サン=テグジュペリの不朽の名作を青木豪が演出!音楽劇『星の王子さま』
音楽劇「星の王子さま」
大人たちはみんな、はじめのうちは子供だった。
しかし、そのことを思い出す人はほとんどいない。
聖書に次ぐベストセラーと言われるサン=テグジュペリの『星の王子さま』が音楽劇となって12月12日(土)の水戸公演を皮切りに、年明け1月17日(日)の兵庫公演まで各地で上演される。
「星の王子さま」とは、子どもが楽しめる物語でありながら、子どもの心を忘れてしまった大人たちが読んでも心に響く、人生に対する深い洞察、ときに痛烈な風刺をこめた言葉が散りばめられている。日本でも宝塚歌劇団をはじめ、何度もミュージカル化されている作品だが、言葉が彩るファンタジーの世界を、今回は3人の俳優とピアノ、コントラバスのミニマムな編成によって、新しい音楽劇として上演される。
王子さま役を演じるのは昆 夏美。その美声をもって「レ・ミゼラブル」エポニーヌ役など大型ミュージカルで活躍する新世代の歌姫だ。
そして飛行士役は伊礼彼方。「スリル・ミー」「嵐が丘」などに出演し、ジャンルを問わない豊かな表現力をもって数々の作品に出演している。
飛行士の親友役を務めるのは、廣川三憲。劇団ナイロン100℃のメンバーとしての活躍はもちろん、今年はモーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」~庭師は見た!~(指揮・井上道義、演出:野田秀樹)に庭師役で出演。各地の劇場で喝采を浴びている。※伊礼と廣川は、その他の役も演じる。
物語の中で王子さまの小さな星に咲く薔薇の役、そしてピアノ演奏を服部桂奈が、コントラバス演奏を小美濃悠太が担当する。※埼玉公演のみ、コントラバス演奏を内田義範が担当する。
今回の舞台の脚本・演出を担当するのは、グリングの旗揚げ以降、2009年の活動休止まで、全18公演の作・演出を担当した劇作家の青木豪。人間の心の奥に潜む感情を緻密に描くことで高く評価されている。ここ数年手掛けた作品は、『音楽劇 ガラスの仮面』(2010)、『鉈切り丸』(2013年)、『9 days Queen』(2014)、『天鼓』(2014)、『ブルームーン』(2015)(以上、脚本)、『The River』(2015/演出)など。
青木は、本作について、次のように語っている。
「星の王子さま」は多分「私」と「あなた」と「親友」というたった三人の、欠かせない人々におきた物語なのだと思うこの舞台はだから、大切な人のいるすべての方々に捧げられる
青木豪
大人だからこそ、観てほしい作品。心あたたまる年末年始のお楽しみの一つにぜひ!
【水戸公演】
日時:2015年12月12日(土)、12月13日(日)
会場:水戸芸術館ACM劇場
【埼玉公演】
日時:2015年12月19日(土)、12月20日(日)
会場:さいたま市プラザイースト ホール
【福井公演】
日時:2015年12月23日(水・祝)
会場:ハーモニーホールふくい 小ホール
【東京公演】
日時:2016年1月10日(日)、1月11日(月・祝)
会場:シアター1010
【兵庫公演】
日時:2016年1月16日(土)、1月17日(日)
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
出演:昆夏美 伊礼彼方 廣川三憲
演奏:ピアノ 服部桂奈 コントラバス 小美濃悠太
原作:サン=テグジュペリ
脚本・演出:青木豪
作曲・音楽監督:笠松泰洋