【謎ムービーあり】初心者シマザキ、ついに初心者を卒業する【感動(?)のフィナーレ】
帰京後、卒業証書を授与されたシマザキ
みなさん、ご無沙汰しております。
改めまして、"夏が大の苦手&超インドア派、夏フェスこわいこわい病(こちらを参照)"のシマザキです。
おかげさまで、昨夏は熱中症で救急搬送され、今夏には早速フィリピンで謎の細菌に感染するなど、順調に夏がきらいになっています。
遠い日のシマザキ
さて、そんなわたしが初めてフジロックに強制連行されたのは、今から2年前のことでした。
入ったこともないお店で買ったピカピカの長靴を履いて、慣れない新幹線に乗って苗場へ。あれから3度目の夏、きれいに水洗いして庭先に干してあるその長靴には、いつの間にかたくさんの勲章が刻まれています。一年に一度の出番を待つあいだ、キュッとついた折り目も、いつもなら絶対に避けて通る道でふみしめた泥も、すべてフジロックの思い出です。
そんなことを思いながら、いつもよりすこし入念に長靴を磨いた私・シマザキは、今回のフジロック参加をもってフェス初心者を卒業させていただくこととなりました。これまでご愛読くださった推定150名のみなさま、本当にありがとうございました。
フェスというものに対してものすごい偏見を持っていた当時からすれば、今のわたしはそれなりにユラユラしたり、それなりに『あーフジロックね』と話を合わせたりすることが出来るようになり、"夏を謳歌するちょっとイケてる感じの20代"に近づくことが出来たと思います。実際、現地で出会ったカメラマンの方にフジロックは3回目だと話すと、「もう初心者じゃないじゃん」と至極ごもっともなご意見を頂戴しました。
とはいえ、3度目のフジロックで特別なことは何もしていません。最後なんだから何かしなければと焦りつつも、本能の赴くまま、好きな音や匂いのする方へ体を預けて、楽しみました。それこそがきっと、本来のフェスの楽しみ方に違いありません。
それっぽいポーズをとるも、左右の手が逆になってしまうシマザキ
フジロックは、ミュージカルのようです。
わたしはミュージカルが大好きですが、会場を歩けばミュージカルの世界に生きているような気持ちになります。街のいたるところには音楽が、そして、本能のまま音楽に身をゆだねる街人たちがいる。まるで、普段の自分こそ誰かを「演じて」いるのでは?と思うくらいに。
私がこわいこわいと感じていたフェスのキラキラ感は、一歩踏み込めば、彼らが本当の自分をさらけ出して輝いているからなのでした。たった一年に一度の舞台で、言葉を越えた空間が紡ぐその情景に、今年はどんなストーリーが待っているのか、ワクワクしている自分に驚きつつ、嬉しかったです。
ときに、ミュージカルは「いきなり歌い出すことに違和感がある」と敬遠されることがありますが、逆にわたしからすれば山の中に音楽が鳴り響いていることも、あんなに大勢の人が集まることにもなかなかに違和感がありました。ただ、その違和感こそが、非日常を生み出し、わたしたちを魅了してやまないのではないでしょうか。音楽なんて無くても生きていけるのに、わたしたちにはやっぱり音楽が必要で、これから先もずっとそうなんだと思います。
台詞と表情、佇まいに差異が生じるシマザキ
音楽のある世界に生きているということ。それは本当の自分に近づくということなのかもしれません。誰もが主役になれるあの地で、改めてその意味を教えてくれたフジロックに感謝します。
最後に、僭越ながら私の3年間の集大成にと、これまでのヒストリーをまとめたロードムービー(のような動画)を編集部が作ってくださったので、(時間をもて余して死にそうだという方は)よろしければご覧ください。
ではまた、どこかで!?
卒業おめでとう!