーシアスに相談を持ち掛ける。
シーシアスは、ハーミアに父親の決めた相手であるディミートリアスと結婚しなければ、死刑に準ずる処罰を与えると言い渡し、ハーミアは恋人ライサンダーと駆け落ちすることを決意する。
一方、森の中では妖精の王オーベロンと女王ティターニアが養子をめぐる夫婦喧嘩の真っ最中。
それに巻き込まれた妖精パックは惚れ薬を使う相手を間違えて、アテネの恋人たちはややこしい四角関係に陥ってしまうが-。
奇才・天野天街、シェイクピアを初演出!
人間と妖精たちが繰り広げる、幻想的なドタバタ劇に乞うご期待!
天野が「自由度が高い」と称える熊本の俳優たちが、さらに自由奔放極まりない天野の演出によって、どんなにクレイジーで愉快な夢を繰り広げることになるか? 今回もまた、熊本まで足を運ぶ価値が大いにある、貴重な舞台に出会うことができそうだ。SPICEでは後日、本公演に関する天野天街のインタビューを掲載する予定。
雨傘屋vol.6『すなあそび』より [撮影]梶原慎一
■会場:Studio in.K.
■翻訳:松岡和子(ちくま文庫『夏の夜の夢・間違いの喜劇』より)
■脚色・演出:天野天街(少年王者舘)
■出演:平野浩治(劇団濫觴)、小林夢二(少年王者舘)、椎葉みず穂、松本麻衣子(あったかハートふれあい劇団)、松崎仁美(劇団濫觴)、徳冨敬隆(DO GANG)、コバヤシユカリ、桑路ススム、木内里美(The ちゃぶ台)、結川楓子(DO GANG)、ゆいかわあも(CO GANG)、酒井絵莉子(演劇ユニット「」)、馬渡直実(劇団市民舞台)、池田美樹(劇団きらら)、他