打上げ総数15,000発! 超大玉“三尺玉”も間近で見られる東北最大規模『港まつり 能代の花火』の魅力に迫る

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レポート
2017.8.1
港まつり 能代の花火

港まつり 能代の花火

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打上げ総数15,000発を誇る、東北最大規模の花火大会の一つ『能代の花火』。『港まつり 能代の花火』として再開された秋田県能代市のこの一大イベントは、今年で15回目を迎える。“三尺玉”や“超ワイドスターマイン”といった破格のスケールの花火を、有料観覧席から間近で眺める魅力とは何なのか? 7月22日に開催されたイベントの模様をレポートでお届けする。

 

今大会でまず能代が魅せてくれた奇跡は“天気”であった。関東では今年の梅雨けが発表された直後であったが、東北には停滞した梅雨前線が残っており、能代は当日午前中まで雨が降り続いていた。一時は開催すら危ぶまれた状況であったが、お昼すぎには雨は上がっており、能代商工会議所会頭で本日の花火実行委員長である広幡さんも満面の笑顔を見せてくれた。

 

会頭・広幡さん

会頭・広幡さん

 

開場時間の15時までには打って変わって晴天に。お天道様まで年に一度のこの花火大会を楽しみにしているようだ。

 

 

さて、そんな大規模な花火大会であれば「わざわざ有料観覧席で鑑賞せずとも、ある程度離れた距離から楽しめるのではないのか」と疑問に思う方もいらっしゃるのではないだろうか。それもそのはず、先ほどから何度もお伝えしている通り、直径約90cm重量200kgにおよぶ“三尺玉”を地上600mの高さに打ち上げる花火や、米代川に沿って最大幅1,000メートルで披露される“超ワイドスターマイン”など、能代の花火は有料観覧席でなくても十分楽しむことができる規模なのである。ではなぜこれほどまで多くの人が有料観覧席で花火を観たいのだろうか。その答えは現地に訪れないと分からない打上げ場所との近さと迫力、また、徹底的に整備された環境ではないかと感じた。

花火の魅力は後半にお伝えするとして、まずは有料観覧席の各席種を説明しよう。

販売されたさまざまな有料席

販売されたさまざまな有料席

画像右下に映る「マス席」は6名までが入場できるスペースとなっており、家族から会社の同僚、学生の仲間同士など、お花見感覚で楽しめるようなオールマイティな席で、比較的距離の近い位置での観覧が可能だ。右端の「フレンド席」「ファミリー席」は4~6名が座ることのできるテーブル付きのイス席である。地べたに座ることに抵抗がある人や、ご年配の方にもおすすめな席である。そして、左下が毎年即完売といわれている「カップル席」。他の席種では観覧しながら盛り上がるところが多いが、こちらは打って変わって落ち着いた雰囲気で花火を2人きりで楽しむことができる人気の席だ。他にも、当日も求めやすく手軽に鑑賞可能な「イス席」、一段上がった組座の上から鑑賞可能な「特別観覧席」など、異なった需要に適応可能な豊富な席種が用意されていている。

 

参加者

参加者

 

なお、開場直前の忙しい時間にも関わらず、地元を愛する花火職人の皆さんが笑顔で取材に対応してくれた。

 

花火師のみなさん

花火師のみなさん

 

写真では笑顔を見せてくれているがが、張りつめた舞台裏で黙々と準備に打ち込む花火師の皆さんの姿からは、「能代の花火」にかける情熱をひしひしと感じとることができた。

さて、開場ともなってくると能代市各地から運行されているシャトルバスによる来場者が続々と集まり、会場は一気にお祭り状態に。無料で入ることが可能なスペースに露店が設置されているため、縁日気分で足を運ぶ地元の人も多いであろう。

ちなみに、有料観覧席と無料エリアをちょうど区切るように露店が多く設置されているため、開演中に「ビールのおかわりが欲しくなった!」なんて時には、外のエリアに出て並ぶ必要もなく内側から購入できるという裏ワザもあるので要チェックだ。

