器用であり不器用、職人であり表現者 Unlimited toneが10年の月日を重ねて得たさらなる歌へのエモーション

インタビュー
2017.9.4
Unlimited tone 撮影=森好弘

Unlimited tone 撮影=森好弘

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Luz(Vo&Key)、Ryohei(Vo&G)、Dody(Vo&G)という異なるカラーを持ったシンガーソングライター3人から成るUnlimited tone。その声を重ねるや、3色の、いやその何倍、何十倍もの美しい色彩を描き出す歌世界で、老若男女に愛されてきた彼らが、今年結成10周年のアニバーサリーを迎える。7月には特大ボリュームのベストアルバム『Unlimited tone “THE BEST” -10th anniversary-』をリリース。同作を引っ提げ、これまで以上にパワフルなステージングを展開する中、9月30日(土)にはその集大成でもあるホール公演『10周年記念ワンマンライブ』が決定に。現体制となった2014年のRyohei加入まで、数々のメンバーチェンジなど様々な苦難を乗り越え、歩んできたこの10年。ベストアルバムを基軸にしたインタビューで、アンリミの根幹を成す“歌”へと向けられる大きなエモーションをお届けしよう。

――まずは、10周年おめでとうございます。

全員:ありがとうございます!

――とは言え、まだ10年という印象も。個人的にはもっと長く活動されている気持ちでした。

Dody:貫禄がね。

――にじみ出ています(笑)。そんなアニバーサリーの中、7月にはベストアルバム『Unlimited tone “THE BEST” -10th anniversary-』をリリースされました。2枚組全30曲の大ボリュームとなりましたが、選曲など悩むところも多かったのではないでしょうか。

Dody:まずは僕たちで選んでいって、やっぱり全部は決めかねるなぁと。そこで、ファンのみなさんの意見も頂戴したいなということになりました。

Dody (Vo/Gt) 撮影=森好弘

Dody (Vo/Gt) 撮影=森好弘

――ファン投票の楽曲についてはどうでしたか? 納得なのか驚きなのか。

Dody:納得でもありましたし、逆に新しい発見もあったなぁ。この曲が聴きたいんやって改めて。

Ryohei:いろんな意見があったね。

Luz:「Beautiful Xmas night」なんかは音源化されていなかったこともあってか、人気が高かったね。それは意外だったかも。

――アンリミを代表するような楽曲から、ご本人すらも意外と感じるマニアックな選曲まで、まさに入門編にもふさわしいベストとなりました。

Ryohei:僕たちを全然知らない人でも、聴いてみたらこういうグループなんだってわかるようになっていると思いますね。

――その一方で、“こういうグループ”と感じるにはそのバリエーション、表情の多彩さは特筆すべきものがあります。

Dody:そうですね。やっぱり10年の中での変化というものがあるんだろうなと。

――あえて狙っての変化もありましたか?

Dody:僕らはもともと4人から始まって3人になり、そこからふたりになって、現在の編成になった経緯があります。メンバーチェンジの過程で、自然と音楽性も変わってくるよね。方向性というか。

Luz:あとは年齢ですかね。

――熟成されていくというか…。

Luz:はい、熟成しました。…自分でいうのも何ですけど(笑)。

Ryohei:背中の曲がり具合とか(笑)。

――ははは(笑)。今回のベストアルバムにおいて、Ryoheiさんの加入前の楽曲は、新たにレコーディングされたと伺いました。そういった作業や選曲などを通して、改めて楽曲と向き合う機会となった今、何か感じられたことはありますか?

Dody:やっぱりいい歌だなという思いが改めて。Ryoheiが歌うことで、よりキラッとした部分も感じますし。今のアンリミをまた、新たに表現し直すことができているのかなと思いますね。やっぱり僕たちの曲……良いですからね!

Ryohei:僕は入ってまだ4年なんですが、それまでもUnlimited toneというグループ自体はよく知っていて。そういう意味では、客観的な視線を持った状態で、グループに入っていると思うんです。加入後は、曲を聴いていた立場から自分が歌う立場になって、僕がやりたいことなんかのエッセンスも取り入れていきながら、今に到る。今回この10周年アルバムを作るうえで、改めて思うことは、もっとたくさんの人に届けたい、いろんな人に聴いてほしい……そういうトライをずっと続けてきたグループだと感じますね。10年の間に、時代も移り変わるし流行も変わっていく。そんな中でアンリミは、何にも囚われずいろんな音楽にトライしているし、さっきDodyも言ったように、真摯にいい歌だねって言えるようなものに日々トライし続けている。その塊が今回のアルバムになっていると思いますね。

Luz:昔作った曲と最近作ったものを耳にしたときに受ける感覚が、10年前と今では全然違っていて。過去の作品をもう1回歌い直して思うところもたくさん出てきましたし。今の自分だったらこういう感じの音になるんだなということにも気付いたので、じゃあ次の作品はこんな風にしたいなとイメージが湧いた機会でもありましたね。

――昔の自分から、新しい曲に向けてインスピレーションを受けたと。

Luz:そうですね、面白い体験でした。

Ryohei(Vo/Gt) 撮影=森好弘

Ryohei(Vo/Gt) 撮影=森好弘

――制作に向けてのインプットというと、リスペクトするアーティストや昔の曲、ヒストリーなんかから得られるのかと思いきや、そのきっかけが過去の自分というのはすごく面白いですね。

Ryohei:そもそもアンリミ自体がそういうグループなんですよ。シンガーソングライターの集まりなので。それぞれの作品だったり、それぞれの個性、それぞれに異なる生き方があるじゃないですか。そこがハッキリしているから、その中で生まれて出てくるものを、Luzがコーラスワークの面でまとめたり、全体の流れをDodyがまとめたりという。

――明快な役割分担がありつつ。各々がすごくクオリティの高いものを生み出す方々ですしね。

Dody:そうなんですよね。

――アンリミのヒストリーで言いますと、特にRyoheiさんは、加入前に「七色の虹を追い越して」など、フィーチャリング名義で入られている曲もありますよね。

Ryohei:最初はずっとフィーチャリングで、(加入するには)お前はちょっと……って言われながら(笑)。

Dody:まだやぞと、早いぞと。

Ryohei:僕はどうしても入りたかったんですけど、ふたりともそれはちょっと……って(笑)。

Unlimited tone 撮影=森好弘

Unlimited tone 撮影=森好弘

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