島崎遥香も登場！　迫力のステージ『ブラスト！：ミュージック・オブ・ディズニー』東京公演初日レポート

ディズニー音楽と米国発の人気パフォーマンスショーが融合した『ブラスト！：ミュージック・オブ・ディズニー』。7月9日の山形県南陽市のシェルターなんようホールでの公演を皮切りに、全国47都道府県ツアーが始まっている。すでに25道県での上演を終え、8月15日から東急シアターオーブで東京公演が始まった。東京公演初日の様子をレポートする。

銀河をイメージした映像をバックに、舞台中央には白いキャンバスが立てかけられた画架1台。1幕は『星に願いを』(ピノキオ)から始まった。バトントワラー本庄千穂のキレのある演技を目で追って、ミュージシャンたちの1級の演奏に耳を傾けるうちに、夢の世界に引き込まれる。昨年からディズニー音楽との融合が話題の『ブラスト！』だが、アレンジやパフォーマンスが本当に見事。『ビビディ・バビディ・ブー』(シンデレラ)や『ラプソディ・イン・ブルー』(ファンタジア/2000)などは「こんな見せ方があるのか」とディズニー音楽の「新解釈」に驚いた。

1幕の見せ場の一つ、『ブラスト！』のオリジナルメドレーである『ストーム』。日本人ソリストでパーカッションの石川直らの、細やかでありながら迫力のあるパーカッションの演奏とパフォーマンスには見応えがある。今回新たに加わった6曲のうちの1つ、『踊ろう、調子よく』(メリー・ポピンズ)で1幕は終わる。1時間で11曲が披露された。

『ブラスト！』の恒例ではあるが、20分間の休憩中もキャストの演奏がロビーである。1幕の盛り上がりそのままに、大ヒット映画『モアナと伝説の海』の『どこまでも〜How Far I'll Go』から2幕が始まった。『ひとりぼっちの晩餐会』(美女と野獣)や『彼こそが海賊』(パイレーツ・オブ・カリビアン)など、『ブラスト！』初心者でも耳馴染みのあるナンバー続きで、観客のテンションも最高潮に。

この日は、元AKB48で『ブラスト！』の応援サポーター島崎遥香が赤地に白い水玉模様のスーツ姿で登場。『アンダー・ザ・シー』(リトル・マーメイド)をブラストメンバーとともにサックスを演奏した。島崎の登場を知らなかった観客も多かったようで、ちょっとした「サプライズ」となった。

8演目およそ1時間の2幕。時に楽器で会話をするかのように、時に楽器が身体の一部であるかのように、ミュージシャンの演奏は続く。それを彩るダンスや小道具にも細部までこだわりが見えて、よりショーを盛り上げていた。夢のようなステージをぜひご覧いただきたい。

取材・文＝五月女菜穂