AKIRA、青柳翔、小林直己インタビュー『HiGH&LOW THE MOVIE 3』“頑丈めな3人”が語る「全員主役」最終章のアクションとメッセージ

2017.10.20
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左から、青柳翔、AKIRA、小林直己 撮影=岩間辰徳

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EXILE HIROが総合プロデュースする一大プロジェクト『HiGH&LOW』は、2014年に企画がスタート。約3年の間に、ドラマ、配信、コミック、ベストアルバム、ドームツアーなど、複数ジャンルのメディアやエンタテインメントを横断し、壮大な規模で展開してきた。なかでも、2シーズンのドラマを経て公開された映画版には、EXILE TRIBEや若手俳優らがメインキャストとして出演。コブラ(岩田剛典)率いる山王連合会など、さまざまなチームが割拠するSWORD地区での抗争を世界レベルのアクションと熱いドラマで描いてきた。そして、11月11日には「最終章」を謳う、『HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION』が公開される。同作では、これまで謎に包まれていたSWORD地区の支配を目論む組織・九龍グループが、"無名街爆破セレモニー”や"SWORD壊滅行動”といった圧倒的な力で、コブラたちを窮地に追い込んでいく。

そんなピンチに陥るSWORD連合軍に、雨宮兄弟(TAKAHIRO、登坂広臣)とともに手を貸すのが、AKIRA(EXILE/EXILE THE SECOND)演じる琥珀と、青柳翔(劇団EXILE)演じる九十九らMUGENの二人である。親友の龍也(井浦新)を殺害した九龍への復讐に憑りつかれ、コブラたちと敵対していた琥珀は、『HiGH&LOW THE MOVIE 2』から大きく変化。九十九とともに、「ターミネーター」の異名を持つ九龍の刺客・九鬼源治(小林直己)と死闘を繰り広げていく。シリーズ屈指の頑丈なキャラで、『THE MOVIE 3』でも肉体を駆使した数々のアクションに挑んでいる3人は、クライマックスを迎える『HiGH&LOW』に何を思うのか。役作りや同作の肝となるアクションへのこだわりや、シリーズのテーマ「全員主役」に込められたメッセージまで、インタビューで語った。

 

『HiGH&LOW』屈指の“頑丈めな3人”の変化

AKIRA 撮影=岩間辰徳

――『HiGH&LOW』も企画スタートから3年、ドラマから数えると2年続いてきました。“最終章”を迎える今の気持ちを聞かせてください。

AKIRA:3年と言うと長く感じるかもしれませんが、ドラマ2シーズンと、劇場版3作、『HiGH&LOW THE RED RAIN』と、これだけの数をやってきています。これほどの短期間で、ここまで大きなスケールの映画に携われることはなかなかないと思いますので、ほんとうに感謝しているというか、嬉しいですね。

青柳:ここまで大きな作品に携わらせていただいて、すごく感謝しています。そのおかげで自分が今後どういう作品をやりたいか、といった新たな目標ができたきっかけになった映画でもありますので。

――小林さん演じる九鬼源治は『HiGH&LOW THE LIVE』から、映画としては『HiGH&LOW THE MOVIE 2』からの登場です。出演されるまでは、この作品をどうご覧になっていらしたんでしょう?

小林:『HiGH&LOW』プロジェクトの始まりから、HIROが「どういうアイデアを持っているのか」「どんな形でメディアミックスしようとしているのか」ということを見ていたので、グループの中で何ができるのか、ということは考えていました。ドラマ・映画が始まると、「こういう風にキャラクターが生き生きとしていくのか」と、演じる本人とリンクしていくところに自分も視聴者の一人としてワクワクしていましたので、こうして『HiGH&LOW THE MOVIE2&3』に出演することが出来て、すごく嬉しかったです。

小林直己 撮影=岩間辰徳

――お三方は、『HiGH&LOW』でも屈指の頑強なキャラクターを演じてらっしゃいます。

AKIRA:そうですね。頑丈めな三人です(笑)。

――なかでも、小林さんの演じる源治は、マシーンのように黙々と追いかけてくる姿が「怖い」と、鑑賞した方の間でももっぱらの評判です。どうやって源治のイメージができあがったんでしょうか?