今回レポートする、秋田県の夏の風物詩としてよく知られる「ババヘラアイス」。販売員のおばちゃんは「ババァがヘラですくうからババヘラなんだよ~」なんて説明を楽しそうにしながら、美味しそうに花形に盛り付けてくれた。味はイチゴとバナナのミックスで、この食感がシャキシャキとして最高! 暑い夏にスッキリできて、これまたどこか懐かしい味がするのであった。蒸し暑い会場で花火を待つにはもってこいの逸品である。

 

ババヘラ

ババヘラ

 

時刻は19時を回り、いよいよ開演直前となると、会場の盛り上がりもさらに高まってくる。この大会には、今回は全28個ものプログラムを含み、1時間半にも及ぶ公演時間が設けられているので、さまざまな種類の花火を存分に楽しむことができる。中には、公演時間内の最良の天候状態を配慮して尺玉をカウントアップ形式で打ち上げる「超大玉三段打ち」というスペシャルプログラムも組み込まれており、いつ来るかわからないワクワクの演出までが施されている。


定刻になると、いよいよ花火の打ち上げが開始。第1プログラムである「ウエルカムオープニングワイドスターマイン」を皮切りに、次々と花火が打ち上げられていく。先程の穏やかな空気が流れる場内の雰囲気とは打って変わって、対岸に設置された大型スピーカーから流れる音楽に合わせて次々と尺玉がはじけ、色とりどりに場内を染め上げる。


開けたロケーションのおかげで、対岸に設置された打ち上げ筒から尺玉のはじける瞬間までの軌跡を目視で追う事ができるのも、能代の花火ならではの見どころだ。


数々のプログラムを経て、カウントの後、いよいよ三尺玉打ち上がる。場内に一瞬の静寂が訪れ、凄まじい光とともに花火が炸裂する瞬間、多くの観客が釘付けになっていた。これまでのどの花火よりも大きく花開いた直後、胸の奥にまで響く轟音が届くと、火花が散り終わらない内に観客席から大きな歓声が上がった。

 

大目玉である三尺玉の打ち上げを終えてグランドフィナーレを迎えると、興奮冷めやらぬ中、第15回を数えた『港まつり 能代の花火』の全プログラム終了。一連のプログラムを体感して、打ち上げ前に能代の花火総監督である竹内さんが語った「花火大会と言うより、花火ショー」という言葉の裏にある、能代の花火ならではのエンターテイメント性を、身をもって理解することができた。

 

いやぁ日本は楽しい。祭りも楽しい。花火まつりちゃんの旅は続く。

イベント情報

港まつり 能代の花火

※2017年は終了
港まつり 能代の花火(みなとまつり のしろのはなび)
主催:能代商工会議所 能代の花火実行委員会※今年は終了
日時:2017年7月22日(土) 19:30→21:00(開場 15:00)   ※荒天順延 23、24
会場:能代港下浜ふ頭 特設会場(秋田県能代市
開催回数:第15回※通算39回目(初開催から59年目)
開催テーマ:楽しくなければ能代じゃない!年中夢中!
打上
最大玉:三尺玉
最大幅:1000メートル
打上数:15000発
花火業者
■北日本花火興業
■大久保煙火製造所
■小松煙火工業
■和火屋
■阿部煙火工業(三尺玉)
 
観覧席
■特別観覧席(6名まで)
■マス席(6名まで)
■イス席(1名)
■車イス席(1名 介助者1名イス付)
■カメラマン席(1名)
■カップル席(丸太テーブル付 2名まで)
■フレンド席(テーブル付 4名まで )
■ファミリー席(テーブル付 6名まで )
予約・販売
■インターネット先行予約販売 4月3日(月)12:30〜6月30日(金)正午まで
■e+(イープラス)プレオーダー(抽選) 5月1日(月)10:00~5月21日(日)23:59
■e+(イープラス)一般発売(先着) 6月7日(水)12:00~7月21日(金)23:59
■前売券販売 6月14日(水)〜7月21日(金)(受付は 9:00〜17:00)能代商工会館1階フロア

公式サイト:http://www.noshirohanabi.com/

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