楠本桃子のゲームコラムvol.41 廃墟と化した地球で紡ぐアンドロイドの物語『ニーアオートマタ』

コラム
2017.4.29
 ※公式サイトより引用

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今回紹介するゲームは『ニーアオートマタ』

2017年2月23日にスクウェア・エニックスより発売されたPlayStation 4用アクションRPGです。前作『ニーアレプレカント』、『ニーアゲシュタルト』の続編にあたり、主人公であるアンドロイド“2B”、そしてその周りの生命体の宿命を追っていくストーリーとなっています。

アクションRPGである本作は、アクションが苦手な方でも楽しめる救済策はもちろん、アクションが得意な人向けの難易度も用意されています。自分のプレイスタイルに合わせた難易度調整ができることも魅力のひとつ。

ライトゲーマーもコアゲーマーも、全てのユーザーが楽しめる仕組みなので、より多くのゲーマーに手にとっていただきたい一本です。
 

【アンドロイドと機械生命体と人類と】

※公式サイトより引用

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廃退した地球が舞台の本作は、唯一無二の世界観でプレイヤーを魅了します。登場するキャラクターはアンドロイドと機械生命体がメインとなり、廃墟と化した地球と、そこに立つアンドロイドの対比はたまりません。グラフィックも丁寧に描き込まれているため、物語に対する没入感も大きいです。

シリーズを通して大きな魅力となっているストーリーや演出面も、その期待を裏切ることはありません。ストーリーはもちろんですが、そのストーリーを彩る演出も他ゲームでは体験できないものばかり。ネタバレになってしまうので詳しくは言えませんが、プレイ中は驚きの連続。今までに味わったことのないゲーム体験ができるはずです。

一周目のクリアだけでは、物語の真相にたどり着くとこはできません。ぜひ何度も繰り返しプレイを行い、アンドロイドと機械生命体、そして人類の歴史を巡る旅の結末を見届けてください。

全てのエンディングを見た後は、きっと様々な感情が胸に溢れることでしょう。
 

【爽快アクションはRPG+シューティング】

※公式サイトより引用

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本作は多彩なアクションを駆使しながら行うバトルシステムとなっています。操作キャラであるB2は武器を2種類の武器が装備可能で、その2つを切り替えながら戦います。素早いモーションと簡単な操作で連続攻撃を叩き込めるので、爽快感は抜群! ガードはないですが、敵からの攻撃はボタンひとつで回避可能なので、緊急回避もしっかりと行えます。

また、“ポッド”と呼ばれるサポートキャラの性能も優秀なため、フル活用をオススメします。操作キャラの補助的役割のポッドは、ガトリング弾やレーザー攻撃で敵を攻撃してくれる上に、「ポッド・プログラム」でさらなるカスタマイズが可能。

敵の行動を妨害するもの、操作キャラ回復してくれるもの、隠されたアイテムを見つけ出せるものなど、その能力は様々! 自分のプレイスタイルに合ったプログラムを設定し、快適な冒険を楽しみましょう。ポッド自体のレベルアップも可能なので、自身と同じくポッドの強化を進めていくことも攻略の鍵です。

操作キャラはレベルアップはもちろん、「プラグイン・チップ」でも強化が可能。プラグイン・チップは決められた容量の中で自由にパラメーターを上げたり、補助効果を追加したりと、カスタマイズを行えるシステム。

攻撃力アップ、HP最大値アップ、といった基本的なステータスの底上げに加え、セーブできる場所でアナウンス表示をする、釣りができる場所でアナウンスを出す、といったシステム面のカスタマイズも行えることが特徴です。とても自由度の高いカスタマイズシステムとなっているので、最強のアンドロイドを目指して試行錯誤をしてみてください。

空中戦ではシューティング要素も存在し、敵の弾幕を避けつつ殲滅をする、というプレイスタイルが求められます。シューティングとアクションを繰り返しながら進んでいく珍しいスタイルとなっている本作は、他にも様々なゲームジャンルの要素が詰め込まれています。

時にはビックリするような演出が入ることもありますが、そこがまた本作の面白いところ。驚きと感動を存分に楽しんでください!

アクションが難しい、と感じた方はイージーモードを。簡単と感じた方はハードモードに変更もできるため、ライトゲーマーからコアゲーマーまで難易度の調整が可能です。
 

【やり込み要素も盛り沢山!  全ての要素をマスターせよ】

※公式サイトより引用

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本作はやり込み要素も膨大にあり、全ての要素のコンプリートを目指すには時間が必要です。やり込み要素はパーセンテージで進捗が表示されるため、自分がどのくらい進んでいるのかがわかりやすく、達成感も得やすいつくりとなっています。

各地で手に入れることのできる「アーカイブ」や「魚図鑑」を集める楽しさは、宝探しのようでワクワクします。アーカイブを集めることで世界観設定が開示されていくため、本作を深く知るためにはやり込みが必須。

武器を強化するごとにその武器に対応するストーリーを読むことができるシリーズ恒例「ウェポンストーリー」も、もちろん健在しています。まるで設定資料集を眺めているかのように細かく描写されていく世界を除くため、本編をそっちのけでアーカイブ集めに奔走したのも良い思い出です。

サブクエストも豊富で、クエストを達成するごとに本作の世界の深さに触れることができます。感情移入をしたいなら、サブクエストのクリアは必須となるでしょう。もちろん、メインストーリーだけを追うことも可能ですが、個人的にはサブクエストも隅々まで味わうことをオススメします。

そして今回はなんと26種類ものエンディングが用意されているため、どこでエンディングに入るのかわかりにくいところもワクワクする要素。道中の選択や自分の行いにより、いきなりエンディングに直行してしまうことも!

全てのエンディングを制覇すべく、様々なところで様々なことを試してみてください。
 

【廃墟と音楽の親和性に涙する】

※公式サイトより引用

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前作に引き続き、音楽は岡部 啓一氏と帆足 圭吾氏が担当しています。BGMは全てボーカル入りとなっており、そのボーカルが心地よく、ストーリーの邪魔になることがありません。

舞台である廃墟と化した地球とぴったりとマッチしたBGMは高評価で、サウンドトラックもオリコンランキングに入りました。思わず涙を流してしまいそうなほど綺麗な景色は、ストーリーを進めずにずっと眺めていたいほど。素晴らしい音楽と景色が合わさると、まるで化学反応かのよう素敵な空間が出来上がり、ゲームがより一層魅力的なものになります。

フィールドを歩いていると、まるで自分もその場にいるような没入感を味わうことができるので、『ICO』や『ワンダと巨像』といった素晴らしい雰囲気のゲームが好きな方にもオススメの作品です。
 

【様々な“意味”を問いかけてくるRPG】

本作はプレイをしていて大きく心を動かされるゲームです。

そこには 生、自分、記憶、感情、戦闘、死 など、様々なテーマが見え隠れしていて、人によって感じ方は様々なものになると思います。

プレイヤーに対して色々な“意味”や“疑問”を投げかけてくれる数少ないゲームが、本作『ニーアオートマタ』。あなたなりの解釈で、あなたなりの楽しさを見出してみてください。きっと、忘れられない一本となることでしょう。

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