Goose house東名阪ホールツアーの開催発表をうけて
Goose house
7羽の雁――Goose達はどんな景色を見て、魅せてくれるのか。
Goose houseが8月29(土)に行われたUstream Liveで、12月に東名阪のホールツアー『Goose house Live Tour ~だって座れるんだもん 2015~』の開催を発表した。
Goose houseは、7名のシンガーソングライターが集まって音楽活動を行う「家」だ。ソニーのウォークマン『Play You.』プロジェクトによりスタートしたシェアハウス・PlayYou.Houseを前身としている。
彼らは普段から常にグループ/ユニットとして活動をしているわけではないが、「ハウス」と呼ばれる部屋に集まり、ときには全員で、またあるときにはメンバー内の数人で楽曲の制作を行ったり動画を配信することで、「Goose houseというシンガーソングライター・グループ」としての認知と人気を広げてきた。中でもアニメ『四月は君の嘘』OPテーマとして書き下ろされた「光るなら」が、YOUTUBE投稿後一年足らずの間に1200万再生を突破するなど驚異的な広がりを見せたほか、「オトノナルホウヘ→」「Sing」など明るく前向きな力を持ったオリジナル曲を多数発表。加えてJ-POP曲からロックまで数々の名曲のカバーでも注目を集め、彼らの自然体な歌声とハーモニー、そして柔らかな空気感は多くのリスナーを魅了し続けている。音楽シーン全体を見渡しても、その活動形式や立ち位置といったオリジナリティは他に並ぶ者がない。
さらに前述のUstreamやYOUTUBE以外にも、Twitter等のSNSを積極的に活用するといった現代のカルチャーシーンにおいて効果的な手段を取るあたり、彼らは実にクレバー。他にもオンラインショップを展開し、オリジナルブランド「MUSIC TRAVELERS」「NEO CITY MUSIC ACADEMY」で洋服や小物、ツアーグッズを扱うなど、音楽だけにとどまらず、ファッションなど付随するカルチャーまでも様々なアウトプットの方法で発信していく姿勢というのは、極めて現代的だ。時代に対する鋭い観察眼を持っていることの表れでもあるだろう。
群れで旅をする「雁=Goose」から、一人では出来ないこともみんなでやれば大きな力となる――という想いを込めて名付けられたという彼ら。その名の通り、7人による「家」を基盤に、それぞれの歌声と個性を輝かせながら、力強く羽ばたきだしたのだ。
なお、今回のホールツアーは、タイトルの通り着席で観ることのできるステージとなっているので、よりじっくりと彼らの音世界に触れることができそう。春に行われたツアーではを入手できなかったファンも多くいたと聞く。はやめの確保をお勧めしたい、年末注目のライブイベントである。