全作予約完売のシュヴァルツカイン 新作はついに店頭に!?

シュヴァルツカインの伝説は一体どこまで更新されてゆくのか。昨年8月に発売したプロトタイプシングル「Moment glow」が予約販売の時点でSOLD OUT。今年1月に発売した1stアルバム『Complex』も予約販売の時点で完売。作品を求める声を多数寄せられたことから、4月に装いを新たに1stアルバム『Complex』の2ndプレス盤を発売するが、この作品も予約販売の時点でSOLD OUTを記録。予約購入という形で店頭で商品を手にした人たちはいながらも、いまだシュヴァルツカインの作品が店頭に並んだことはない。

悪魔の数字"666"にこだわるバンドのコンセプト上、販売枚数を絞っているとはいえ、一つ一つの動きを見せるたびにSOLD OUT伝説を作り続けているように、それだけ世間がシュヴァルツカインの存在に興味関心を向けてるということだ。

今年1月に渋谷REXで開催したワンマン公演も前売時点でSOLD OUT。その追加公演として4月に池袋EDGEで行ったワンマンライブも、同じくSOLD OUTを記録。バンドが勝負を賭けるべきポイントでシュヴァルツカインは、つねにSOLD OUT伝説を作り続けている。果たしてこの伝説は何時まで続くのか……。

と思っていたところに、新しいニュースが飛び込んできた。シュヴァルツカインは1stアルバム『Complex』の発売に続き、8月2日(水)に1stミニアルバム『薄氷の花』のリリースを決めた。

本作に関しては枚数限定がないように、シュヴァルツカインの作品を手にしたくても手にすることが出来なかった人たちの手元にも、ようやく届きそうだ。

内容に関しては改めてお伝えしたいが、興味関心のある方は、1stミニアルバム『薄氷の花』の収録曲より先行で公開になった『瓦礫の墓標、帰心の碧き』のMVのフルバージョンをご覧になっていただきたい。ここには、最新の衣装を身にまとったシュヴァルツカインのメンバーの姿が映し出されている。

何より、シュヴァルツカインらしい楽曲として「瓦礫の墓標、帰心の碧き」を提示してきたところが嬉しいじゃない。今回、初めてシュヴァルツカインに触れる方なら、この楽曲を軸にバンドの印象を捉えていただいて構わない。ただしライブになると、その過激さと重量感は数倍にも増して耳に、身体へ響いてゆくとだけは先に伝えておこう。

シュヴァルツカインは、始動日である7月13日にTSUTAYA O-WESTを舞台に『シュヴァルツカイン始動一周年記念無料単独公演【Mad world vision-final-】』を開催する。今回フリーライブにしたのも、1stアルバム『Complex』を手に出来なかった人たちが大勢いたことで、せめてバンドの生誕記念日のライブくらいは、感謝の想いを込め無料で開放しようという想いから。

一周年公演のときに1stミニアルバム『薄氷の花』へ収録した曲たちを堪能出来るのか、現状確かな発言は難しいが、その日は、これからを示唆するシュヴァルツカインの音楽性も味わえるライブになりそうな予感はすでに感じている。この機会に、ぜひシュヴァルツカインの描く痛い興奮沸き起こる世界観を堪能していただきたい。

文＝長澤智典