【映画レビュー】『ブッチ・キャシディ -最後のガンマン-』伝説のアンチヒーローが生きていたら？

SPICE×ぷれシネ特集 第四回

SPICEをご覧のみなさま、いかがお過ごしでしょうか？秋といえば、映画。映画館にレンタルショップ、試写会など色々な方法で楽しめる季節。そんなタイミングで皆さまにオススメしたいのが、日本初の映画試写アプリ「ぷれシネ」です。

同アプリでは、最新作やDVDの本編を新旧問わず丸々1本を無料で楽しめます。アプリ内の作品一覧から選んで応募すれば、その場で抽選結果も分かり、当選すればそのまま鑑賞可能です。この企画では、SPICE編集部の映画好きライター・フジモトが同アプリを体験し、ネタバレなしの作品レビューで皆さまにその魅力をお伝えしていきます。

○過去の記事はこちらから

第四回の作品は、スペイン産の傑作ウエスタン『ブッチ・キャシディ - 最後のガンマン - 』です。

■あらすじ
1927年、南米・ボリビア。1908年に殺されたとされる伝説の強盗ブッチ・キャシディ(サム・シェパード)は、この地でジェームズ・ブラックソーンと名を変え生きていた。現地人の女性・ヤナとともに牧場を経営し、不自由なく暮らしていたブッチ。かつて愛した女性エッタ・プレースが母国・アメリカで息子を遺して亡くなったことを知り、帰国を決意する。しかし、旅の途中でスペイン人の鉱山技師・エドゥワルド(エドゥアルド・ノリエガ)に銃撃され、全財産を載せた馬に逃げられてしまう。エドゥワルドはある大富豪の金を盗んで逃走中だったため、ブッチを追手と勘違いしたというのだ。隠した金を山分けすることを条件に、ブッチは用心棒としてエドゥワルドの旅に付き合うことになるのだが……。
 

■伝説のアンチヒーローがもし生きていたら？

本作は、アメリカに実在した伝説的な強盗ブッチ・キャシディが生きていたら？と仮定した物語です。ブッチといえば、相棒のサンダンス・キッドとともに強盗団「ワイルドバンチ」として銀行や列車を襲いまくった稀代のアウトローとして知られています。映画ファンの間では『明日に向かって撃て』（1969年）の主人公としてもお馴染みですね。ただし、本作でのブッチはすでに老齢となり静かに余生を過ごす身。そんな彼が、かつての自身を思い起こさせるような若きアウトローと巡り合い、大きな転機を迎えるんですね。

相棒となるエドゥワルドは、30代前半くらいの青年。年齢も人種も違う二人は、凸凹コンビながら徐々に友情を育み、互いの背中を守り合いながら追跡者たちから逃亡することになります。アウトロー時代の経験を生かすことで、活き活きとし始めるブッチと、彼を見てアウトローとして逞しくなるエドゥワルド。死線をくぐり抜ける二人の物語は、王道のバディームービーとして楽しめます。
 

■美しい風景の中で繰り広げられる、緊張感あふれる戦い

ただし、二人の道程は生易しいものではありません。本作には2丁拳銃での派手な銃撃戦や、ありがちなメキシカン・スタンド・オフ（近距離で互いに銃を向け合って膠着状態になるアレ）は登場しませんが、最後まで緊張感ある殺し合いが繰り広げられます。

その世界観を象徴するのが、絶景スポット・ウユニ塩湖での戦いです。すべてが塩でできた一面白の世界は、奇跡的な美しさと相反するように草木も生えない不毛の地。10名以上の追跡者たちに追い詰められた二人は、あえてここで戦うことを選ぶんですね。長時間に渡る追跡で弱りきり、馬も人間も弾丸を使うことなく尽き果てます。とんでもなく地味なのに、文字通り死力を尽くして闘う姿には、常に手に汗を握ることになるでしょう。

さて、本作に興味を持った方はさっそくぷれシネで試写会に応募して見てください。応募の方法は簡単！

①itunesまたはApp storeでアプリをダウンロード

②会員登録（メールアドレスと希望するパスワードを入力）

これだけで応募が完了し、その場で当選の結果もわかります。当選決定から24時間の間は、いつでも同じ作品を観ることができるので、通勤や通学、ちょっとした待ち時間をつぶしながら気軽に鑑賞するのもいいですね。

現在公開されている作品の定員は50～100名。ただし、抽選ではなく先着で当選が確定するものも多いので、人気作は早めに応募したほうが良さそうです。

また、鑑賞後は「シェア」ボタンをタップして、TwitterやFacebookに感想を投稿することもできます。感想を投稿すると、次回からの試写会の当選確率が上がるそうです！フジモトもさっそく投稿してみましたよ。

 

Androidアプリへの対応は現在調整中。SPICEは毎週オススメの作品とともに進捗をお伝えしていくので、お待ちください！