小林:これだけキャラクターが出来上がっている世界に入っていくことが、それこそ怖かったんですが。だからこそ、自分も振り切れたというところはありました。いままでこの世界にいなかったキャラクター、あるいは自分がいま興味を持っているもの、また、自分の中で「『HiGH&LOW』ってどういう世界なんだろう」ということを考えたときに、親である黒崎君龍(岩城滉一)に対する姿勢はこうなるだろうな、というところから脚本チ―ムと一緒に作っていきました。それと、源治はアクションが多いので、どういう闘い方をするのかをアクションチームと話し合いながら作っていきました。

――『THE MOVIE 2』の舞台挨拶などで、AKIRAさんは小林さんの役作りについて、「入り込み過ぎて怖い」とおっしゃっていましたが。

AKIRA:ネタとしてですけど(笑)。

――小林さんの役作りはいかがでしたか?

AKIRA:『HiGH&LOW』は、台本にはいい意味で“描かれていない”部分がたくさんあるんです。セリフの言い回しもそうですし、ト書きの部分もそうですけど、そのぶん演じ手が自分で作っていく。シーンだったり、キャラクターだったりを自分でプロデュースしていくところが、『HiGH&LOW』の「全員主役」が意図する部分でもあるので。ぼくは、あたりまえの、“想定内”のことではなくて、“想定外”のことを求められるのが、このプロジェクトの醍醐味でもあるのかなと思っています。そう思って直己と対面したときに、みんなが想像していた源治を上回る狂気だったり、身のこなしだったりを、自分で作り上げてきてくれたのを感じました。ぼくと青柳は3年間一緒にやってきていて、チームワークも出来上がっています。その中に入っていくのはなかなか大変だろうな、と思っていたんですが、(小林は)その中にうまく源治を存在させていたので、ぼくらにもすごく新しい緊張感がうまれ、刺激的な現場になりました。

撮影=岩間辰徳

青柳:出来上がったチームの中に入っていくのは、自分も本当にキツイと思いました。でも、そんな中でも(小林は)監督とディスカッションされていて。それと、すごく寒い時期に撮影したんですが、直己さんは羽織だけで過ごしてたんです。「なんで上着を着ないんだろう?」と思っていたんですが、後で話を聞いたら、「シワになるから」とボソッとおっしゃって。源治の身にまとっているものにも拘っているんだな、と思いました。

――そういったこだわりが源治の狂気を生んだんでしょうね。

青柳:いい緊張感を与えてくれました。

AKIRA 撮影=岩間辰徳

――琥珀は、ドラマから『THE MOVIE 3』までの物語とともに、かなり雰囲気が変わっていったキャラクターだと思います。演じるうえで意識したことはありますか?

AKIRA:琥珀は、『THE MOVIE』『THE MOVIE 2』『THE MOVIE 3』と心が大きく変化したキャラクターです。『THE MOVIE』では、親友を亡くし、自暴自棄になり、復讐のかたちが間違った方向にいってしまった。迷っていたところを青柳たちに戻してもらいました。角刈りのときは、豪快でキレもの、最強の男という感じだったんですが、今回はいい意味で枯れて、十字架を背負って、正しく生きたいと思いながら、静寂の中にも揺るがない強さをもって、けじめをつけていく……そんなところを表現したかったので、あえて髪を伸ばして、ボサボサにして演じさせていただきました。

――優しさのある、SWORDの保護者のようなキャラクターになりました。

AKIRA:そうですね。自分の中では、『THE MOVIE 3』が終わった後に、(琥珀が)龍也(編注:ドラマ版で死亡した琥珀の親友。井浦新が演じる)とかぶるような、また琥珀の後ろに龍也が見えるような、そんな成長が見えたらな、という気持ちもありました。

