高畑淳子「最後はお客さんを泣かせる」と宣言!『土佐堀川 近代ニッポン―女性を花咲かせた女 広岡浅子の生涯』製作発表
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2017年10月より東京・シアタークリエにて『土佐堀川 近代ニッポン―女性を花咲かせた女 広岡浅子の生涯』が上演される。8月23日(水)日本女子大学にて製作発表会見が行われ、高畑淳子、赤井英和、南野陽子、田山涼成、葛山信吾、三倉茉奈、紫とも、篠田光亮、越智静香、演出を務める田村孝裕が出席した。
本作は連続テレビ小説「あさが来た」の原案となった「小説 土佐堀川」を舞台化。日本女子大学設立、大同生命創業と、明治時代を代表する女性実業家として活躍した広岡浅子の生涯を、笑いと涙たっぷりに描く。
高畑は「浅子さんは“なぜ?”っていうことを思える方だったんだと思います。女性はこう生きなければいけないという時代に、なぜ本を読んではいけないのか。周りは商売に長けた人が多い中、自分も同等に挑む。男だったらよかったのにというほど商才もあり、目の付けどころが違っていたんでしょうね」と、自身が演じる広岡浅子について話した。
また、自身にとって舞台とは何かと尋ねられると「1人では絶対できないです。昔は私の芝居1つで持たせてやると傲慢に思っていました。長い間企画を練って、照明があったり音があったり、共演者の方がいたりと、今では自分の芝居なんて本当に一欠片です。きっと演出の田村さんが私をいい感じにしてくれるんだろうと思いますし、最後はまたお客さんを泣かせてくれると思います」とのこと。
広岡浅子の夫である広岡信五郎役を演じる赤井は「お話をいただきまして、自分にぴったりな役かなと思いました。しかし、結構遊び人でいろいろとやっていらっしゃるとのことで、これはこれで合っているかなと思いましたね」と、役と自身を重ねていた。
浅子のサポートとなり、生涯に渡って浅子と絆を築いていく小藤役を演じる南野は「小藤は浅子が幼い頃から晩年までずっと側で支え続け、そして逆に支えられ、それくらい密に近くにいた関係です。私は小藤の生涯を責任持って演じさせていただきたいと思います」と挨拶。
広岡信五郎の弟である広岡正秋役を演じる田山は「私、赤井さんの弟役でございます。参っちゃいましたね(笑)広岡浅子さんの影には、その人の気持ちを受け継いで変わっていって、支える立場という人が必ずいるんだなと思いました」と意外な配役についてコメント。
広岡浅子の娘である広岡亀子役を演じる三倉は「浅子さんは社会のため女性ために尽力されて、本当に素晴らしい方だなと思います。でも、こんな方がお母さんだったら娘としては複雑な気持ちもあります。反発をしたり言い争ったりと、そういった場面もあります。高畑さんと一緒に親子を演じられることはすごく嬉しいです」と、自身のリアルな感情を交えつつ心境を明かした。
『土佐堀川 近代ニッポン―女性を花咲かせた女 広岡浅子の生涯』は東京・シアタークリエにて10月4日(水)から10月28日(土)まで、その後に大阪、富山、広島、愛知、鹿児島、福岡、宮城で上演される。
取材・文・撮影/瀧澤 唯
■脚本:小池倫代
■演出:田村孝裕
■出演:
高畑淳子、赤井英和、田山涼成、小松政夫、葛山信吾、南野陽子
芋洗坂係長、越智静香、武岡淳一、矢部太郎、篠田光亮、紫とも、三倉茉奈 ほか
10月 4日(水)~28日(土)シアタークリエ【東京】
11月 1日(水)~5日(日)サンケイホールブリーゼ【大阪】
11月 7日(火)新川文化ホール【富山】
11月15日(水)呉市文化ホール【広島】
11月17日(金)東海市芸術劇場 大ホール【愛知】
11月20日(月)宝山ホール(鹿児島県文化センター)【鹿児島】
11月23日(木・祝)北九州芸術劇場 大ホール【福岡】
12月 2日(土)トークネットホール仙台(仙台市民会館)【宮城】