テニミュの夏がやってきた! ミュージカル『テニスの王子様』3rdシー​ズン 青学(せいがく)vs立海 ゲネプロレポート

レポート
舞台
アニメ/ゲーム
2017.7.25
ミュージカル『テニスの王子様』3rdシー​ズン 青学(せいがく)vs立海 (C)許斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト (C)許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシー​ズン 青学(せいがく)vs立海 (C)許斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト (C)許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会

7月14日、TOKYO DOME CITY HALLにて本番直前のゲネプロを行なった“テニミュ”。今作はいよいよ関東大会決勝戦、王者・立海との戦いだ。最終試合までもつれ込む怒濤の展開に、劇場内は記録的猛暑の勢いを凌駕するほどの熱さ。この熱量こそテニミュ! 今年もテニミュの夏がやってきた。

オープニングはいきなり立海メンバーを紹介するナンバーから。揺るぎない力強さでアピールするその姿に、いよいよ王者が乗り込んで来たんだという期待が膨らむ。さらに彼らの登場を受けて「それでも勝つのは俺たちなんだ」と決意を新たにする青学(せいがく)。すでに火花はバチバチだ。

立海公演はとにかくすべてが見どころ。序盤のリョーマ(阿久津仁愛(にちか))vs立海・切原(前田隆太朗)の“草試合”も今後に繋がる大きな伏線となる一戦で、特に気迫あふれる切原のテニススタイルには注目だ。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシー​ズン 青学(せいがく)vs立海 (C)許斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト (C)許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会

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5試合ある試合のすべてがしっかりと描かれていくテンポもよかった。第一試合はダブルス2の桃城(吉村駿作)・海堂(牧島 輝(ひかる))vs立海の丸井(大薮 丘(たか))・桑原(川﨑優作)。一番近いライバル同士の固い絆で結ばれた青学(せいがく)と、天才的な技巧を武器にどこか相手をからかうようなゲーム展開で主導権を握る立海。緒戦から一筋縄ではいかない展開に。

第二試合はダブルス1の大石(松村 優)・菊丸(永田聖一朗)の黄金(ゴールデンペア)vs立海の仁王(後藤 大)・柳生(大隅勇太)。“コート上の詐欺(ペテン)師”仁王の奇抜な戦略はカラフルなイリュージョンで表現、さらに柳生の“レーザービーム”で青学(せいがく)を翻弄する立海だが、手強い相手にも折れることなく“ダブルスの無限の可能性”を追究する黄金(ゴールデン)ペアの明るさも好印象だった。……と、ここまでが一幕。両校の思いはさらに後半戦へと高まっていく。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシー​ズン 青学(せいがく)vs立海 (C)許斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト (C)許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシー​ズン 青学(せいがく)vs立海 (C)許斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト (C)許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会

二幕は第三試合、乾(加藤 将)vs立海・柳(井澤巧麻)のシングルス3から。かつてダブルスを組んでいた幼馴染の運命の再会。回想シーンも多用しつつ過去と現在を重ねていく“友情の一戦”も味わい深い。そしてその空気を切り裂くようにコートに立つのが第四試合・シングルス2の不二(定本楓馬)vs切原。相手を文字通り“潰す”まで容赦なくボールを打ち込む切原と、今までにない猛々しさで勝ちに執着していく不二。ここでのヒリヒリ感をさらに増大させていくクライマックスが……。第五試合・シングルス1、リョーマvs立海・真田(田鶴翔吾)の一騎打ちだ。必殺技“風林火山”を繰り出し、リョーマの可能性までも今ここですべて摘み取ろうと襲いかかる真田は絶望的なまでに強い。一方、ひるむことなく“無我の境地”で応戦しながら真田の“弱点”を虎視眈々と狙うリョーマ。常人の思考を超えたところでぶつかり合うふたりのゲームはもつれにもつれ──。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシー​ズン 青学(せいがく)vs立海 (C)許斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト (C)許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシー​ズン 青学(せいがく)vs立海 (C)許斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト (C)許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会

