『北斎とジャポニスム HOKUSAIが西洋に与えた影響』が国立西洋美術館で開催 モネ、ドガ、セザンヌらと葛飾北斎の作品を比較
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(作品左)葛飾北斎《冨嶽三十六景 東海道程ヶ谷》天保元-4年(1830-33)頃 横大判錦絵 ミネアポリス美術館 Minneapolis Institute of Art, Bequest of Richard P. Gale 74.1.237 Photo: Minneapolis Institute of Art (作品右)クロード・モネ《陽を浴びるポプラ並木》1891年 油彩、カンヴァス 93×73.5cm 国立西洋美術館(松方コレクション)
『北斎とジャポニスム HOKUSAIが西洋に与えた影響』が、2017年10月21日(土)~2018年1月28日(日)にかけて国立西洋美術館にて開催される。
19世紀後半、日本の美術は、西洋で新しい表現を求める芸術家たちを魅了し、“ジャポニスム”という現象が生まれた。なかでももっとも注目されたのが浮世絵師・葛飾北斎(1760-1849)である。その影響は、モネやドガら印象派の画家をはじめとして欧米の全域にわたり、さらには絵画、版画、彫刻、ポスター、装飾工芸などあらゆる分野に及んだ。
(作品左)葛飾北斎『北斎漫画』十一編(部分)刊年不詳 浦上蒼穹堂 (作品右)エドガー・ドガ《踊り子たち、ピンクと緑》1894年 パステル、紙(ボード裏打)66×47cm 吉野石膏株式会社(山形美術館寄託)
ポール・セザンヌ《サント=ヴィクトワール山》1886-87年 油彩、カンヴァス 79.3×92.3cm フィリップス・コレクション、ワシントンD.C.The Phillips Collection, Washington, D. C.
葛飾北斎《冨嶽三十六景 駿州片倉茶園ノ不二》天保元-4年(1830-33)頃 横大判錦絵 オーストリア工芸美術館、ウィーン MAK – Austrian Museum of Applied Arts / Contemporary Art, Vienna Photo: ©MAK / Georg Mayer
本展は、西洋近代芸術の展開を“北斎とジャポニスム”という観点から編み直す、世界初の展覧会だ。国内外の美術館や個人コレクターが所蔵するモネ、ドガ、セザンヌ、ゴーガンをふくめた西洋の名作約200点と、北斎の錦絵約30点、版本約60点の計約90点(出品点数は予定、会期中展示替えあり)を比較しながら展示する。
西洋美術の傑作の数々とともに、北斎の新たな魅力も感じられる展覧会となるだろう。気になる方はぜひ足を運んでみては。
メアリー・カサット《青い肘掛け椅子に座る少女》1878年 油彩、カンヴァス 89.5×129.8cm ワシントン・ナショナル・ギャラリーNational Gallery of Art, Washington, Collection of Mr. and Mrs. Paul Mellon, 1983.1.18 Courtesy National Gallery of Art, Washington
葛飾北斎『北斎漫画』初編(部分)文化11(1814)年 浦上蒼穹堂
会期:2017年10月21日(土)~2018年1月28日(日)
会場:国立西洋美術館 [東京・上野公園]
〒110-0007 東京都台東区上野公園7-7
http://www.nmwa.go.jp
http://hokusai-japonisme.jp/