『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』オリジナル・ヘドウィグが2017年10月日本初上陸、イツァーク役は中村 中
HEDWIG AND THE ANGRY INCH
ブロードウェイミュージカル『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』特別公演が、2017年10月に東京・大阪で上演される。今回の目玉は、同作品の作者であり、オリジナル・キャストでもあるジョン・キャメロン・ミッチェルがヘドウィッグを演じることだ。さらに、イツァーク役で共演するのは、山本耕史主演の2007年版同公演でも同じ役を演じた中村中。演出は「銀河英雄伝説」シリーズなどを手がける演出家・ヨリコ ジュンが担当、音楽監督には森山未來主演の2012年版同公演に引続き、岩崎太整が担当することが決定した。
『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』は、愛と自由を手に入れるため性転換手術を受けたものの、手術の失敗によって股間に「アングリーインチ(怒りの1インチ)」が残ってしまった、男でもあり女でもあると同時にそのどちらでもないロックシンガー、ヘドウィグが、幾多の出会いと別れを経験し、傷つき倒れそうになりながらも己の存在理由を問い続け、「愛」を叫び求める姿を描いた傑作ロック・ミュージカルである。
1997年よりオフ・ブロードウェイで初上演され、ロングランを記録し世界各地で上演、2001年には映画化され、サンダンス映画祭観客賞、監督賞など数々の賞を受賞、マドンナやデヴィッド・ボウイなど数々のセレブリティ達も熱狂し、舞台・映画共に世界中に一大ブームを巻き起こした。2014年にはリバイバル作品としてブロードウェイに進出、トニー賞を4部門受賞という快挙を遂げ、2015年公演では、ジョン・キャメロン・ミッチェルによる「オリジナル」ヘドウィグ登場でトニー賞名誉賞が授与された。
日本語版公演としては、2004年、2005年にPARCO劇場他にて三上博史主演で初演を果たし全日ソールドアウトの大盛況、2007年、2008年、2009年には山本耕史主演で全編英語詞の歌唱で話題を呼び、2012年は森山未來を主演に、映画監督・大根仁演出のもと、日本を舞台としたオリジナル解釈のもと新たなヘドウィグ・ワールドを誕生させた。
ジョン・キャメロン・ミッチェルと中村 中から届いたコメントを紹介する。
【ジョン・キャメロン・ミッチェル】
日本のみなさん、こんにちは。今年10月に「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」特別公演のため、東京と大阪に来日します。イツァーク役で共演するのは、美しく素晴らしい才能の持ち主、中村 中。彼女は10年前にもイツァークを演じていて、彼女と共演できることが本当に嬉しいです。そして、ヘドウィグの物語を再びお伝えできることに、今からワクワクしています。ぜひ、ヘドウィグのことを知らないお友達を連れて観に来てください。私たちはみんな家族、そして新しい家族は大歓迎です。ヘドウィグから、愛をこめて。みんなにお会いできるのを楽しみにしています。
John Cameron Mitchell ©Nick Vogelson
【中村 中コメント】
2007年の演出・鈴木勝秀、主演・山本耕史版へドウィグから早10年、ふたたび哀しくも美しいグラム・ロックバンド"ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ"の一員になり、スティーヴン・トラスクの素晴らしい楽曲と戯れられる日が来るなんて、運命は粋ないたずらをします。しかも今度はニューヨークのオフ・ブロードウェイ版でも映画版でも人々を魅了した"元祖ヘドウィグ"ジョン・キャメロン・ミッチェルと一緒だなんて、私は今幸運の雨を全身で浴び、心まで濡れています。映画版の"アングリーインチ"はドイツのヘドウィグ、ユダヤのイツァーク、アメリカや中国と様々な国籍のメンバーの集まりでした。アメリカ生まれのジョンと日本生まれの私が一緒に舞台に立ち、様々な壁を越え、愛し合い、最新の最高の"ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ"に成れたらと思います。
中村 中
さらに今年はジョン・キャメロン・ミッチェルワールドを映画でも楽しめる。ジョン・キャメロン・ミッチェル監督の新作映画“パンク少年 meets 宇宙人ガール”『HOW TO TALK TO GIRLS AT PARTIES』(原題)が12/1(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー。
1977年、ロンドン。パーティで出会い、パンクで結ばれた2人は、逃避行を決めるのだが──。斬新でビター&スイーツなボーイ・ミーツ・ガールの傑作。監督・脚本は、ジョン・キャメロン・ミッチェル、出演はエル・ファニング、アレックス・シャープ、ニコール・キッドマン(映画に関する問い合わせは、ギャガ宣伝部 TEL050-5810-1357 まで)
ブロードウェイミュージカル『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』特別公演
■作詞・作曲:スティーヴン・トラスク
■演出:ヨリコ ジュン
■音楽監督:岩崎太整
■キャスト:
ヘドウィグ:ジョン・キャメロン・ミッチェル
イツァーク: 中村 中
■制作協力:クオーレ
■運営協力:サンライズプロモーション東京
■会場:東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ11階)
■日程:
10月14日(土)12:00開場/13:00開演 18:00開場/19:00開演
10月15日(日)15:00開場/16:00開演
3回公演 ※未就学児入場不可
■料金:S席 9,500円/A席 8,500円(全席指定・税込)
■発売日:7月29日 午前10:00より発売開始
■問い合わせ:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(全日10:00〜18:00)
■会場:NHK大阪ホール
■日程:10月17日(火) 18:30開場/19:00開演 ※未就学児入場不可
■料金:9,800円 (全席指定・税込)
■発売日:7月29日 午前10:00より発売開始
■問い合わせ:キョードーインフォメーション 0570-200-888(10:00-18:00)
少年ハンセルは、自由の国アメリカに渡りロックスターになるのが夢だった。彼は幼少時に母親からプラトンの魅惑的な「愛の起源」の物語を聞かされる。以来、彼は自分の“カタワレ”を見つけようと心に決める。ある日、彼は偶然一人の男と出逢う。その男に見初められ、彼との結婚の道を選んだハンセルに待ち構えていたのは、アメリカへ渡るための“性転換手術”だった。しかし、手術を受けたハンセルの股間には手術ミスで「怒りの1インチ(アングリーインチ)」が残ってしまう。