ジョン・キャメロン・ミッチェル主演「ヘドウィグ」開幕、生みの親の熱唱にファン歓声
「HEDWIG AND THE ANGRY INCH『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』SPECIAL SHOW」より。ジョン・キャメロン・ミッチェル演じるヘドウィグ。
「HEDWIG AND THE ANGRY INCH『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』SPECIAL SHOW」が、昨日10月13日に東京・東急シアターオーブにて開幕した。
「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」は、1997年にオフブロードウェイで初演され、2001年に映画化、14年にはリバイバル作品としてブロードウェイに進出し、第68回トニー賞で4部門を受賞した。ヨリコ ジュンが演出を担当する今回の「SPECIAL SHOW」には、原作者でオリジナルキャストのジョン・キャメロン・ミッチェルがヘドウィグ役で登場。イツァーク役には2007年の山本耕史主演版で同役を務めた中村中がキャスティングされた。
愛と自由を手に入れるために性転換手術を受けるも、手術の失敗により股間に“アングリーインチ(怒りの1センチ)”が残ってしまったロックシンガーのヘドウィグ。男でも女でもあると同時に、そのどちらでもないヘドウィグが、さまざまな出会いと別れを繰り返しながら己の存在理由を問い、愛を叫び続ける物語が繰り広げられる。
本作ではプロジェクションマッピングによる演出も施され、スクリーンに映し出されるアニメーションとバンドによる演奏、キャストのパフォーマンスが融合した。ミッチェルは、最愛の人に裏切られたヘドウィグを、哀愁を漂わせつつも華やかに演じ、「The Origin of Love」「The Angry Inch」といったナンバーを歌い上げる。「ヘドウィグ」の生みの親であるミッチェルのパフォーマンスに魅了された観客は、大きな声援や手拍子で応え、会場は熱気に包まれた。
イツァークを演じる中村もパワフルな歌声を響かせ、ミッチェルと声を重ね合わせる場面も展開された。上演時間は休憩なしの約90分。東京公演は10月15日まで、17日には大阪・NHK大阪ホールにて上演される。
「HEDWIG AND THE ANGRY INCH『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』SPECIAL SHOW」
2017年10月13日(金)~15日(日)
東京都 東急シアターオーブ
2017年10月17日(火)
大阪府 NHK大阪ホール
作:ジョン・キャメロン・ミッチェル
作詞・作曲:スティーヴン・トラスク
演出:ヨリコ ジュン
音楽監督:岩崎太整
キャスト
ヘドウィグ:ジョン・キャメロン・ミッチェル
イツァーク:中村中