花火、レーザー、特殊効果と音楽が織り成す魅惑の花火ショー!『第67回勝毎花火大会』をレポート
『第67勝毎花火大会』が8月13日(日)、北海道帯広市の十勝川河川敷特設会場で開催された。67回目を迎える歴史ある同大会は、最新技術を駆使した演出で知られる全国トップクラスの花火ショーだ。毎年道内外から参加者が訪れるという同イベントの魅力を、現地からレポートする
2017年の『勝毎花火大会』は「Hop!(ほっぷ)」をテーマに開催された。この言葉には、会場へ向かう足取り、打ち上げをまつ高揚感、花火演出による驚きや感動を観客全員で共有したい、そんな思いを込められているのだそうだ。
会場に到着すると、やや気温が低く、少し肌寒く感じた。しかし、防寒着を持ちながら会場に足を運ぶ観客も多く、徐々に人が集まり始めた。
会場には、花火を鑑賞できる場所として、無料の入場整理券席、有料観覧席であるファミリー席、カップル席、自由席が設けられている。
徐々に日が沈み、19時半から打ち上げスタート。
今年の勝毎花火大会の司会者である、FM-JAGAの栗谷昌宏さんと江畠秀美さんが会場内を盛り上げる。その後、次々に花火が打ちあがり、音楽・照明・花火が三位一体となった花火ショーに心を躍らせた。
花火大会は、6つのプログラムで構成されており、それぞれにテーマが設けられている。その一つひとつが主役級の演出で観客を飽きさせず、つねに楽しませてくれる。
中でも、4つ目のプログラム「ロゴスホーム 花火ファンタジアin十勝」に注目した。「ロゴスホーム 花火ファンタジアin十勝」は、花火、レーザー光線、特殊効果をコンピュータ制御し、音楽と花火を完全にシンクロさせた、「デジタルリンク花火」と呼ばれるプログラムである。まさに、未来型花火ショーと言えるのではないか。
その美しさに見とれているうちに、あっという間に最後のプログラム「グランドフィナーレ 約束のソラ」の時間に突入。グランドフィナーレでは、勝毎花火の代名詞とも言える金色に輝く錦冠(にしきかむろ)花火が夜空を覆い尽くした。これでもか!という贅沢さで、黄金色の花火が連射で打ち上げられるさまは圧倒的だ。
錦冠花火は、花が開いてからすぐに消えずに、花弁が垂れ下がる様な姿を見せる、息の長い花火。まさに、「感動のソラ」といった風情で、十勝の広い空一面を輝せる。「感動」の一言である。
花火が終了後、興奮が冷めやらないまま帯広駅に向かっていると、ある売店が目についた。豚丼専門店「ぶた八」である。
秘伝のタレは、炭火で焼き上げた豚肉だけでなく、ごはんにも染み込んでいる。口に運ぶと、こうばしい香りが広がり、思わずぺろりと完食してしまった。
帯広豚丼、最高!帯広、最高!
日本は楽しい。祭りも楽しい。花火まつりちゃんの旅は続く。