「役者の成長を追いかけるのもテニミュの楽しみのひとつ」とよく言われているが、今作の青学(せいがく)は「成長した」とという表現以上に自然なカタチで前作よりも頼もしく力強く見え、すべてのキャラクターがさらに深められながら心地よく舞台上を駆け回っていた。どのナンバーの歌詞もしっかりと耳に届いたし、なにより、この3時間超えのステージを最後の最後まで熱を切らすことなく観客の気持ちを引っ張り、それぞれの見せ場で感動させてくれたパワーは素晴らしい。

怪我で戦線を離脱している青学(せいがく)部長の手塚を演じる宇野結也がゲネプロ後の会見で「今までの経験を生かして精一杯頑張りたい。青学(せいがく)8代目が演じた高架下の試合シーンを僕らがまた演じるのも見どころです」と語ったように、試合だけでなくドラマ部分を支えるメンバーの存在も大きく、同じく会見でリョーマ役の阿久津が「今回が僕にとっての初の試合なのですが、ひと公演の中で2試合も出来るので嬉しいです!」と満面の笑顔を見せたように、ガッツも体力もまさに底なし。実際、対真田戦の後半、追いつめるられるほどにハイテンションになっていく阿久津のパフォーマンスには本当にワクワクさせられたのだ。「まだまだまだ!!」と気持ちが荒ぶった頂点で被っていたキャップを放り投げ、勝利を確信してターン。そこで飛沫となって一気に飛び散った汗がライトに照らされ、ピーターパンの魔法の粉のように彼の周囲で輝いた瞬間、「テニスの王子様が降臨した!」と思わず息を呑んだのだから。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシー​ズン 青学(せいがく)vs立海 (C)許斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト (C)許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシー​ズン 青学(せいがく)vs立海 (C)許斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト (C)許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会

会見では立海の部長を務めながら今は病院のベッドの上、という幸村を演じた立石俊樹が「今回が初舞台。幸村を研究し、チームとしても王者の威厳を出せるように意識しています。舞台でベストを尽くしたい」と。真田役の田鶴が「“風林火山”の、映像を使った演出も注目です」と、共に稽古の成果を発揮できる喜びを語っていたが、王者としての立海の佇まいもすでに見応え充分。あえて「成長」という伸びしろを念頭に置かずとも、それぞれの役者が自分のキャラクターを愛し、稽古で積み重ねて来たモノを存分に観客に届けてくれている頼もしさがあった。また、青学(せいがく)の応援としてステージに華を添えた六角もグッジョブ。彼らの太陽のような賑やかオーラが、重苦しくなりがちな試合展開によい息抜きを与えてくれた。

上海公演も決まり、本作はこの夏もまた多くの観客に2.5次元ミュージカルの楽しさ、そしてテニミュの楽しさをエキサイティングに伝えてくれることだろう。青学(せいがく)vs立海の熱戦の結果は――ぜひ劇場で。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシー​ズン 青学(せいがく)vs立海 (C)許斐 剛/集英社・NAS・新テニスの王子様プロジェクト (C)許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会

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レポート・文=横澤由香

公演情報
ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学(せいがく)vs立海
 
■公演日程
<東京公演>
2017年7月14日(金)~23日(日)
TOKYO DOME CITY HALL
<大阪公演>
2017年8月3日(木)~13日(日)
大阪メルパルクホール
<愛知公演>
2017年8月26日(土)~27日(日)
名古屋国際会議場 センチュリーホール
<福岡公演>
2017年9月2日(土)~3日(日)
福岡サンパレス ホテル&ホール
<宮城公演>
2017年9月9日(土)~10日(日)
多賀城市民会館 大ホール
<上海公演>
2017年9月15日(金)~17日(日)
虹橋芸術中心
<東京凱旋公演>
2017年9月22日(金)~10月1日(日)
TOKYO DOME CITY HALL
原作:許斐 剛『テニスの王子様』(集英社 ジャンプ コミックス刊)
オリジナル演出:上島雪夫    
演出補佐:三浦 香
音楽:佐橋俊彦/坂部 剛
脚本/作詞:三ツ谷雄二
振付:本山新之助/上島雪夫
 