「全員主役」最終章のアクションとメッセージ

左から、青柳翔、AKIRA、小林直己 撮影=岩間辰徳

――琥珀を慕う九十九は、『THE MOVIE 2』以降どんどんのびのびしはじめたと思いました。車の窓をぶち破ったり、「琥珀さん、俺車ダメだわ」と言ってみたり。台本では、「車の運転に向いてないわ」だったと思うのですが。

青柳:車に轢かれたり、車まわりのアクションが多いことと、「(九十九は)運転が雑だよ」ということを(台本を読む前に監督から)聞いていたんです。「もうちょっと(セリフを)柔らかくしていいですか? 全体的なことにしていいですか?」と監督にお話しして、ああいう感じになりました。

――アクションはシリーズを経てどんどんスケールアップしていますね。演じる側から見て、大内貴仁アクション監督の演出はどこが魅力的ですか?

AKIRA:まず、これだけキャラクターがいるのに、全てに違うアクションをつけてくださるんです。アクションも技もそれぞれ違いますし、プラスアルファで本人のキャラクターを本当に上手く引き出してくださるのが、一番すごいところだと思います。もちろん、新しいアクションの手法も取り入れたりもするんですけど、これだけの人数がいるなかで、それぞれの気持ちもちゃんと汲んでくださるので。

AKIRA 撮影=岩間辰徳

小林:撮影が始まるまえにリハーサルを何度かやらせていただいたんですが、そのときに大内さんはいろんなパターンのアクションを持ってきてくださったんです。最初は、源治はああいう闘い方をするキャラクターじゃなかったんです。「“直己くんが考える源治”ってどうなの?」と大内さんに聞かれたので、ぼくが「偏執的なほど執着のあるやつで、顔がこうなって、首元がピチっと閉まっていて……」と話していると、「じゃあ、こっちのパターン(のアクション)だね」と提案してくださるんです。「アクションはあくまで芝居である」ということをベースにしながら作っていく。でも、その発想は世界に出て行っても負けていなくて、「もしこうなったら」という、夢のようなことをアイデアと情熱で具現化されていくんです。そのバランス、「アクションは、ただアクションするだけではない」というこだわりがある、というところに感動しました。

青柳:大内さんには、すごくいい意味で粘る方、時間に負けない方、という印象があります。

AKIRA:あれはありがたいよね。

青柳翔 撮影=岩間辰徳

青柳:そうなんです。自分たちが疲れて、ダレてしまうこともあるんですけど、時間とスケジュールがあるわけですが、そこに一切媚びない方なんです。本当にいいものを撮りたくて、「(撮影スケジュールとか)そんなの関係ないでしょ!」というくらいの気持ちを持っていらっしゃる方なので。振り返ると、そういう部分にすごく助けられたな、と思います。

――ギリギリまでこだわる方なんですよね。アクションももちろんすごいんですが、『THE MOVIE 3』は様々なドラマが非常に濃い作品になっています。最後に見どころを教えていただけますか?

青柳:『THE MOVIE 2』もそうなんですが、これまで犬猿の仲だったMUGENと雨宮兄弟が手を組んで……あ、これネタバレかな(笑)。もしかしたら、手を組んで誰かと闘っちゃうかもしれないので、そのあたりを観ていただきたいです。

AKIRA:『HiGH&LOW』は「全員主役」というテーマがありますので、それぞれが抱えている“十字架”であったり、背負いながら向かっていく姿から何かを感じていただけたら、と思います。そして、これまでは熱い友情と“拳”で解決してきた部分があると思うのですが、『THE MOVIE 3』では“拳じゃ何も解決できない”という真逆の展開になってきます。ファンタジーな世界観にプラスされて、よりいい意味で現実的な、殴り合ったりするところ以外の部分でも、世の中の方にメッセージとして感じていただけるものになっていると思います。

