音楽家を撮りつづけた写真家、木之下晃のポートレイト作品展『石を聞く肖像』が開催に

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2017.9.7
ローラン・プティ(振付家) 1995年11月26日撮影

ローラン・プティ(振付家) 1995年11月26日撮影

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木之下晃作品展「石を聞く肖像」が、2017年10月3日かから10月29日(日)にかけて、JCIIフォトサロンにて開催される。

木之下晃は、1936年長野県生まれ。広告写真を撮る一方で、1960年代より、ポップスからクラシックまで幅広く音楽の撮影を開始。1974年にフリーとなり、次第にクラシック音楽に的を絞った活動をおこなっていく。その写真からは「音楽が聴こえる」と、ヘルベルト・フォン・カラヤン、レナード・バーンスタインなど、時代を代表する巨匠達からも高い評価を得ていた。

ダニエル・ハーディング(指揮者) 2001年11月26日撮影

ダニエル・ハーディング(指揮者) 2001年11月26日撮影

クラウディオ・アバド(指揮者) 1996年10月17日撮影

クラウディオ・アバド(指揮者) 1996年10月17日撮影

本展では、世界的な舞台芸術家たちに卵のような乳白色の石を渡し、自由にポーズをとってもらって撮影したポートレイト写真集『石を聞く肖像』(飛鳥新社、2009年)から約70点を展示するもの。木之下は50代半ばにフィンランド政府から2度目の撮影招聘を受けた。その際、「違う視点で撮影を」と思索する中で目に飛び込んできたのが、約20年机上に置いていたこの石だったのだという。

ひとつの小さな石を通して、芸術家たちの自由で伸びやかな様子を垣間見ることができる本展。気になる方はぜひ足を運んでみては。

マルセル・マルソー( パントマイマー) 1998年9月23日撮影

マルセル・マルソー( パントマイマー) 1998年9月23日撮影

 

イベント情報
木之下 晃 作品展『石を聞く肖像』

期 間:2017年10月3日(火)~10月29日(日)
開館時間:10:00 ~ 17:00
入 場 料:無料
休 館 日:毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)
協 力:株式会社 木之下晃アーカイヴス (http://www.kinoshita-akira.jp)
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