出演    
<青学(せいがく)>
越前リョーマ 役/阿久津仁愛、手塚国光 役/宇野結也、大石秀一郎 役/松村 優、不二周助 役/定本楓馬、菊丸英二 役/永田聖一朗、乾 貞治 役/加藤 将、河村 隆 役/鈴木雅也、桃城 武 役/吉村駿作、海堂 薫 役/牧島 輝、堀尾聡史 役/相馬眞太、加藤勝郎 役/奥井那我人、水野カツオ 役/畠山紫音
<立海>
幸村精市 役/立石俊樹、真田弦一郎 役/田鶴翔吾、柳 蓮二 役/井澤巧麻、 仁王雅治 役/後藤 大、柳生比呂士 役/大隅勇太、丸井ブン太 役/大薮 丘、ジャッカル桑原 役/川﨑優作、切原赤也 役/前田隆太朗
<六角>
葵 剣太郎 役/矢代卓也、佐伯虎次郎 役/二葉 要、黒羽春風 役/陽向謙斗、天根ヒカル 役/坂垣怜次、樹 希彦 役/高木眞之介、木更津 亮 役/佐藤祐吾、首藤 聡 役/千葉冴太

<チケット>
■日本公演
チケット料金    6,000円(全席指定/税込み) 絶賛発売中
チケット取扱い    e+(イープラス)/チケットぴあ/ローソンチケット
■上海公演
チケット発売日    日本販売分:2017年7月2日(日)10時 ~ 8月30日(水)18時(※日本時間)
チケット料金    (全席指定/税込み)
日本販売価格 VIP席:14,500円、A席:11,200円、B席:7,900円、C席:4,600円
 
主催:テニミュ製作委員会
協賛:ファミリーマート
お問合せ番号:ネルケプランニング 03-3715-5624(平日11:00~18:00)
公式HP:https://www.tennimu.com/
テニミュ・モバイル:http://tennimu.jp

 

 

公演情報
ミュージカル『テニスの王子様』TEAM Party SEIGAKU・ROKKAKU 

【京都公演】
2017年10月26日(木)~10月29日(日)
京都劇場

【東京公演】
2017年10月31日(火)~11月5日(日)
AiiA 2.5 Theater Tokyo


原作:許斐 剛『テニスの王子様』(集英社 ジャンプ コミックス刊)
協力:『週刊少年ジャンプ』『ジャンプSQ.』(集英社)
   フィールミー
         日本アドシステムズ
         一般社団法人 日本2.5次元ミュージカル協会

<出演>
■TEAM Party SEIGAKUキャスト
越前リョーマ 役/阿久津仁愛、手塚国光 役/宇野結也、大石秀一郎 役/松村 優、
不二周助 役/定本楓馬、菊丸英二 役/永田聖一朗、乾 貞治 役/加藤 将、
河村 隆 役/鈴木雅也、桃城 武 役/吉村駿作、海堂 薫 役/牧島 輝、
堀尾聡史 役/相馬眞太、加藤勝郎 役/奥井那我人、水野カツオ 役/畠山紫音
■TEAM Party ROKKAKUキャスト
葵 剣太郎 役/矢代卓也、佐伯虎次郎 役/二葉 要、黒羽春風 役/陽向謙斗、
天根ヒカル 役/坂垣怜次、樹 希彦 役/高木眞之介、木更津 亮 役/佐藤祐吾、
首藤 聡 役/千葉冴太

チケット料金:3,500円(全席指定/税込み)
<チケット>
■TSC先行:8月28日(月)12:00~8月31日(木)18:00
※2017年7月21日(金)までに新規入会ご送金のうえ、会員登録が完了した有効な会員番号をお持ちの方、および、2017年8月末日の時点で有効な会員番号をお持ちの会員の方
■テニミュ・モバイル先行:9月4日(月)12:00~9月7日(木)18:00
■一般発売日:2017年10月1日(日)
e+(イープラス)   http://eplus.jp/tennimu/ (PC・携帯)
ファミリーマート店内Famiポート


主催:テニミュ製作委員会
協賛:ファミリーマート
お問合せ:ネルケプランニング 03-3715-5624(平日11:00~18:00)
公式HP: https://www.tennimu.com/
テニミュ・モバイル:http://tennimu.jp


 
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