清川あさみ×宮沢賢治、すみだ水族館を彩る 「天の川トンネル」も登場
清川あさみがプロデュースする『Fairy tale in Aquarium~水と幻想の世界~』が、11月29日まで東京・押上のすみだ水族館で開催されている。
絵本『銀河鉄道の夜』『グスコーブドリの伝記』などを発表しているアーティストの清川あさみ。9月29日から開催中の同企画では、宮沢賢治の童話をテーマにした展示や体験プログラムが展開されている。
体験型展示『銀河鉄道でわたる天の川トンネル』では、壁と天井の3面に約5千枚の鏡を敷き詰めた約50メートルにおよぶ「クラゲ万華鏡トンネル」内に、天の川をイメージした映像を投映している。
エントランスには『やまなし』の物語をイメージし、清川あさみが今回のために制作した高さ約7メートルのオリジナル映像を投映。6階のクラゲゾーンで展開される『グスコーブドリの伝記』から想を得た『クラゲの森』では、作中でブドリとネリが暮らしたイーハトーヴの森をクラゲたちが浮遊するような光景を楽しむことができる。
1979年生まれの清川あさみは、モデルとして活動した後、2002年から写真に刺繡をしたアートの制作を開始。女優などのポートレイトに手を加えた『美女採集』や、1990年代の原宿カルチャーに着想を得た『TOKYOモンスター』といった作品を発表している。2016年には現代美術家の名和晃平と結婚。同年10月に第1子となる男児を出産した。
清川あさみのコメント
愛らしい個性豊かな生き物達と美しい空間。どの水槽を見てもいつも新しい発見があります。
自然の幻想的な空間と宮沢賢治が言葉で描いた独創的な描写を、自分自身も表現してみたいし、見てみたいと思いました。