神谷浩史&小野大輔、リヴァイとエルヴィン役への誇り
アニメーション映画『劇場版 進撃の巨人 後編〜自由の翼〜』(公開中)の大ヒット舞台挨拶が7月4日に新宿バルト9で開催され、声優の神谷浩史(リヴァイ役)、小野大輔(エルヴィン役)、荒木哲郎監督が登壇。原作者の諌山創も参加し、「進撃の巨人」を担う豪華首脳会談が実現した。
本作は、大人気コミックを基にしたテレビアニメを二部作として再編集した劇場版。劇中でも絶大な人気を誇るリヴァイとエルヴィンの声優二人が公の場で集うのは、この日が初めてのこと。
首脳陣が集まったとあって、それぞれに聞いてみたいことをぶつけてみることになったが、原作者の諌山は、「『進撃』をやっていて、何が嫌でしたか?」とネガティブな質問をお見舞い。すると小野は「エルヴィンのことがわからない時期が長かった。この人にとっての幸せってなんだろうと考え始めると、どんどんネガティブになっていった」と苦笑いで告白した。
諌山は「書くに連れて最近、固まってきて。がっつりとしたエルヴィン回も、頭に中にできてきた」とエルヴィンについての思いを素直に明かすと、会場からも大きな拍手。一方の荒木監督は「この作品の中で一番、究極の男。作品の世界観を背負っている代表の男。エレンにせよ、リヴァイにせよ、彼の背中を追っている」とエルヴィンを分析した。
小野は「アフレコの回を重ねていくごとに、この作品の熱量、スタッフさんの熱量に共鳴した」と胸の内を吐露し、「何かを捨てることで何かを得ようとしているエルヴィンから、前向きな気持ちをもらった」とじっくりとコメント。「凄惨なシーンも多いが、この作品に流れているエネルギーはポジティブなこと。『前進せよ』だと思っている」とセリフを交えながら、作品への熱い思いを話していた。
神谷は「リヴァイという大役を任されて、人気者になることを義務付けられていることに『どういう声をあてればいいんだよ!そんなプレッシャーに勝てるわけないだろう!』と思っていた」と絶叫。会場も大爆笑だったが、続けて「今となってはこんな素晴らしい役をいただけたことに、本当に声優になってよかったと思うし、こんなに幸せな声優は他にいないと誇りに思える」と感無量の面持ちで語り、会場から大きな拍手を浴びていた。【取材・文/成田おり枝】