小林直己 撮影=岩間辰徳

小林:まさしくそれが、“END”であり、“FINAL”だと思います。でも、終わりは始まりでもあると思うんです。現実を体現している九龍グループと、MUGEN・雨宮兄弟・SWORDが正面からぶつかったときに何が起きるのか? どちらもお互いの“正義”のために闘っているんです。「じゃあ、正義っていったい何なのか?」ということを、ご覧になるみなさんそれぞれで思いを巡らせながら、楽しんでいただけたらと思います。

――今回は、九龍グループ側にも、それぞれの事情があるということが見えてきます。

AKIRA:そうなんです。それに、九龍グループとしてこれだけの素晴らしい俳優の方々が出演されてますから、めちゃ見応えがあると思います。

――九龍の会長がそろって歩くシーンとか、画面の圧がすごいですよね。

AKIRA:ヤバいです。いい意味で、違う映画みたいに見えますよね(笑)。

左から、青柳翔、AKIRA、小林直己 撮影=岩間辰徳

 
※記事初出時、九十九のセリフについて「琥珀さん、俺やっぱり車ダメだわ」と誤った記載がありました。「琥珀さん、俺車ダメだわ」に訂正してお詫びいたします。

インタビュー・文=藤本洋輔 撮影=岩間辰徳

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作品情報

映画『HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION』


 
企画プロデュース:EXILE HIRO 
脚本:平沼紀久、渡辺啓、上條大輔、Team HI-AX 
監督:久保茂昭(「HiGH&LOW ドラマseason1」総監督/「HiGH&LOW THE MOVIE」「THE MOVIE2」監督) 
中茎強(「HiGH&LOWドラマseason2」「THE MOVIE2」監督) 
アクション監督:大内貴仁(「HiGH&LOW THE MOVIE」/「るろうに剣心」シリーズ) 
企画制作:HI-AX 製作著作:「HiGH&LOW」製作委員会 配給:松竹 
【ムゲン】 AKIRA・青柳翔
【雨宮兄弟】 TAKAHIRO・登坂広臣
【山王連合会】 岩田剛典・鈴木伸之・町田啓太・山下健二郎・佐藤寛太・佐藤大樹・八木将康・岩谷翔吾・山本彰吾/天野浩成
【White Rascals】 黒木啓司・遠藤雄弥・稲葉友・栁俊太郎・廣瀬智紀・松田凌・西川俊介・西村一輝 
【鬼邪高校】 山田裕貴・鈴木貴之・一ノ瀬ワタル・青木健・清原翔・陳内将 
【RUDE BOYS】 窪田正孝・佐野玲於・ZEN・佐野岳/藤井夏恋・鈴木梨央 
【達磨一家】 林遣都・阿部亮平・小澤雄太・水野勝・田中俊介・守屋光治・井澤勇貴 
【苺美瑠狂】 楓・佐藤晴美・山口乃々華・城戸愛莉/藤井萩花・坂東希
【MIGHTY WARRIORS】 ELLY・大屋夏南・野替愁平・白濱亜嵐・ANARCHY・LIKIYA・祐真キキ/NAOTO・関口メンディー 
【九龍グループ・会長】津川雅彦・岩城滉一・岸谷五朗・加藤雅也・笹野高史・髙嶋政宏・木下ほうか・中村達也・早乙女太一
【九龍グループ・幹部】橘ケンチ・小林直己・尚玄・小野塚勇人・渡邉紘平・武田幸三・夕輝壽太・白石朋也・荒木秀行・黒石高大 
長谷川初範・堀部圭亮・矢島健一・斎藤洋介・渡辺裕之・池上幸平/豊原功補/YOU/小泉今日子/飯島直子
公式サイト: http://high-low.jp
(C)2017「HiGH&LOW」製作委員会
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